TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨 
 
西光寺    さいこうじさん 712.7m 西脇市・丹波篠山市
西脇市・加東市
丹波篠山市
加東神山    かとうこやま 648m
 
 
1/2.5万地図 : 谷川
 
【2019年12月】 No.4 2019-184(TAJI&HM)
 
    こんだ薬師温泉ぬくもりの郷より  2020 / 2

 加東市の範囲と言うか、旧社町の範囲は西光寺山の尾根に被っており、西光寺山の山頂とその南隣のピークである洞ヶ山は加東市では無く、西脇市と丹波篠山市となるが、その次の地図上では標高点も無い640mほどのピークが旧社町の最高点だった。その640mピークを加東市により加東神山と新たに命名されたのは近年のことで、標高も測量されたのか648mとなっている。加東市が作成したパンフレットを見ると、南麓にある「やしろ鴨川の郷」からのコースが紹介されていたので、そのコースで加東神山を登ることにした。ただ加東神山を登るのであれば、尾根続きとなる西光寺山には当然足を延ばしたくなったので、時間が許せば西光寺山まで歩こうと向かったのは、2019年12月13日のことだった。この日は終日晴れと予想されていた。天気予報通り朝の空は快晴で、ナビを「やしろ鴨川の郷」にセットして国道372号線をひたすら走ると、上鴨川交差点で「やしろ鴨川の郷」に通じる県道566号線に折れた。標識もあってすんなりと才ノ神池に近づくと、瀟洒な洋館が池を前景にして絵画を見ている感じで現れた。車はその「あぐりぴあ」の名が付く洋館の前にあった広い駐車場に止めた。駐車場に車は多かったが、どうやらゲートボールを楽しむために来た人のものと思えた。その駐車場の前の道は加東神山の方向に向かっていたので、その道を歩き出した。車道はゲートボール場を過ぎるとすぐに終わり、その先は遊歩道だった。その入口に注意書きがあり、遊歩道で加東神山に向かえるものの道は不明瞭と書かれていた。ただその注意書きで確実に加東神山に行けることが分かったので、道が不明瞭になることは気にせず先に進んだ。その遊歩道は何度か小さな沢を横切るのだが、そこには小橋が架かっていなかった。上り坂に入ると、遊歩道らしく階段道を登るようになった。その階段道を10分ほど登って展望台に着いた。足下に「やしろ鴨川の郷」が見えており、北の方向には笠形山の姿が目立っていた。少し気になったのは空模様で、まだ晴れてはいたものの徐々に雲が増えていた。展望台の先も易しい道だったが、立入禁止になっていた。どうやらその辺りはマッタケ山のようだった。ただシーズンは終わっていたので、気にせず道を進んだ。すると程なく易しい道は終わって急にヤブっぽい道となった。その境目にはまた加東神山へのコースは不明瞭との注意書きがあった。地図もコンパスもGPSも持っていたので、コースを外さないことに注意を払って杣道に入った。ときおり灌木の小枝を払う程度のヤブっぽさで進めた。また目印テープもあったので、迷う感じにはならなかった。四等三角点(点名・上鴨川)のある437mピークを越すとその先はやや急坂となり、鞍部で作業道がごく近くにあるのを見た。その先は上り坂となりそこもやや急坂だった。暫く上り坂が続いて尾根が緩やかになると、地形が少し分かり難くなった。目印テープも2方向に付いていたので、そこは地図を見て正しいコースを進んだ。緩やかな尾根歩きとなり、もうヤブっぽさは無くなってきた。ただ上空は曇り空に変わっていた。その緩やかな尾根歩きを続けて小さなピークに着くと、そこに四等等三角点(点名・大峯)を見た。地図を見るとまだ西光寺山との中間点辺りだったが、既に2時間近くかかっていた。この調子では西光寺山に着いても戻るうちに暗くなる心配が出てきた。そこでその618mピークで手早く昼食を済ませると、少しピッチを上げて歩いた。尾根は緩やかに続いていたので、ピッチを上げても問題は無かった。618mピークから10分ほど歩いて着いた次のピークが加東神山だった。そこはすっかり樹林となっており、山名標識が無ければ単なる通過点になっていた所だった。展望も無いので足を止めずに先へと進んだ。緩やかに登って着いた次のピークが672mピークで、洞ヶ山と呼ばれている所だった。そこには標石があり、そこに洞ヶ山の文字を見た。その672mピークの先に急坂の下りがあり60mほど下った。そして西光寺山へと最後の登りにかかった。その頃には上空の雲は減り始めており、青空も見えていた。登るうちに陽射しを受けるようになった。右手から今田町本荘からのコースが合流すると、そこから200mほどで西光寺山の山頂に到着となった。常に陽射しを受けるようになっており、明るい山頂だった。そこはまずまずの展望があり、丹波、北摂の山並みが眺められた。ただ東の方向は木々の生長のため白髪岳はほぼ見えなくなっていた。山頂に着いたときは13時半になっていたが、昼休憩をとった618mピークからは44分での到着だったので、十分に明るいうちに下山出来そうだった。山頂で休んでいたのは20分ほど。下山は往路を引き返した。地図では618mピークの先で往路とは違う所に破線路が描かれていたが、それがはっきりとした道とは限らなかったので、忠実に往路を辿ることにした。天気は良くなる一方で、明るい中での尾根歩きだった。このコースは下山と言っても途中で二度ばかり大きく登り返す所があるので、易しく戻れるとは言えなかった。再び展望台に立ったときは15時半が近い時間になっていた。足下の「やしろ鴨川の郷」は日陰になっていたが、周囲の山並みは午前よりも明るく眺められた。後は「やしろ鴨川の郷」まで遊歩道歩きを残すだけだった。その遊歩道の下山では残っている紅葉を少しばかり楽しめた。
(2021/10記)
<登山日> 2019年12月13日 10:43やしろ鴨川の郷駐車場スタート/11:02〜10展望台/11:33点名・上鴨川/12:32〜42点名・大峯/12:53加東神山/13:03洞ヶ山/13:26〜45西光寺山/14:03洞ヶ山/14:11加東神山/14:23点名・大峯/15:06点名・上鴨川/15:25〜37展望台/15:55駐車場エンド。
(天気) スタート時の空は晴れていた。登るほどに雲が増えてきて、大峯まで来るとほぼ曇り空だった。その空も西光寺山に迫る頃にはまた晴れてきて、西光寺山では晴れの中で過ごせた。この日の気温は低く、大峯では3℃まで下がっていた。西光寺山で4℃ほど。風はほとんど無し。視界は良かった。下山を終える頃は快晴の空だった。
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(←)
 やしろ鴨川の郷
 に近づくと、才
 ノ神池が現れた

 (→)
  「あぐりぴあ」前
  の駐車場に車を止
  めた
案内板には展望台までしか描かれていなかった  まずは展望台を目指して歩き始めた すぐに車道は終点となった そこに標識を見た
加東神山に関する注意書きだった 森林遊歩道に入った すっかり落ち葉道だった 小さな、沢を越す所には小橋は架かっていなかった
階段を登るようになった この上り坂も、すっかり落ち葉に覆われていた 階段の登りが続く
展望台に着いた 展望台の名の通りに好展望が得られた 南から南西にかけてを眺めだったが、御嶽山が大きかった
御嶽山を大きく見る 西から北西にかけてを眺める 笠形山も望めた
七種山の山並みを見る 雪彦山の方向を眺めた

笠形山を大きく見


足下は「やしろ鴨
川の郷」の風景だ
った
展望台から先は立入禁止となっていたが 加東神山へと向かうべく直進した まだ遊歩道の雰囲気はあった
程なく、この注意書きが現れた 俄然、ヤブっぽい道となった 軽いヤブコギ程度では進んで行けた
北の方向にこれから向かう尾根を見た 473mピークへと上り坂に入った 目印テープを見た シダの中を登って行く

(←)
473mピークが
近づいたとき、右
手に展望が現れた

 (→)
  左の写真の右に続
  く風景を見る

473mピークに
着くと、そこに三
角点を見た

展望の無いピーク
だった

四等等三角点
(点名・上鴨川)
を見る
鞍部へと下り出すと、これから向かう尾根が眺められた 下り坂はやや急坂のため、ロープが張られていた 鞍部に着くと、そこは公園風になっていた
まだ造成中だった そばまで林道が来ていた 次は618mピークへと登って行く シダの道だった
振り返って473mピークを見た シダ帯を抜けて歩き易くなった 右手に祠が現れた そこまで林道が来ていた
緩やかに登って行く 大岩が現れると、そこから展望が得られた まだ「やしろ鴨川の郷」が眺められた
三草山の尾根の向こうに雄岡山、雌岡山を見る 左の写真の左には丹上山系が望めた
尾根が緩んで、植林地のそばを通った 次の618mピークが目前になったと思ったが 三角点ピークは今少し先だった

618mピークに
着いた

四等三角点(点名
・大峯)を見る
北東へと緩やかな尾根を歩いて行く 大きな岩のそばを通った 前方に見えてきたのが、加東神山と思えた
その辺りは歩き易かった 加東神山が目前になった 加東神山に着くと、この標識が目立っていた

但し加東神山に展
望は無く、単なる
通過点の雰囲気だ
った

この頃にはすっか
り曇り空だった

加東神山を離れる
と、次の洞ヶ山が
見えてきた その
右手奥にはちらり
と西光寺山も見え
ていた

(←)
洞ヶ山への道も易
しい道だった

 (→)
  洞ヶ山のピークに
  着くと、石碑が立
  っていた
石碑の文字は「洞ヶ山西光寺諸死精霊」だった 洞ヶ山に展望は無いため、すぐに西光寺山に向かった 西光寺山との鞍部へと、やや急坂を下った
鞍部の辺りを通過する 山頂へと上り坂に入ったとき、陽射しが現れた 上空は青空が広がろうとしていた
右手より今田町本荘バス停からのコースが合流した 合流点から山頂までの距離は200mだった 山頂が間近になって露岩地を通った

山頂に着いて最初
に現れたのは、東
屋だった

西光寺山の最高点
に着いた

祠がある風景は以
前のままだった

山頂の三等三角点
(点名・西光寺)
を見る

以前は良く見えて
いた白髪岳が木々
の生長で見えなく
なっていた

何とか白髪山を眺
めた

三嶽を大きく見る

山頂からの展望は
この東から南東に
かけての眺めが良
かった

立つ位置を変えて
上の写真の右に続
く風景を見る

南東から南にかけ
ての眺めだった
深山の方向を大きく見る 和田寺山を大きく見る
大船山の方向を大きく見る 大平山の手前に畑山が見えていた
南南西の淡路島を見る 左の写真に写る雄岡山、雌岡山を少し大きく見る
六甲連山の右手に見える丹上山系を少し大きく見る 東屋で暫しの休憩をとった

東屋からは北西の
方向に展望があっ


小世山の奥に雪彦
の山並みを見た

20分ほどの休憩
を終えて下山に移
った

往路を引き返した
が、夕暮れが早い
ことを考慮して少
し急ぎ目で戻るこ
とにした
すっかり明るい尾根を戻った 洞ヶ山へと急坂を登り返した 振り返って、木々の隙間から西光寺山を眺めた
洞ヶ山の石碑が見えてきた 洞ヶ山から先のごく緩やかな道を気楽に下った 加東神山に戻って来たが、本当に通過点の感じだった
赤い実を付けているのはミヤマシキミのようだった 点名・大峯を通過する 展望岩に立って南の方向を眺めた
437mピークとの鞍部へと急坂を下った 祠の位置まで戻ってきた 明るい尾根歩きが続く
南西に大坂山を見た 437mピークをすっきりと眺められる位置があった
鞍部にある公園の位置まで戻って来た 437mピークへと急斜面を登った 振り返って点名・大峯のある618mピークを見た
午後の光を受けた437mピークに立った 展望地で午後のデカンショ街道を眺めた 尾根が緩めば展望台は近かった
ヤブ道のエリアが終わると、展望台は近かった 展望台まで戻ってきた 展望デッキに改めて立った
夕陽が山際に迫っていた やしろ鴨川の郷は山の蔭に入っていた 御嶽山は明るかった
後は森林遊歩道を下って行くだけだった 落ち葉に覆われた階段を下って行く まだ紅葉が残っていた
平地に下りて来ると、駐車地点は近かった 遊歩道の入口に戻ってきた 薄暗さの出てきた「あぐりぴあ」に戻ってきた