TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨
 
行者山 (生栖行者山) 787.2m 宍粟市
 ぎょうじゃさん
1/2.5万地図 : 安積
 
【2014年9月】 No.4 2014-81(TAJI&HM)
 
    一宮町東河内より  2014 / 9

 2014年7月下旬に坂ノ辻峠に近い1002mピーク(点名・平野)を登ったが、その帰路で県道8号線を西へと下っているとき、前方に見えたのが行者山だった。その端正な姿を見て、また登ってみたいとの思いが出てきた。そこで4度目となる生栖行者山に向かったのは、約1ヶ月後の9月第一週の土曜日のことだった。但し、その日は行者山を目指して出かけたのでは無く、今少し北に位置する山を目指していたのだが、どうも北の空はどんよりとしており、ガスの中を登るのではと思えた。そこで急きょとなるが、登りたい気持ちを持っていた行者山に切り替えたものである。その行者山への生栖集落側からのコースは二つあり、一つは行者堂を通るコースで、もう一つは月谷川のそばから始まるコースだった。行者堂コースは何度か登っていたのだが、月谷川コースはまだ登っていなかった。そこで月谷川コースを往路として登り、行者堂コースは下山コースとすることにした。月谷川は堰堤工事が行われているようで、ダンプとのすれ違いを心配したが、他の車に会うこともなく登山口に着くことが出来た。そのそばに駐車スペースを見たので、そこに駐車とした。登山コースは枝分かれした林道を歩くことから始まった。最初にゲートがあり、それを抜けて暫く林道を歩いて行く。この月谷川コースで行者山をピストンするのであれば、林道に車を進めても良さそうだった。ただ林道は進むほどに荒れた箇所が現れたので、奥まで進むには四駆車でないと厳しそうだった。林道は二度ほど二手に分かれたが、標識に従って進むと、20分ほどで終点となった。その先は植林地を登ることになった。尾根を登って行くのでは無く、トラバース気味に登る感じだった。ときに自然林が現れるも、概ね植林地の中を登った。気温は23℃と高くなく、また湿度もさほど高くなかったのだが、しっかりと登る感があって、けっこう汗をかきながらの登りだった。登山道に入って20分ほど登って、漸く尾根を登るようになった。そして主尾根との合流点が近くなって、周囲は自然林に替わってきた。主尾根に出ると、山頂までは僅かな距離だった。山頂は陽射しを受けて明るく、以前と変わらぬ落ち着きが感じられた。その山頂で昼休憩をする前に、今少し南西へと歩いた。ほぼ平坦な感じで進むと、「行者山」の山名標柱が立つ前に出た。その前には三角点もあったが、以前のままの哀れなほどに削られた姿だった。早く新しい三角点に置き換えてもらいたいものだと思った。引き返して山頂で憩うことにした。但し陽射しの下では暑いので、木陰を求めて昼休憩とした。他に人影は無く、ごく静かな山頂だった。その山頂に着いて漸く展望を得ることになったが、この日の視界は濁っており、北の空はほとんど何も見えなかった。下山は予定通り行者堂コースを下って行くことにした。山名標識の先で下り坂となり、一部でロープが付けられていた。少し下ると、行者堂への道が分かれた。行者堂まで数十メートルの距離だったので、瞥見する程度に立ち寄った。コースに戻って下山を続ける。自然林だった周囲の木立はいつの間にか植林地に変わっており、その中を淡々と下った。それにしてもこのコースの合目の表示は不思議だった。山頂からけっこう下ったのに、現れたのは八合目の標識だった。感覚としては六合目ぐらいまで来ていると思っていたので、ちょっと勘が狂った。中腹をかなり過ぎて六合目が現れ、休み堂のそばの登山口でやっと五合目だった。そこから麓の生栖集落までは13分程度だったので、どこが一合目なのかと不思議に思った。麓に着いてからは集落内の車道を北東へと歩き、月谷川に向かう林道に入った。朝に車で通った道を歩くことになったが、車では気付かなかった棚田風景をじっくり眺めることが出来て、徒歩で歩くのも悪くないと思った。駐車地点に着いたときは、山頂を離れてから80分が経っていた。周回で行者山を楽しめて良かったと思いながら、帰り支度をいそいそとした。
(2014/10記)(2020/12改訂)
<登山日> 2014年9月6日 10:23月谷川登山口スタート/10:45林道終点/11:19主尾根に出る/11:26〜12:10山頂/12:16行者小屋/12:32八合目/13:00休み小屋/13:13生栖集落の主道に出る/13:28生栖月谷城跡案内板/13:33エンド。
(天気) 全体としては薄晴れながらも薄青空も見られて、ときおり陽射しが現れた。樹林帯の気温は23℃で、山頂は24℃ほどだった。山頂では弱い風が吹いており、涼しさが感じられた。視界はうっすらとしていた。生栖集落に下りてきたときは28℃の暑さだった。
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登山口にはゲートがあったが、開いていた 林道を歩いて行く 林道は、舗装部分もあった
石仏を見かけた 林道が二手に分かれると、左手の道に入った 伐採地のそばを登って行く

 林道はかなり荒れ
 た所も現れた

   標識に従って、ご
   く細い林道に入っ
   た
すぐに林道は終わり、登山道へと入った 植林地の中を登って行く 一度、植林地から抜け出した
ときおり行者山の標識が現れた ガレ場を横切った 植林地の尾根を登るようになっ

 主尾根が近づいて
 漸く自然林が見ら
 れるようになった

  主尾根に着いて行
  者山の山頂を目指
  す
主尾根を登って行く シメジの仲間を見かけた 山頂が間近になった

 山頂に着くと、
 そこは適度に開
 けていた

  すぐには休憩せず
  更に南西へと歩い
  た

 少し歩くと山名標
 柱の立つ位置に出
 た

 その前に三等三角
 点(点名・生栖)
 を見たが

 三角点は大きく削
 られて、哀れな姿
 になっていた
山頂に戻って昼休憩とした 山頂は陽当たりが良いのでアセビが増えていた ヤマボウシの赤い実を見る
この日の視界は悪く東山がうっすらと見えていた 東山の右手を見る 高峰と大段山の並ぶ姿を見る

 東から南東にか
 けてを眺めた
 こちらもうっす
 らとしていた

   暁晴山を大きく
   見る
下山は行者堂コースを下って行く すぐに急坂が現れて、そこをパートナーは後ろ
向きで下った
行者堂へは尾根コースを少し外れることになっ
行者堂の前に立つと、すぐに引き返した コースに戻って下山を続ける 標識に従って主尾根を離れた
植林地の中を下って行く けっこう下ったと思ったのに八合目の標識が現
れた
植林地の中の下りが続いた
ときおり自然林が現れた ときに石ころの多い所を歩いた 作業道を横切るときがあった 六合目だった
登山口に建つ休み堂が見えてきた 左の建物はお堂だった 登山口広場に着いた 前回はここまで車で来て、行者堂コースをピストンしていた
後は林道を歩いて行く 五合目の標識が立っていた 緩やかな林道を下って行く 前方に東山へと続く尾根が眺められた
ゲートが現れた 生栖集落へと入って行く 広い道に合流すると、その広い道を歩くことにした
車道を北東へと歩いた 駐車地点に通じる車道に入った 車道は林道へと変わってきた
道そばに立っていたのは「月谷城跡」の標識だった 林道を登るうちに棚田風景が見られるようになった 棚田を眺めて歩くうちに駐車地点が近づいてきた