TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
 
朝来山    あさごやま 756.4m 朝来市
 
1/2.5万地図 : 但馬竹田
 
【2008年9月】 No.2 2008-84(TAJI&HM)
 
    伊由市場の近くより  2008 / 9

 車道からごく普通に見える山で姿の良い山となるとこの朝来山も悪くなく、国道312号線を北上しているとき伊由市場辺りからそのどっしりとした山容が眺められて、車窓風景として目を楽しませてくれる。その朝来山には19
95年に北の立雲峡側から登っていたが、展望こそまずまず良かったものの山の雰囲気に今一つ特徴的なものが無く、あまり印象に残らず終わってしまった。その朝来山とは伊由峠でつながる青倉山を2007年9月初めに西麓の川上集落から伊由峠経由で登ったのだが、このときの印象が良く、朝来山を伊由峠側から登るのも悪くないのではと思ったものである。そしてちょうど1年後となる2008年9月最初の土曜日に、この考えで朝来山を目指した。そのコースとしては伊由峠から山頂へと登った後は、そこから南へと延びる尾根で山内集落辺りに下りてくることを考えていた。
 前年の青倉山登山と同じく伊由市場で国道312号線を離れて、川上集落へと向かった。空は少し淡い色ながら青空が広がっていた。駐車地点も前年と同じく川上集落を抜けてさほど距離を進まぬ位置にあった広い路肩に駐車とした。外に出るとまだ朝の9時だったが、空気に生暖かさがありもう蒸し暑さが感じられた。ちょっと暑い登りになるのではと思いながら歩き始める。伊由峠へは車道が通じており、伊由峠トンネルを抜けて山東町与布土へと通じている。その車道を登って行く。ごくたまに車の通過する静かな道だった。30分と歩かずトンネルの前に出て、そのトンネルのそばを登って峠に出た。南東へ尾根を辿れば青倉山で、北西へ登れば朝来山である。朝来山へと歩き出すと害獣避けのフェンスがあり、そこは用水路の位置で通り抜けた。そして右手の山肌に取り付いて尾根を目指した。疎らな雑木の中を登って尾根に出ると、特に小径は見えないものの木立の間は空いており、無理なく登って行けた。尾根は適度な傾斜で続いており、北西方向へと登って行く。その尾根は始めのうちは雑木帯だったが、途中から植林帯に変わった。植林はまだ若木で、その辺りは傾斜が急になったこともあり、背後に展望が広がってきた。植林は登るほどに小さな木になって、また所々で露岩が目に付いた。ちょっとした展望尾根だった。その尾根の途中で一休みとした。まず目に飛び込んできたのが青倉山の大きな姿で、その左には粟鹿山が覗いていた。そして東から南へはいっそう展望が良く、行者岳や法道寺山など多々良木ダム湖や銀山湖を巡る山並みが一望だった。その辺りでは涼しい風が出ており、また上空も少し雲が多いとあって意外と涼しさがあった。その植林地を抜けると再び雑木の尾根となり、尾根の傾斜が緩くなってきた。そのとき持っていた地形図に載っていない四等三角点(点名・与布土山)を見る。地形図を見ると684mピークのようで、三角点はごく最近に設置されたようだった。そのピークを過ぎると緩い下りがあって、そして緩い登りと変わった。東西に長い山頂を持つ朝来山の東端を歩き始めたようだった。尾根道も現れてゆったり歩いていると、程なく登山コースに合流した。北の立雲峡側から来ているようで、丸太の階段もあり遊歩道として整備されていた。後はその遊歩道を歩いて山頂を目指すだけだった。周囲を木立に囲まれながら歩いていると前方が開けて展望所に出た。木立が広く切られており、ベンチや方位盤もあって休憩場所としても整えられていた。そこからは大倉部山や間近には金梨山が望まれた。ただそこは陽射しを強く受けることになり、展望を楽しんだ後は特に休まず先に向かった。その展望所を過ぎると三角点のある山頂部東端の最高点が見えてきた。途中木立が疎らになって開けた所があり、展望良く、振り返ると粟鹿山から青倉山が一望出来た。そこを過ぎて濃い緑の中へと入って行くと、その形のまま山頂に着いた。山頂にはこの季節には珍しく一人の登山者がいたが、すぐに下山したので後はパートナーと二人っきりになった。山頂は三角点回りの地表が平らに裸地になっているものの、周囲はすっかり木立に囲まれていた。展望こそ無かったが、そこは一段と涼しい風が吹いており、昼どきの休憩場所としては悪くなかった。軽い昼食を済ませると風の心地良さを楽しもうと、暫し木陰で横になっていた。その間に気持ちはすっかり緩んでしまい、朝に考えていた山頂から南へと尾根を下る案は止めることにした。麓に下り着いた後、真昼の車道を暫く歩くことにちょっと面倒くささを感じたためである。そこで歩いて来た道を引き返すことにしたが、単にピストンとして終わるのも面白くないので、684mピークからは伊由峠に向かわず南尾根を下って行くことにした。その684mピークに着いて南尾根の方向を見ると、その尾根には点々とピンクのテープが付いており、プラスチック杭も見られた。木立も一部で切られており、どうやら測量のために切り開かれているようだった。これ幸いと空いた所を下って行く。けっこう傾斜はきつかったが、木の幹を伝いながらどんどん高度を下げると、130メートルほど下って尾根は一気に緩くなった。そのなだらかになった尾根はアカマツが目立っており、かつてはマッタケ山になっていたかもしれない。ほぼ平坦な尾根が二手に分かれると、そこは左手の尾根を進んだ。もう後は尾根なりに下ると朝に歩いた伊由峠へと通じる車道に下り着くはずだった。その尾根道に入るとまた傾斜がきつくなってきたが、少し下ると木立が疎らとなって前方にすっきりと青倉山が眺められた。そして左手には粟鹿山が見えており、展望を楽しめることになった。このおまけのような展望を得た後、程なく足元に車道が見えてきた。この日は朝来山を東側から尾根を歩いて山頂に立ったのだが、ヤブに出会うことも無く、けっこう展望も楽しめ、またその朝来山の大きさも味わえたと満足の思いで車道に下り着いた。その車道に出たとき、かっと照りつける真夏と違わぬ陽射しを受けることになった。気温は31℃を指している。そこから駐車地点へは下り坂のためこの暑さもさほど気にならなかったが、朝の予定のままに山内集落へと下っておれば、炎天下を長々と歩いていたことになる。この下山コースで正解だったと思いながら駐車地点へと戻って行った。
(2008/9記)(2012/6改訂)(2019/11写真改訂)
<登山日> 2008年9月6日 9:09スタート/9:40〜48伊由峠/10:48三角点(点名・与布土山)/11:09登山道出合/11:14〜23朝来山展望台/11:32〜12:10山頂/12:17〜22山頂近くの展望地/12:46三角点(点名・与布土山)/13:47〜52車道に下り着く/13:47〜52沢で休憩/13:58エンド。
(天気) 薄ぼやけた雲の浮かぶ淡い空だったが、まずまず晴れていた。その空のままに朝から蒸し暑さがあった。ただ登るほどに風が出て、山上では涼しい風を受けながら歩くことが出来た。特に山頂の風が涼しかった。気温は山頂で25℃。視界は少しうっすらしているものの、悪いと言うほどでも無かった。
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まずは舗装路を歩いて伊由峠へと向かった 伊由峠へはトンネルの右手より登った 昨年と同じくまた伊由峠に出て粟鹿山に対面した
峠から朝来山へと続く尾根を見る 尾根へと、害獣避けフェンスを用水路の位置で潜った 尾根に出ると適当に歩いて行けた
若木の植林地を登るようになった 登るほどに展望が広がってきた
若木の植林帯にときおり大きな岩を見た 粟鹿山を大きく見る 青い色をしたホウキタケを見た
急坂の植林地を抜けると尾根は緩くなった 684mピークに着いて真新しい四等三角点(点名・与布土山)を見た 三角点の位置からは西へと向かった 緩やかな上り坂だった
山頂が近づいたとき登山道に合流した 登山道を歩いて行くと展望所が現れた 展望所より南を見る そちらの展望は良くなかった
展望所からは北西に大倉部山が良く見えていた 大倉部山を少し大きく見る

大倉部山の右手を
見る 近くの金梨
山はよく見えたが
遠方はうっすらと
していた

展望所を離れて山
頂へと向かった
山頂に向かい出すと木立が空いた所が現れた 東から南の風景が一望だった 左の写真の左手には粟鹿山も姿を見せていた
上の写真に写る青倉山を大きく見る 山頂が近づいて緑は濃くなった 朝来山の山頂に立った
下山は684mピークまで戻って南の尾根に入った 尾根が平らになるとアカマツが目立ってきた 午後に見る粟鹿山は美しかった
尾根は無理なく歩いて行けた 足下に車道が見えてきた 最後は法面を適当に下って車道に下りた