◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <西播磨編> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
高場山 たかばやま | 797.5m | 姫路市・神河町 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 寺前 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2015年10月】 No.3 | 2015-98(TAJI) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
鉾立山の近くより 2014 / 10 |
高場山は北に三辻山の尾根があり東には雪彦山の尾根があって、総て高場山より標高のある山が囲んでいるため、目立たない山と言えそうだった。その高場山が気になったのは2014年10月のことで、鉾立山の近くを歩いていたとき、伐採されて地肌が広く現れた山が東に見えた。近くに林道が走っており山頂そばを送電線が通っていることから、地図を見てすぐに高場山と分かった。高場山は過去に2回登っていたが、山頂展望の無かったことから印象は薄かったのだが、今なら展望が楽しめそうだった。向かったのは鉾立山登山から一年経った2015年10月のことで、その日は朝から快晴だった。高場山は色々な方向から登れそうだったが、前回に歩いた掛ヶ谷コースは渓谷美が楽しめるので、今回も掛ヶ谷コースを歩くことにした。播但道を神崎南ICで降りると後は県道8号線を走り、宮野地区で掛ヶ谷に通じる車道に入った。集落を抜けて山間に入ったとき墓地が現れた。そのそばに広い駐車スペースがあったので、そこに駐車とした。そこから車道歩きでハイキングを開始する。程なく小さな工場が現れると、舗装はそこまでだった。その先のダート道もいつしか山道に変わってきた。その辺りから左手に流れる掛ヶ谷川の渓谷美を眺めながらと言いたかったが、登山道を囲む樹木が生長したようで、渓谷はよく見えなかった。そのため滝の名が示された標識があっても、滝の姿は見えなかった。そこで一度登山道を離れて沢に近づくと、沢沿いを伝い歩きして二つほど滝を眺めた。ただ沢沿いは長く歩けないため、登山コースに戻ると後はコースを外すこと無く歩いた。コースは沢を横切るときがあり、左岸から右岸へ、そして五十目橋の標識がある所では右岸から左岸に渡った。登山道は始めのうちは傾斜のきつい所があったが、五十目橋の位置を過ぎるとぐんと緩くなり、平坦路を歩いている雰囲気となった。ただずっと谷筋を歩いていたため、展望に関しては皆無だった。ごく緩い坂を登って着いたのが宮野大池だった。ここに着いて景色が漸く明るくなった。溜め池の土手道を歩いて南側に回り込むと、尾根の方向に向かう巡視路が始まっていた。一帯は急斜面だったが、巡視路はつづら道になっていたため、無理なく登って行けた。ほぼ植林地を登ることになったが、尾根が近づくと自然林も見られるようになった。北斜面を登っていたため陽射しを受けずに登っていたのでこの日が快晴であることを忘れていたが、尾根に着くと一気にまぶしいばかりの陽射しを受けた。その尾根に出た位置からは、ごく近い所に送電塔が建っていた。遠くから見えていた通りに一帯は伐採地になっており、展望はすこぶる良かった。西から北にかけての山並みが一望だった。その送電塔の位置から山頂へはどのように向かえばよいのかと地図を取り出すと、何のことはない、そばの数メートル高い地点が山頂だった。少しヤブをこぐ感じで山頂に出ると、そこは何ともあっけらかんとほぼ360度の展望が広がっていた。雪彦の尾根だけでなく、東には笠形山そして南に七種山と明神山も見えており、思う存分の展望だった。但し強い陽射しをまともに受けることになり、少々暑さを我慢しながら展望を楽しむことになった。そして昼休憩とした。当初は北に見える911mピーク(点名・宮野)まで足を進める考えも持っていたが、高場山だけで満足してしまったため、後は下山することにした。ただ高場山を少し離れた位置から眺めたく、北へと続く尾根に入った。少し下ると東側にネットを見るようになったが、鞍部の位置でゲートが作られていた。下山はそこからするとして、鞍部を過ぎると一帯は広く伐採地になっていた。その伐採地に立つと、思惑通りに高場山の姿をすっきりと眺めることになった。後は鞍部に戻るとゲートを通過して、下山を開始した。そちらは植林が始められており、その中の小径を歩いて谷筋に下りた。谷筋の小径は細々としている上に倒木が多くあって、けっこう難儀することになった。倒木を一つ一つ乗り越えるうちにスムーズに歩けるようになり、程なく宮野大池の畔に出てきた。池は南側が歩けるようになっており、その小径を伝うとすぐに巡視路の始まる位置に出た。そこからは往路で歩いた道だった。宮野大池を離れると掛ヶ谷川に沿ってひたすら登山道を忠実に辿って歩いた。寄り道をすることは無かったので、宮野大池から1時間ほどで車を止めている墓地へと戻ってきた。好展望に変わった高場山だったが、樹林に覆われていた頃も悪くは無かったのではと思いながら帰路についた。 (2015/11記)(2020/9改訂) |
<登山日> | 2015年10月18日 | 8:53墓地の駐車場スタート/10:06五十目橋跡/10:17宮野大池/10:45〜11:37高場山/11:48〜58伐採地/12:13宮野大池/12:27五十目橋跡/13:11エンド。 | |
(天気) | 快晴。きれいな青空が広がっており、雲は僅かだった。樹林帯を歩きだしたときの気温は19℃だったが、宮野大池に着く頃には22℃まで上がっていた。山頂は陽当たりが良く、気温は26℃と汗ばむ陽気だった。但し、風はひんやりとしており悪くなかった。視界は澄んでいた。快晴は終日続いた。 | ||
<< Photo Album 2015/10/18 >> |
---|