TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
 
御祓山    みはらいさん 773.1m 養父市
 
1/2.5万地図 : 大屋市場
 
【2018年11月】 No.4 2018-150(TAJI&HM)
 
    富土野山の尾根より  2002 / 7

 2018年11月に入ると山々は紅葉期を迎えたので、尾根の紅葉を楽しもうと須留ヶ峰に向かったのは10日の土曜日のことだった。朝来市の空は快晴で、絶好の登山日和だった。ところが須留ヶ峰林道の起点に着いてみると、林道は工事中のようで入口から通行止めになっていた。更にまったけ山があるようで、入山禁止にもなっていた。そうなると目標を切り換えざるを得ず、近くの山を思い巡らしてみたところ、すぐに御祓山が思い浮かんだ。県道6号線に戻って北に向かうと、すぐにみづめ桜の案内板が現れてすんなりと登山口駐車場に着くことが出来た。桜の季節ではないとあって、駐車場には1台の車も見なかった。時間は9時20分になっており、ハイキングを開始するには手頃な時間だった。但し御祓山の地図は持っていなかった。それも御祓山の登山コースは途中のみづめ桜まではハイキングコースになっており、標識があって地図を見なくとも歩けるはずだった。またガーミンもコンパスも持っていたので、何の心配もなくスタートした。始めに坂尻川沿いを歩いて行くと、右手に石垣を見るようになった。今は植林地になっていたが、以前は棚田があったのではと思われた。登山口から500mほど歩いたときに現れたのが東屋で、そこからは尾根を登るようになった。その東屋ではみづめ桜まで800mとなっていたのだが、東屋から500mほど進んだときに現れた次の標識では、みづめ桜まで1700mと書かれていた。何とも混乱させる距離表示だった。尾根を登るようになると周囲は自然林となり、木々は紅葉を始め出していた。紅葉の見頃は今少し先かと思っていると、登るほどに木々の色付きは進んで見頃となってきた。そうなるとすっかり紅葉ハイキングの雰囲気となった。ただ登山道は階段部分もあって概ね易しく歩けたのだが、あまり整備されていないようで礫が目立つ所や崩れている所があって易しい道とは言えなかった。はっきりしない所もあって目印を追うようにして登った。ときおりは展望も現れて、南に須留ヶ峰が大きく眺められた。また西に銅山を、北西に氷ノ山を見ることもあった。登山口からみづめ桜まではやはり距離があり、40分ほど歩いたとき桜まで300mの標識が現れた。漸く近づいたと思っていると、すぐ先で今度は800mの標識が現れた。どうも距離標識は信用できかねた。漸くの思いでみづめ桜に着いたのは、歩き出してから70分後だった。先ほどの標識では後300mが正しかったようだった。みづめ桜は11月とあってすっかり葉を落としており、老木となっていることもあってさほど大きな木にも見えなかった。そのみづめ桜の位置からは東へとトラバースするように歩いて御祓山の南尾根に合流した。後は真っ直ぐ北へと登るだけだった。尾根は始め急坂になっておりロープを伝って登ったが、程なく尾根は緩んで適度な歩き易さとなった。そしてこの尾根でも見頃の紅葉を楽しみながら登ることになった。紅葉と言うよりも黄葉が主体だったが、黄色の美しさも悪くなかった。この尾根でもときおり展望があり、西には和田山が姿を見せていた。また銅山の背後に藤無山を見るようになった。紅葉を愛でながらの登りが続いて山頂が近づくと、周囲にアセビが増えてきた。そのアセビの中に倒された共同アンテナを見ると、その先が山頂だった。山頂もアセビが増えており、休めるスペースは少なくなっていた。また展望も悪くなっていた。それでも氷ノ山は木々の隙間から山頂を覗かせていた。比較的良く見えていたのは東から南東にかけてで、その中では粟鹿山の端正な姿が目立っていた。山頂では始め三角点のそばで休んでいたのだが、そこは少し北風を受けることになり休んでいると肌寒くなってきた。そこで風を避けられる南面側に移ってそちらで休憩をやり直した。陽射しの下では20℃を越えていると思える暖かさがあり、風も無く良い感じで休憩出来た。その快さに少しばかり昼寝も楽しんだ。久々の御祓山山頂を楽しむと、下山はすんなりと往路を戻った。再び紅葉を愛でながらだった。午後の光に照らされて、紅葉は一段と鮮やかになったように思われた。そしてみづめ桜を過ぎて順調に下っていたところ、少しヤブっぽくなっている所でコースを外してしまった。道が消えたことで誤りに気付いたが、ガーミンが無ければコースに戻るのに手間取っていたと思われた。それこそ山慣れしていないみづめ桜を目的としたハイカーなら、道誤りで難儀したのではと思われた。みづめ桜までのコースは再整備が必要のようだった。後は順調で、無難に東屋に戻って来ると、後が坂尻川沿いを歩いて登山口へと戻って行った。
(2018/11記)
<登山日> 2018年11月10日 9:23登山口スタート/9:37東屋/10:31〜40みづめ桜/11:17〜12:18山頂/12:53みづめ桜/13:50東屋/14:03エンド。
(天気) 快晴、雲は僅かだった。みづめ桜辺りの気温は16℃。山頂の気温は15℃で、少し北風があって肌寒さを感じた。視界は澄んでいた。午後も雲は少ないまま快晴が続いた。
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登山口前は広い駐車場だが、車は1台も見なかった 登山口に入る そばには簡易トイレが置かれていた 登山道に入ると、すぐに小屋の前を通った
登山道は始め坂尻川沿いを続いた ときおり倒木を跨いだ 石垣を見る その辺りは棚田跡と思われた
周囲は植林地だった 小橋を渡ると、前方に小屋が見えてきた 小屋の前を通った
前方に東屋が見えてきた みづめ桜まで800mの標識が現れたが、どうもその距離は近すぎると思われた 東屋に着いて案内図を見ると、南側にある尾根コースは登山禁止のようだった
落ち葉に覆われた尾根を登るようになった 階段が作られている所もあった 周囲は自然林で紅葉の見頃を迎えていた
きれいに紅葉したカエデを見た 東屋から500m来たとき、みづめ桜まで1.7kmと書かれていた 数字に疑問を持ってしまった 色付いた木々を見ながら登った
周囲は紅葉の壁紙だった 北向かいの尾根を眺める 南を見ると須留ヶ峰が見上げるようにして眺められた
西の方向が望めると、銅山が眺められた 登山道ははっきりしない所もあった アセビの茂る所もあった
ベンチが置かれているのを見た 落ち葉に覆われた登山道を登って行く ときおり須留ヶ峰が右手に眺められた

北西に見えたの
は氷ノ山だった

みづめ桜まで
300mとなった

西向かいの和田
山が望めるよう
になった

なぜかみづめ桜ま
での距離が800
mになっていた

距離の標識は信用
出来ないようだっ

植林地に入るも、右手は紅葉の世界だった その紅葉の樹林に近づいた きれいに色付いたカエデを見る
みづめ桜の前に出た すっかり葉を落としていた 別の角度からみづめ桜を眺めた みづめ桜のそばからは氷ノ山が眺められた
氷ノ山の山頂を大きく見る みづめ桜の辺りも紅葉がきれいだった トラバースで南尾根に向かった
南尾根に出ると、そこに御祓山の標識を見た 尾根に入ると急傾斜もあり、ロープが張られていた 紅葉の尾根とあって、見上げる木々は色付いていた
概ね易しい尾根だった 見頃の紅葉が続いた 黄色く色付いた木が多かった
紅葉の尾根を眺めながら山頂に近づいた 登山道は落ち葉の道でもあった 山頂が間近になると、アセビが増えてきた

共同アンテナの
跡を見る

御祓山の山頂に着
いた

10年前と比べる
と、やはりアセビ
が増えていた
山頂を別の角度から見る アセビに隠れるようにして三角点を見た 三等三角点(点名・糸原)は割られていた
木々の隙間から氷ノ山が望めた 北西に見えたのは鉢伏山だった 鉢伏山の左手に高丸山を見る

山頂からの展望
が良かったのは
南東方向だった

粟鹿山を大きく見

上の写真の右手を望む 遠く千ヶ峰も見えていた 千ヶ峰の方向を少し大きく見る
北風が避けられる場所で昼休憩とした 山頂の紅葉を見る 1時間ほどの休憩を終えると、下山は往路を戻った
紅葉の尾根を下って行く 頭上を見上げた 色付きがきれいだった 午後の明るい陽射しに紅葉も鮮やかさを増していた
黄色く色付いたカエデを見る 光を受けた黄色い葉がきれいだった みづめ桜の方向へと尾根を離れる位置まで来た
落葉したばかりの葉が積もっていた 午後のみづめ桜は陽射しが当たっていた みづめ桜を離れて一度、植林地を歩く
また自然林の中を下るようになった 快晴は続いており、須留ヶ峰に雲は見られなかった 落ち葉で覆われた登山道を下って行く
山並みと黄葉のコントラストが美しかった 登山道の一部は分かり難くなっており、一度コースを外すことがあった コースに戻って下山を続ける
東屋まで戻ってきた 登山口まで500mだった 後は緩やかな道だった 登山口に戻ってきた