和田山町和田の糸井渓谷沿いの林道を進み、道が東進して渓谷と交差する辺りに駐車した。林道を進むと、東床尾山への分岐点に出た。そのまま直進して林道が沢を外れて曲がる位置で来たとき、林道を離れて沢沿いの道に入った。荒れ道が続いた。その道が不明瞭になる辺りで、尾根に取り付くべく杉の植林帯の急斜面を登って行った。尾根に出ると潅木帯となり、傾斜は緩くなったものの、けっこう足下のブッシュが煩わしかった。また気温が高いため体がだるくなり、ピッチが上がらなかった。どうしても休み休み登ることになった。ただこの尾根は所々で展望が開けており、前面に西床尾山から東床尾山へと続く風景が大きく広がった。着いた山頂は疎らに落葉樹の高木があり、その地表は丈の低い笹が覆っていた。なかなか風情を感じる山頂だった。木陰が多くあって、そこを強めの風が渡っていたので、休むのには良い感じになっていた。展望も良く、床尾山の他にも但東町の山並みも眺め渡せた。その位置で休憩する前に、北隣の三角点
ピークに一度立ち寄った。そちらは潅木に囲まれており、展望は無かった。山頂に戻ると、風の涼しさに2時間ばかりも過ごしてしまった。下山はコースを南にとり、737mピークに向かった。その道中も山上ハイキングの趣があって良かった。そちらのピークは植林に囲まれて展望は無し。後は北北西に延びる植林帯の尾根を、ゆっくりと麓まで下った。ただ間伐のために伐採された樹が多くあって、それが進路を塞いでおり、けっこう煩わしさがあった。
(2003/5記)(2012/6改訂)(2022/1写真改訂) |