TAJIHM の 兵庫の山めぐり <丹波 
 
三嶽    みたけ 793.2m 丹波篠山市
 
西ヶ嶽    にしがたけ 727m
 
 
1/2.5万地図 : 宮田
 
【2023年12月】No.3 2023-231(TAJI&HM)
 
    丹波篠山市野中より  2023 / 12

 久々に西ヶ嶽を登ろうと考えたとき、三嶽も併せて登ってみたいと思った。そうなると大タワを起点としての西ヶ嶽までの尾根歩き一択だった。ピストン登山となるが、三嶽から西ヶ嶽までの尾根歩きを二度楽しめると考えた。向かったのは2023年末、正月休暇の二日目のこと。前日は兵庫全域で快晴だったのに。この日の丹波の空は雲が広がっていた。大タワの駐車場に着くと車は1台も止まっていなかった。麓の駐車場には数台見たので、これは意外だった。駐車場のそばから始まる登山道に入ると、始めは緩やかに尾根筋を登った。途中からは急斜面となり、そこに付く長い階段道をしっかりと登ることになった。寒い季節とあって軽く汗をかきながらの登りは悪くなかった。階段が終わっても山頂までは今少し距離があったが、もう急坂は無く緩やかな尾根を登って行った。石の祠の前まで来るとハイカーを見るようになった。近くに建つ避難小屋にも人を見た。いずれのハイカーも火打岩コースを登って来たように思えた。そこを過ぎて緩く下り、そして登り返した所が三嶽の山頂だった。山頂には小ぶりの無線塔が建っており、方位盤も置かれていた。その方位盤のそばに一等三角点(点名・御岳山)を見た。三嶽の山頂展望は良くないと記憶していたのだが、広い範囲で木が伐られたようで、南の方向だけでなく西にも北にもすっきりと展望が得られた。但しこの日の視界は曇天の上に濁りもあって、遠方ははっきりしていなかった。それでも墨絵を見るような視界も悪くないと思えて、それなりに楽しめた。少時の休憩を追えると、西ヶ嶽を目指して西尾根に入った。始めに鞍部へと120mほど下ることになり、そして700mピークへと登り返した・岩の多い尾根道で、多紀アルプスの名に相応しい歩き堪えがあった。その先も小さなアップダウンがあり、尾根の途中で右手から栗柄コースが合流した。その先では640m近くまで下り、西ヶ嶽へと上り坂に入った。西ヶ嶽の手前にも690mピークがあり、それを越して西ヶ嶽の山頂に着いた。三嶽から50分かかっていた。西ヶ嶽の山頂は三角点こそ無いものの岩場となって開けており、多紀アルプスの雰囲気はあった。展望もあり、東に三嶽を、南には丹波篠山市と三田市の市境尾根が眺められた。大タワから三嶽までは単にハイキングコースを歩いている雰囲気だったが、三嶽から西ヶ嶽までは多紀アルプスを十分に感じられて、歩いて良かったと思えた。西ヶ嶽で20分ほど休むと、後は往路を引き返した。その帰路の尾根歩きでは天気は回復に向かっており、雲間から陽射しが漏れるようになっていた。ときに陽射しを受けながらの尾根歩きとなった。700mピークを越して三嶽へと長々と登り返す所は、足が疲れていたこともあって長く感じられた。三嶽に戻ると、もうハイカーの姿は無かった。三嶽を過ぎると天気ははっきりと良くなっており、前方に見る小金ヶ嶽も陽射しを受けていた。長い階段を下って大タワに戻って来ると、朝と同様に広い駐車場には自分の車を見るのみだった。
(2024/2記)
<登山日> 2023年12月29日 10:28大タワ駐車場スタート/11:08〜13三嶽/11:39栗柄コース合流点/12:03〜26西ヶ嶽/12:50栗柄コース合流点/13:18〜34三嶽/14:12大タワ駐車場エンド。
(天気) 曇り空。形の無い薄黒い雲だった。山頂の気温は三嶽で6℃、西ヶ嶽で8℃だった。風はほとんど無し。視界はうっすらしており、遠方の山並みは墨絵のようになっていた。西ヶ嶽から戻る頃より天気は徐々に良くなり、雲間から陽射しが漏れるようになった。尾根道にも陽射しが当たるようになった。
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大タワの広い駐車場には1台の車も見なかった まずは階段を登って、登山開始とした 広場を横切ると、その先が登山道の入口だった
三嶽山頂まで1.2kmだった 登山道は緩やかな道として始まった 大岩の間を抜けた
前方に三嶽の山頂を見た 階段の登りが始まった 急坂の尾根を階段で登って行く
階段が終わって緩やかな尾根歩きに移った 背後に展望が現れたとき、小金ヶ嶽を見た 前方に三嶽の山頂が見えてきた
緩やかな尾根歩きを続けて、山頂が近くなってきた 石の祠に出会った そこは火打岩コースの合流点だった 山頂は石の祠より今少し先立った

(←)
三嶽の山頂に着いた

  (→)
   方位盤のそばに一等
   三角点(点名・御岳
   山)を見た
この日は曇り空の上に、視界はうっすらとしていた 西ヶ嶽の右手後方は多紀アルプス西部の山並みだった
南西方向を見る 墨絵のようにモノトーンの風景になっていた 小休止を済ませると西ヶ嶽に向かった
縦走路の標識を見る 前方に西ヶ嶽を見る 鞍部まで120mほど下ることになった
(←)
鞍部が近づいたとき
左手前方に西ヶ嶽を
見る 右手の山は次
に向かう700mピ
ークだった

  (→)
  鞍部に着いて700
  mピークを前方に見
  る
700mピークへと露岩が目立つ斜面を登った 700mピークを過ぎて、なだらかな尾根を歩いた 多紀アルプスらしく岩の目立つ所もあった
尾根歩きを続けていると、展望の広がることがあった 右手から栗柄コースが合流した
小さなピークを越すとき、ロープを掴むことがあった なだらかな下り坂を通る 見上げるのは西ヶ嶽の手前のピークだった
しっかりと登って行く 縦走路に荒れた所は無かった 目印テープも標識もある尾根道だった 最後のピークを過ぎて、西ヶ嶽へと近づいた
西ヶ嶽の山頂が目前になった 西ヶ嶽の山頂に着いた 三角点は無かったが、展望もあって山頂らしさがあった

(←)
山頂は三嶽の展
望台でもあった

 (→)
  三嶽を大きく見る

南の方向も望めた

上の写真に写る大
船山と三国ヶ嶽を
大きく見る

西ヶ嶽での休憩を
終えると、往路を
引き返した
はっきりとした尾根道を戻って行く 三嶽の手前に見えるのは700mピークだった 大岩のそばを通った
途中からは陽射しを受けるようになった 栗柄コースの合流点まで戻ってきた 前方に三嶽を見る
振り返って西ヶ嶽を望む 700mピークまで戻ってきた 鞍部へと下る 陽射しを受けることが多くなってきた
三嶽を見上げた 鞍部を通過した 三嶽へと岩の多い登山道を登って行く
前方に三嶽の山頂を見る 鞍部から山頂まで120mの標高差があった 岩の多い登山道が続く
山頂の電波塔が見えてきた 三嶽の山頂に立った この日、二度目の山頂だった 改めて一等三角点を眺めた
陽射しが現れ出した中で、西から北にかけてを眺めた

(←)
北で陽射しを受け
ていたのは鹿倉山
だった

 (→)
  妙高山の背後にう
  っすらと五台山を
  見る

南の方向を眺めた

(←)
上の写真に写る三
国ヶ岳の辺りを大
きく見る

 (→)
  同じく愛宕山の辺
  りを大きく見る
南西方向を眺めた 白髪岳の右手奥に西光寺山を見る

(←)
上の写真に写る
妙見山を少し大
きく見る

 (→)
  三尾山の方向を少
  し大きく見る
展望を楽しむと、下山に移った 石の祠の前を通る 階段までは緩やかな尾根歩きだった

(←)
小金ヶ嶽の尾根に
も陽射しが当たっ
ていた

 (→)
  長い階段の下りが
  始まった
階段が終わる頃には、小金ヶ嶽は見上げるようになっていた 階段が終わって緩やかな登山道を歩く 大タワの駐車場に戻ってきた