TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
大天井岳 (雪彦山) 811.1m 姫路市夢前町
 おおてんじょうだけ
1/2.5万地図 : 寺前
 
【2017年12月】 2017-138(TAJI&HM)
 
    南麓の坂根集落より  2017 / 12

 雪彦山の大天井岳はよく登った山の一つだが、過去にどれだけ登ったかを調べてみたところ、30回は登っているようだった。その大天井岳に2010年以降登っていないことに気付いて、久々に登ってみようと向かったのは2017年12月の快晴の日だった。
 坂根登山口の駐車場が有料であることを嫌って、このところ賀野神社に車を止めているが、この日もそのつもりで坂根登山口まで来てみると、有料の標識を見なかった。それでも予定通り賀野神社まで走って神社前に駐車とした。そこから坂根登山口までいつもは林道をひたすら歩くのだが、この日は林道の途中から分かれる遊歩道に入ってみた。遊歩道を歩く人は少ないのか、倒木が多くあり荒れが目立った。遊歩道から再び林道に入って坂根登山口に着いたときは、賀野神社を離れてから35分が経っていた。登山口の辺りはキャンプ場として整備されており、そこで一休みした後、登山コースへと入った。コースの気温は概ね11℃と登山をするには悪くはなく、適度な汗をかきながら登って行けた。但し急坂が続くこのコースは、年々体力が衰えるこちらとしては少々きつく感じられ、ゆっくり登るだけでなく展望岩で一休み、出雲岩で一休み、セリ岩で一休みとけっこう休憩を挟んで登った。登山日和だったが平日とあって出会う人は無く、パートナーと二人きりの静かな登山だった。コースも整備されたようで、赤い矢印のペンキは新しかった。馬ノ背を過ぎるとようやく山頂は近くなったのだが、岩肌を登って行くのは疲れるもので、最後は少々バテ気味になっての山頂到着だった。山頂にも人影は無く、新たに見る不動さんの前で昼休憩とした。この日の視界は少しうっすらとしていたので瀬戸の島は見えなかったが、七種山の山並みがシルエット状で眺められて、その雰囲気は悪くなかった。その山頂に着くまでも日陰ではちらほら雪を見ていたが、山頂の北面側は少し多くあり白くなっていた。30分ほど山頂で過ごすと、下山は北に向かった。虹ノ滝へは旧道コースと新道コースがあったが、この日はパートナーの希望もあって旧道コースを下ることにした。緩やかな上り坂になったとき右手にその旧道コースが分かれた。久々に太い鎖を下るものと思っていたところ、鎖場に来てみると鎖は危険との注意書きを見た。替わりに迂回ルートがあるようだった。その迂回路も急坂だったが鎖場よりは楽だった。そして鎖コースとの合流点に着いて鎖場を見上げたのだが、危険な感じには見えなかった。後は目印のままに下って行く。その旧コースは歩く人が少ないのか、倒木があったり落石が溜まっていたりと少々荒れが目立った。ただロープ等は増やされているように思えた。その旧道コースは地蔵岳のそばを通るので、久々に登ってみることにした。地蔵岳への目印は無かったが、確実にホールド出来る岩に掴まりながら登ると、特に厳しくもなくピークに立てた。そこからは大天井岳、不行岳の鋭い姿が見上げる形で眺められた。地蔵岳を離れると、コースに戻って下山を続けた。まだ鎖やロープを伝っての下りがあり、虹ヶ滝に着くまで続いた。虹ヶ滝を越すと上り返しとなり沢沿いコースが左手から合流した。その先は下り坂だった。植林地に入るともうごく普通の山歩きだった。坂根登山口へと向かえるコースとの分岐点ではそちらに入らず直進すると、雪彦峰山林道に合流した。そこから10分ほど歩いて賀野神社に到着となった。
(2018/1記)(2018/11写真改訂)
<登山日> 2017年12月22日 10:25賀野神社スタート/10:30遊歩道に入る/10:52林道に合流する/11:00〜11:07坂根登山口/11:23〜28展望岩/11:50〜57出雲岩/12:15馬ノ背/12:23〜55山頂/13:26〜32地蔵岳/13:56虹ヶ滝/14:14林道に出る/14:23エンド。
(天気) 快晴。雲は少なかった。山頂の気温は10℃で、冷たい風を受けた。視界は少しうっすらとしていた。昼を過ぎると雲が増えてきたが、一時的だったようでまた快晴の空に戻ってきた。
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賀野神社の駐車場に車を止めた 林道を歩いて麓へと向かった 歩き始めると大天井岳がすっきりと眺められた
山頂部を大きく見る 林道をずっと歩くつもりだったが 右手に遊歩道が現れたので、遊歩道を歩くことにした
遊歩道に入ると、倒木もありけっこう荒れていた 下る途中で小さな東屋を見た 朽ちかけた小屋も見た
小屋を覗くとそこは小さな社で、花折社の名があった 遊歩道は荒れたまま林道に近づいた 林道に出ると、麓は近かった
坂根登山口に着いた 登山に関する案内板が幾つか立っていた 足休めとして、登山口の東屋で暫し休憩とした

登山道の入口辺
りを眺めた

パートナーが登
山道を登り始め


登山道は補修され
ていた
丸太の階段は終わって、石の多い登山道を登って行く 登山道のそばに小さな祠を見た やや急坂で登山道は続いた
この日はひんやりとした空気が快かった 不動岩の前を通った まだ急坂は続いた

(←)
展望岩が現れた

  (→)
  展望岩の名が付い
  ているだけに、大
  天井岳の好展望地
  だった
展望岩に着いて一休みとした 尾根歩きを始めると、最初に行者堂跡を通った 歩くうちに尾根の傾斜が増してきた
行く手を見ると、まだ急坂が続くようだった 標高が600mほどになると、尾根を離れて巻き道なった 巻き道だったが、ロープを頼る所があった
出雲岩の前に出てきた この出雲岩でも休憩とした 休憩を終えて先へと進む
岩場を登るようになったが、的確に矢印マークを見た 鎖場が現れて、鎖を掴んで登った 覗き岩に着くと、セリ岩の名に変わっていた

セリ岩の前は好
展望地で南の風
景が眺められた

南西方向に見えた
大きな山はウリュ
ウドだった
また尾根を歩くようになった 岩場が続くようになった 鎖を使う所もあった
馬ノ背は巻き道を歩いた 山頂まで岩場が続くことになった 山頂が間近になった

(←)
山頂に着くと、
昼だったが誰も
いなかった

 (→)
  陽射しを浴びて
  昼休憩としたが
  風が冷たかった

昼休憩を終えて山頂からの展望を楽しんだ 瀬戸内までは見えなかったが、視界はまずまず良かった
右上の写真に写る笠形山を大きく見る 上の写真に写る大中山を大きく見る
七種山を大きく見る 明神山を大きく見る
山頂に建っていた祠は無くなっていた 立つ位置を変えて北の方向を眺めた
下山は、まずは北へと続く尾根に入った 緩い上り坂になると、天狗岩の標識が現れた 天狗岩には向かわず右手に分かれた旧コースに入った
北側を歩くようになって、雪を多く見るようになった 鎖場を下るつもりだったが、危険とされていた 近くの迂回路を下ることにした
迂回路もそれなりに急斜面だった 近くに見えていたのは不行岳だった 旧コースは荒れている印象を受けた
但し、下り難い所には的確にロープが付けられていた 急坂ばかりで無く、緩い所もあった 前方に見えてきたのは地蔵岳だった
「地蔵岳山頂へ」の標識には「危険」と書かれていた それでも地蔵岳に近づいた 目印は無かったが、掴み易い岩を選んで登った

(←)
地蔵岳のピーク
に着いた

 (→)
  天井岳を見上げ
  た
当然、南の方向も良く見えていた コースに戻って下山を続けた まだまだ鎖場はあった
ロープを掴んで下って行く 先ほど登っていた地蔵岳を見上げた この岩には「展望岩」の名が付いていた
展望岩だけにすっきりと七種山が眺められた 地蔵岳が先ほどとは少し違った姿で眺められた まだロープを掴むことがあった
足下に虹ヶ滝が見えてきた 沢を渡る 沢の水量は乏しかった

登り返して休憩
地点に着いた

ここで北からの
沢沿いコースが
合流した

洞ヶ岳のピーク群
が少し離れて眺め
られた
後は緩い下り坂だった 直進すれば賀野神社だった 植林地に入ると普通に山を歩いている雰囲気となった
坂根登山口に通じる道が右手に分かれたが 賀野神社を目指して直進した 雪彦峰山林道に出てきた

林道から明神山
が望めたが、こ
こまで下って来
れば頂が覗くだ
けだった

標識を見ると、こ
の一帯に「鉾立」
の名が付いていた
賀野神社に戻ってきた 神社の近くから午後の大天井岳を眺めた 林道駅として賀野神社の前は「牛神駅」だった