TAJIHM の 兵庫の山めぐり <播磨編 
 
大井戸山    おおいどやま 794.1m 多可町
 
1/2.5万地図 : 丹波和田
 
【1996年11月】 No.1 1996-64(TAJI&HM)
 
     加美町清水集落より  1996 / 11

 大井戸山は旧・加美町を取り巻く山の中にあって、篠ヶ峰の脇に控えているが、麓から見る姿はけっこう鋭さがあり、姿としては悪くないのではと思えた。この大井戸山を1996年11月に旧・加美町の丹治集落からの尾根で訪れた。旧・加美町を貫く国道427号線を北上して、大井戸山の麓となる山口集落のそばで離れる。その山口集落の中に入って行くと、道は集落の奥で林道につながっており、その林道は大井戸山の南麓を巡って緩やかな上り坂で続いていた。林道を中程まで進んで、山頂より南西に延びる尾根の取り付き点近くに駐車とした。そこより南を見ると、丹治集落が山すそに広がっていた。南西尾根の取り付き点付近には、「マツタケ山につき入山禁止」の札が付けられていたが、もう収穫期の終わりでもあり遠慮しながら山肌に取り付いた。すぐに三角点(点名・丹治)のそばを通った。尾根には道と言えるほどのものは見られなかったが、尾根の雑木は疎らで下生えも少なく、易しく登って行けた。尾根には大岩が露出している所が多く有り、場所によっては素晴らしい展望が広がっていた。その一つで暫しの休憩とした。南には妙見山が見えており、そして笠形山から千ヶ峰、深谷山へと続く尾根を間近に眺められた。特に千ヶ峰と深谷山は山麓から山頂まで全姿を見せており、なかなか雄大な眺めだった。尾根は特に傾斜のきつい所は無く、スタートから1時間半ほどで山頂に着いた。山頂は雑木に囲まれており展望は良いとは言えなかったが、北側は開けており、深谷山から北の三国岳、粟鹿山へと続く尾根が良く見えていた。また遠くは須留ヶ峰、氷ノ山までも確認出来た。また位置を変えると、両隣の竜ヶ岳、篠ヶ峰が大きく姿を見せていた。コースを通じて展望の良い山と言えそうだった。ただ松や杉といった針葉樹が多く落葉樹が少ないため、紅葉の美しさが部分的にしか見られなかったのは残念だった。下山は山稜を東へと進み、696m標高点の位置より少し手前から南へ延びる尾根があり、その尾根を下って行った。尾根は途中に伐採の跡地があり、そこにイバラが繁茂していて、けっこう煩わしい思いをさせられた。この尾根も山麓近くが「マツタケ山」の様相を示していた。尾根を最後まで辿らず、林道が近づいたと思えた辺りで尾根を離れて林道方向を目指した。そして無事に林道に下り立った。後は林道を歩いて駐車地点へと戻って行った。
(2002/3記)(2008/2改訂)(2018/11写真改訂)
<登山日> 1996年11月23日 10:00スタート/10:05点名・丹治/11:35〜13:20山頂/14:50 林道出合/15:05エンド。
(天気) 雲の多い天気。徐々に晴れ間が広がってきたが、下山頃よりまた雲が増え出し、下山が終わった時は曇天となっていた。風はほとんど無く、さほど寒さは感じなかった。陽射しは冬のもので、明るさの中に軟らかさがあってその陽に当たっていると気持ちの良い暖かさとなった。視界はクリアだった。
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山頂近くの展望地
より南西から西に
かけての山並みを
見る

上の写真に写る
妙見山を大きく
見る

上の写真に写る千
ヶ峰を大きく見る
別の展望地より千ヶ峰を大きく見る 同じく深谷山を大きく見る 北西には三国岳が見えていた

三国岳を含めて
深谷山から北に
続く尾根を眺め


左の写真に写る加
美アルプスを大き
く見る
三国岳の右手に見える粟鹿山を大きく見る 山頂付近より東隣の篠ヶ峰を大きく見る
岩屋山を大きく見る 山頂付近より北隣の竜ヶ岳を見る 下山時に山頂を振り返った