TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨
 
岩谷山    いわたにやま 732.5m 宍粟市
古城山    こじょうさん 555.0m
 
 
1/2.5万地図 : 安積
 
【2017年9月】 No.3 2017-91(TAJI&HM)
 
   宍粟市一宮町東市場より  2017 / 9

 国道29号線を北上して宍粟市一宮町に入ると、揖保川の風景と共に伊和三山の姿が目に飛び込んでくるが、三山の中で一番高いのは一番奥に見える岩谷山で、前衛峰として古城山を抱いた姿は高度感を持って眺められる。その岩谷山を久し振りに登ろうと向かったのは2017年9月の最終土曜日だった。今回はガイドブックの「宍粟50名山」で紹介されているコースで登ることにした。そのコースは二つあり、南麓の八幡神社に近い位置から始まるコースと三林集落からのコースだったが、往路は八幡神社コースを登ることにした。
 国道29号線を伊和高校前交差点で離れて真っ直ぐ北上すると八幡神社のそばに出たが、裾野に近づこうとそのまま更に北へと向かうとすぐに広い道に合流した。その広い車道は伊和高校前交差点から続く道だったので、八幡神社の前を通る必要は無かったようだった。その合流点近くから岩谷山方向に林道が始まっており、起点に登山口標識を見た。車を標識近くに止めると、入口の扉を開けて林道へと入って行った。配水池の前を通り過ぎたとき、右手の小屋からけたたましい犬の吠える声が聞こえてきた。どうやらそこで何匹もの猟犬が飼われているようだった。気にせず林道を先へと進む。周囲は植林地だった。14分ほど歩いたとき、岩谷山の標識が現れて、植林の小径に入った。少し登ると再び林道に接したが、林道には下りず、すぐに林道そばを離れて植林地の斜面を登った。尾根を伝うようになると、けっこう急斜面になってきた。そのうちにロープが現れたので、ときにロープを掴んで登った。その急尾根が緩んでくると周囲は自然林に替わり、程なくピークに着いた。そこが古城山の山頂だった。展望の無いピークだったので、休憩は僅かな時間にとどめて先へと進んだ。緩やかな自然林の尾根で、ゆったりと歩いて行けた。気温は22℃と低めの上、空気はからっとしてすっかり秋のものだった。左手から三林コースが合流すると、尾根に岩が目立ってきた。ときに大岩が現れて、それを巻くようにして登った。傾斜も増してきた。そこを登り切ったとき岩谷山の山頂かと思ったが、そこは手前のピークで、緩やかに下り緩やかに登り返した。そして岩谷山の山頂に到着となった。歩き始めてから1時間50分が経っていた。山頂は狭い範囲で開けていたが、樹林に囲まれて展望は無かった。その山頂の手前で東に向かって開けた所があったので、そこに移動して昼休憩とした。暁晴山が正面に見えており、ほかにも南東に三辻山、北東に千町ヶ峰が見えており、それを眺めながら昼食をとった。山頂の気温は21℃まで下がっており、そこに涼しいばかりの風が強く吹いていた。その風を受けていると、肌寒さを覚えるほどだった。その清涼の空気の中で暫し昼寝も楽しんだ。山頂で80分ほど過ごすと、下山は歩いてきた道を引き返した。そして岩の多い所を抜けた先で三林コースに入った。三林コースは尾根の西斜面を斜めに横切るように作られており、細々とした山道だった。周囲は概ね植林地で展望は無く、足下も小石が多くあってちょっと歩き難いと言えた。尾根コースに比べるとマイナー感は否めなかった。登山道の崩れている所もあり、少しコースの分かり辛い所もあったが、目印テープは点々と続いていた。下るほどに右手の方向から車の通行音が良く聞こえるようになった。国道29号線からの音だった。周囲の樹林はいつしか自然林に替わっていたものの、麓が近づくとまた植林が現れた。そして登山道がはっきりしなくなった。それでも目印テープは続いていたので、それを追って下るとゲートの前に出た。その先はフェンスに沿う形で東の方向に歩いていると、一部は草ヤブになっていた。程なく三林集落が現れると集落内の道となり、車道に合流した。その入口には岩谷山の登山口標識が立っていた。後は車道を戻るだけだったが、八幡神社コース登山口の駐車地点まで上り坂を歩くことにあり、疲れた足が更に疲れることになった。
(2017/9記)(2020/4改訂)
<登山日> 2017年9月2日 10:34八幡神社コース登山口スタート/10:48林道を離れる/11:00尾根に出る/11:27〜32古城山/11:55三林コース合流点/12:23〜13:40岩谷山/13:59三林コースに入る/14:43ゲート/14:53三林コース登山口/15:04エンド。
(天気) 晴れ。少し雲が多かったが澄んだ空だった。空気には爽やかさがあり、すっかり秋の気配だった。山頂の気温は21℃の上、涼しいばかりの風もあって、ときに肌寒さを感じた。視界は澄んでいた。下山を終えて麓に着くと、やはり残暑が感じられた。
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八幡神社登山口に着いて、南西方向に黒尾山を見た 林道入口に登山口標識がありゲートを通ることになった 中安積配水池のそばを通った
前方の小屋から猟犬のけたたましい吠え声を聞いた 暫くは林道歩きだった 終始緩やかな林道だった
左手の植林地に小径が始まっており、そこに入った 小径の入口に岩谷山の標識を見た このまま登山道を登って行くものと思っていると
一度、元の林道に接した 但し林道には下りなかった 植林地の中を小径は続いた 尾根に出て、尾根を登るようになった
尾根は適度な傾斜だったが 途中から傾斜は増して、ロープを掴んで登った 植林に自然林が混じるようになった
木々の隙間から見えていたのは伊和高校だった 南西に黒尾山も望めた 雑木の尾根を登って行く

 前方にピークが見
 えてきた


   そこが古城山だっ
   た
四等三角点(点名・古城山)を見る 小休止の後、岩谷山を目指して尾根歩きを再開した 周囲は自然林だった
尾根は緩やかで、良い雰囲気の中を歩いた 分かり易い尾根だったが、標識も付いていた 590mピークを越えた
緩やかに下って行く その先で三林コースが合流した 尾根に岩が目立つようになってきた 大岩も増えてきて、巻くようにして登った
ピークに着いたのだが、そこは山頂では無かった 山頂は今少し先のようで、緩い下り坂になった 上り坂となり、ようやく山頂が近づいたようだった

 岩谷山の山頂に着
 いた

 狭い範囲で開けて
 いたが、周囲は樹
 林が囲んでいた

 山頂の三等三角点
 (点名・安積)を
 見る

 山頂の手前に好展
 望地があった

 それは東に向かっ
 ての展望で、正面
 に暁晴山が望めた

 左の写真に写る暁
 晴山を大きく見る

 立つ位置を変える
 と暁晴山の左手後
 方に千町ヶ峰が望
 めた

 左の写真に写る千
 町ヶ峰を大きく見
 る

 立つ位置を変える
 と暁晴山の右手に
 三辻山の尾根が眺
 められた

 左の写真に写る三
 辻山を大きく見る
展望地とは別の場所だが、黒尾山が望めた 山頂に戻って少し北に下ると、東山も望めた 80分の休憩を終えて下山を開始した 往路を戻る
まずは無難な尾根下りだった 大岩まで来たとき、巻き道コースがあることに気付いた 岩の尾根を下らず、巻き道に入ってそちらを下った

 自然林の優しげな
 佇まいを見る


   尾根を離れて三林
   コースに入った
シロオニタケを見た 周囲は植林に替わってきた 植林地の西斜面を斜めに横切る形で下った
下るうちに周囲が自然林に替わることもあった 突然、近くを鹿が走り抜けた ごく歩き易い所もあったが
歩き難い所も多かった コースにはときおり標識が立っていた 麓が近づいて純然たる植林地を下った
植林地を抜け出すと尾根を離れて左手の方向に向かった 害獣避けゲートが現れて、そこを抜けた 害獣避けフェンスに沿って東に向かった
草ヤブになった所を抜ける 三林集落へと近づいた 集落内の細い道を抜けて行った

 車道に出ると、小径
 の入口に登山口標識
 を見た


   こちらの登山口から
   も黒尾山が望めた
後は車道を東へと歩いて、駐車地点に向かうだけだった 右手に安積山展望所への遊歩道を見た ずっと上り坂だった 兵庫木材センターのそばを通った