TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨 
 
入相山    いりあいさん 779.9m 神河町・多可町
 
1/2.5万地図 : 粟賀町
 
【2012年11月】 No.3 2012-100(TAJI&HM)
 
    神河町山田より  2012/11

 入相山を登山対象と考えると、稜線の高坂峠まで車で来られるので、そこからだと標高差は280mしかなく、短時間の登山になってしまい、物足りないと言うことになる。下山に広域林道コースをとって周回としても、あまり代わり映えがしないように思える。その入相山を神河町側から眺めると、けっこう堂々とした姿をしているので、その姿に合った登山をしたいと考えた。そこで「粟賀町」と「生野」の地図を開くと、西麓の岩屋集落から岩屋峠までの道が目に付いた。峠まで林道と破線路が続いている。まずその道を歩きたいと考えた。また旧の県道8号線を歩いて高坂峠に出るのも悪くないと思えた。そうなると周回で歩けることになり、時間としても適度となるので、これを実行したくなった。向かったのは2012年11月3日の文化の日だった。
 播州南部はすっきりと晴れていたが、北に向かうにつれて雲が増えてきた。それでも青空も見られたので、雲の多い晴れと呼べそうだった。天気予報では午後は晴れてなっていたので、これから更に良くなって来るものと思われた。国道312号線を離れて県道8号線を東へと走って行く。根宇野集落の先で県道は越知谷への道と高坂トンネルへの道の二手に分かれるが、高坂トンネル方向へは岩屋橋を渡ることになる。その越知川に架かる岩屋橋を渡って右方向の岩屋集落への道に入ったとき、路肩が少し広くなっていたので、そこに駐車とした。まずは県道8号線を高坂トンネルへと歩いて行った。車の往来が煩わしいと思っていたのだが、通行料は少なく、あまり気にならなかった。20分ほど歩いて旧道に入った。その旧道の入口がなぜか塞がれていた。「松か井の水」へはこの道を通って行くことになるので、ちょっと訝しく思った。車は進入出来ないとあって、至って静かな道だった。以前にこの道を車で通行していたときは道幅の狭いことに神経を使ったが、ハイキングで歩くとなると、その道幅が良い感じに思えた。周囲の木々も自然林となり、雰囲気は悪くなかった。但し緩やかにくねくねと続くので、高坂峠までが長かった。途中で周囲は植林地になったこともあり、少々退屈して高坂峠に着いた。峠では地蔵さんに挨拶してから、登山コースに入った。始めは尾根筋を歩かず、尾根の西側に広がる植林地の中を登った。ちょっと風情の無い登山道だった。15分ほど登って尾根に出ると、そこに立つ標識には入相山まで715mと細かな数字が書かれていた。尾根歩きとなって少し冷たさのある風を受けるようになったが、風は弱くあまり気にならなかった。少しは展望も現れて、木の間越しだったが、飯森山や千ヶ峰が眺められた。登るほどに周囲は雑木林となってきた。小さなピーク(750mピーク)を越すとき、また標識に山頂までの距離が書かれていた。あと300mほどだった。そろそろ紅葉が見られる季節だったが、まだ周囲の樹林はほんのり色づき出したところだった。その中にあって一本だけが赤くなっていて目に付いた。最後の一登りと言った感じで入相山の山頂に着くと、そこは以前と比べて大きく変わっていた。東側の木が伐られたようで、広々とした展望が現れていた。北東の竜ヶ岳から南東の烏帽子山までが遮るものもなく眺められた。それを見ながら昼休憩とした。但し山頂にも北からの冷たい風があったので、食後は日溜まりに入って寒さを避けていた。一休みを終えると下山に移った。まずは稜線を南西へと歩いて行った。次に小さなピークを越すが、そこにも少し展望があって、今度は北西から北の方向が眺められた。小畑山の尾根だけでなく千ヶ峰も望めた。その先でも一つ小さなピークがあり、そこを越して下って行った所が大屋峠だった。そこからは西の斜面を下ることになる。地図では破線の道が描かれているのだが、踏み跡程度の小径が見えるだけだった。その杣道を辿るも、すぐに不確かになってしまった。そこで後は適当に下って行くことにした。周囲は植林地で、ときに木に掴まりながら下った。そのうちに登山道に出会えるものと思っていたのだが、作業道の跡のようなものは見えたものの、はっきりとした山道は見えなかった。そのうちに斜面は緩んで谷筋を歩くようになった。地図では林道が描かれているのだが、もう廃道となっているのか、荒れ地になっていた。そこからが大いに難儀することになった。ヤブになっているのは良いとするものの、イバラが多かった。それもトゲトゲしいイバラで、それを切り開きながら歩くことになった。何度もイバラに引っかかって、服はほころびるやら引っかき傷を作るやらで、何とも厳しかった。下るうちに林道ははっきりするのではと期待したのだが、なかなか歩き易くならなかった。どうも林道は使われなくなってから久しいようだった。その林道の雑草が徐々に徐々にと減ってくると、イバラが消えてススキだけとなり、そのうちに雑草の生えていない部分が広くなってきた。漸く林道らしさが出てきたのは岩屋集落が近くなってからだった。手は傷だらけの上に両膝が痛くなっており、もうくたくと言った感じで岩屋集落へと入って行った。
(2012/12記)(2026/1写真改訂)
<登山日> 2012年11月3日 9:54スタート/10:14旧の県道8号線に入る/10:49〜52高坂峠/11:08尾根に出る/11:32〜12:16山頂/12:25〜38西隣のピーク/12:52大屋峠/13:24廃道となった林道に下り着く/14:22ゲート/14:29エンド。
(天気) 午前は雲の多い晴れだった。気温は始めは11℃だったが、尾根を登る頃には8℃まで冷えていた。その尾根では冷たさのある風を受けた。但し、風は強くは無かった。視界はまずまず良かった。昼を回ると雲は減って、快晴の空となる。気温も12℃まで上がってきた。
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岩屋橋のそばから県道8号線を歩き始めた 県道8号線の通行量は少なかった 県道からは小畑山の尾根が眺められた
県道を20分ほど歩いて、旧8号線に入った 旧道は入口の辺りでなぜか通行止めになっていた 車の通行が無い旧道はひたすら静かだった
「松か井の水」まで後2kmとあった 周囲は植林が主体となってきて、車道歩きは少し退屈な感じとなった 法面工事が行われている所が現れた これが通行止めの原因だったようである
旧道に入ってから35分かかって高坂峠に着いた 峠の地蔵さんに挨拶した 縦走路は少し戻った位置から始まっていた
植林地を登って行く 斜面を斜めに登って尾根に向かって行った 尾根に出ると自然林が増えてきた
振り返ると、木々を通して北の山並みが眺められた 千ヶ峰も望まれた 雑木林と植林の混じる尾根を登って行った
山頂手前の750mピークが近づいた 750mピークを越して、陽射しの中を歩いた 山頂が目前になったとき、色付いた木を見た

(←)
入相山の山頂に着
いた 以前と比べ
て明るくなってい

  (→)
  山頂の三等三角点
  (点名・入相山)
  を見る
山頂が明るくなっていたのは、東側が開けていたためで、すっきりと展望が広がっていた

(←)
篠ヶ峰の方向を少
し大きく見る

 (→)
  妙見山を大きく見
  る
南東方向の足下に烏帽子山が見えていた 西光寺山を大きく見る 石金山の方向を大きく見る
山頂での休憩を終えると、南西へと歩いて行った 赤い実をつけているのはミヤマシキミのようだった 750mピークが近づいた
750mピークからは展望があり、北西から北にかけてが眺められた 左の写真に写る小畑山の尾根を大きく見る

生野高原の方向を
大きく見る

白岩山の右手前に
越知の集落が見え
ていた
尾根歩きを続ける 大屋峠の北ピークを越して、大屋峠へと下った 大屋峠に着いた
峠からは西斜面を下った 道はほとんど消えていた 道が判然としなくなった後は、適当に下った 林道へと急斜面を下る
植林地に混じる灌木はミツマタだった 沢筋に下り着いた 枯れ沢だった この辺りは林道と思えたが、すっかり荒れ地だった

(←)
西に展望が開けて
雪彦の尾根が眺め
られた

 (→)
  三辻山の方向を大
  きく見る
イバラのはびこる林道歩きは厳しかった ときに倒木が行く手を塞いだ イバラが減っても、今度はススキがはびこっていた
林道は徐々に徐々に歩き易くなってきた 林道から北西向かいの尾根を見る 林道は漸く車の通った痕跡を見るようになった
岩屋集落が近くなって、普通の林道となった ゲートを抜けると、岩屋集落が見えてきた 岩屋集落を抜けて岩屋橋に近づいた