TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
大天井岳 (雪彦山) 811.1m 姫路市夢前町
鉾立 950m
三角点雪彦山 915.1m
 
1/2.5万地図 : 寺前
 
【2018年11月】 2018-146(TAJI&HM)
    《大天井岳》 賀野神社の近くより  2018 / 11

 大天井岳を楽しむにはやはり坂根登山口から入って出雲岩から馬ノ瀬へと岩場コースを登るのが一番と思えるが、簡単に山頂に立とうと思えば賀野神社に近い林道の展望台を起点として、虹ヶ滝から新下山道コースを登ってとなりそうだった。それでは少々もの足りないので、虹ヶ滝からは沢沿いを北へと向かい、鉾立山を含めて周回コースとすればハイキングとして適度になるのではと思えた。その考えで向かったのは2018年11月の文化の日だった。
 大天井岳を休日に登るのは久々だったが、坂根登山口に着くとまだ7時半を過ぎたばかりの時間なのに、駐車場には20台ほどの車が止まっており、ほぼ満車状態だった。こちらはその先の雪彦峰山林道に入って賀野神社の先にある展望台のそばに駐車とした。普段はそこに車を見ることはほぼ無いのだが、この日はそこにも5台ほどの車を見た。どうも大天井岳はけっこう人気があるようだった。朝の空は素晴らしい快晴で、澄んだ空に雲はほとんど見られなかった。視界も澄んでおり絶好の登山日和だった。その展望台のそばから遊歩道が始まっており、すぐに坂根登山口に通じる下山路コースに合流した。その下山路コースを逆に歩いて虹ヶ滝のある沢に出た。沢の右岸側にも左岸側にも登山道はあるのだが、左岸側は橋の崩壊で通行禁止になっていた。そこで沢を渡って右岸側に出ると、そちらの小径を北へと歩いた。虹ヶ滝のそばを過ぎた先で新下山道コースが左手から合流した。そこまでは岩場が多かったが、その先は易しく歩けるようになった。その沢沿いコースは水害があったようで、登山道が崩れていたり倒木が行く手を塞ぐことがあった。ただ倒木帯は通り道が作られており、跨ぐこともなく無難に通過出来た。周囲は植林が多いものの自然林も見られて、その自然林は色付きが進んでいた。沢沿いコースは沢を渡ることがあり、二度目の左岸側に出た後に登山道の傾斜が増してきた。そして沢がはっきりしなくなると、程なく尾根上に出ることになった。その尾根との合流点に着いてみると、そこには真新しい林道が来ており、様変わりしていた。林道は尾根を境に北西方向と南西方向とに分かれていたが、その林道工事で木が伐られたようで、ちょっとした展望地になっていた。南の方向の展望が良く、瀬戸内海まで一望だった。この日は視界が澄んでいるとあって小豆島も望めた。その林道から尾根への道も作られており、ごく簡単に尾根コースに入ることが出来た。左手前方には鉾立山が望まれて、その鉾立山へと尾根歩きを開始した。道ははっきりしており、適度な傾斜の上り坂だった。そして尾根に入ってから十数分で鉾立山山頂に到着した。そこにはグループが先着しており賑わっていた。鉾立山は北に向かって展望の良いピークだったが、樹木の生長により見える範囲は狭まっていた。それでも氷ノ山に三室山と兵庫を代表する高峰が望まれた。人の多いこともあって鉾立山では休憩をとらず先へと進んだ。緩く下って緩く登り返すと平らなピークに出たが、そこは三角点の位置では無くその次のピークで四等三角点に出会った。そこが三角点雪彦山のピークで、以前と同様に展望の無いピークだった。次は目的とする大天井岳で、三角点雪彦山よりも100mほど低いとあって概ね下り坂だった。尾根道は易しくもなかったが、まずは適度な歩き易さで歩いて行けた。途中で左手に新下山道コースが分かれ、大天井岳が近づくと旧下山道コースが分かれて、その先の岩場を登って大天井岳のピークに出た。狭いピークには10人以上のハイカーが休んでおり、少し離れた所にも数人が休憩していたので、まずまずの賑わいだった。こちらは南の展望が良い所で休憩とした。その南の方向は遮るものが無く瀬戸の海まで一望で、その風景をのんびりと楽しんだ。大天井岳で20分ほど休むと、引き返す形で下山に移った。北へと歩いて新下山道の分岐点まで戻ると、その新下山道へと入った。新下山道は旧道コースと比べると岩場を歩くことはほとんど無く、やや急坂程度で樹林の下りが続いた。赤テープや標識に従って下ると、新登山道に入って20分ほどで沢筋に下り着いた。その辺りの沢は沢床が広く現れており憩うには良い所だった。その沢床で少時の休憩を済ませると、後は沢沿いを下って虹ヶ滝のそばを通り、その先で沢を渡って対岸に出た。もう後は易しい道で、駐車地点まで10分ほどの距離だった。
(2018/11記)
<登山日> 2018年11月3日 8:10林道展望台スタート/8:35虹ヶ滝/9:29〜36真新しい林道に出る/9:49鉾立山/10:11三角点雪彦山/10:50〜11:08大天井岳/11:19新下山道に入る/11:41〜51沢そばに出て休憩/11:56虹ヶ滝/12:12エンド。
(天気) 朝の空は素晴らしい快晴で、澄んだ青空が広がっていた。沢筋の気温は12℃で、尾根に出ると14℃まで上がってきた。上空は次第に雲が増えて、鉾立山に立つ頃には空の半分は雲になっていた。その後も雲は増えて大天井岳に着いたときは、すっかり曇り空に変わっていた。気温は17℃で、風は少し吹く程度だった。視界は良く澄んでいた。その後は雲は減ってきて、また快晴の空へと変わってきた。
<< Photo Album 2018/11/03 >>
 
賀野神社の先にあ
る林道展望台のそ
ばに駐車した
 
展望台からは南の
方向が眺められた

澄んだ青空が広が
っていた
上の写真に写る岩峰を大きく見る 東屋のすぐ近くが遊歩道入口だった 坂根登山口と同じく、ここにもコース案内板があった
緩やかに下って行く 登山コースに合流した そこは「大曲」だった 虹ヶ滝の方向へと歩いて行く
道そばできれいな紅葉を見た 沢に近づいて岩峰群が見上げられた 沢の左岸側を歩こうとしたが、通行禁止だった
右岸側のコースに出ようと沢を渡った 右岸の登山道に入るも、始めは岩場が多かった 虹ヶ滝の前に出た
次第に易しく歩けるようになった 新下山道が合流する辺りでは、沢床が広く現れていた 左岸側を歩くようになると、更に易しい道となった
植林地の中を登って行く B−13地点でナメ滝を見る B−12地点で鉾立山の近道が現れたが直進した
倒木地が現れるも、通り道は作られていた 涸れ沢の中を歩くこともあった
       
  黄葉した木を見上げた   尾根が近づいて、周囲が明るくなってきた   尾根を目の前にして、一気に開けてきた  
           

尾根に出ると、
そこに真新しい
林道を見た

林道は尾根を越し
て北西、南西に延
びていた
林道からは北の尾根が眺められた 場所を変えると、左の写真の右手が眺められた
右上の写真に写る千ヶ峰を大きく見る 上の写真に写る笠形山を大きく見る

林道からは南の
方向も展望があ
った

左の写真に写る明
神山を大きく見る
尾根に出る道が作られていた すぐに942mピークに着いた そこはB−8ポイントで、縦走コースに入った
鉾立山へと向かう カエデの黄葉を見る はっきりとした尾根道を歩いて行く
鉾立山の山頂が間近になった 山頂はグループ登山がおり、賑わっていた 山頂は樹木が生長していたが、三室山は望めた

氷ノ山の方向も
望めたが、やは
り木々が視界を
妨げていた

鉾立山では1分と
休まず先に進んだ
沢筋と違って里山を歩く感じだった 沢筋からの近道コースが合流した 三角点雪彦山の北ピークを通過する

緩やかな尾根を
歩いて三角点雪
彦山に近づいた

三角点雪彦山のピ
ークに着いた

相変わらず展望は
無かった
三角点雪彦山はB−5地点だった 山頂に四等三角点(点名・雪彦山)を見る 三角点雪彦山でも休まず先へと向かった
千畳平からのコースが合流した そこはB−4地点だった 植林地の中を登山道が続く
B−3地点で新下山道が分かれた 周囲が雑木林となって紅葉を見るようになった 尾根上に岩を見るようになった
天狗岩のそばを通った 大天井岳に近づいて岩場を登るようになった 山頂が目前になった

(←)
大天井岳の山頂は
賑わっていた


 (→)
  少し離れた所でも
  多くのハイカーが
  休んでいた

大天井岳に着いて
も視界の良い状態
は続いており、瀬
戸の島々も眺めら
れた

(←)
千ヶ峰の方向を
大きく見る

  (→)
  笠形山を大きく
  見る

(←)
大中山の方向を
大きく見る

  (→)
  七種山の方向を
  大きく見る

(←)
京見山を大きく
見る 背後には
四国の山並みも
望めた

  (→)
  明神山を大きく
  見る
北を見ると天狗岩の辺りに陽射しが当たっていた 下山に移った 始めは歩いてきた道を引き返した 緩やかに登って行く

鉾立山を望める
ときがあった

B−3地点まで来
て、新下山道に入
った
始めに岩場を下ったが 岩場は終わって、樹林帯の下りが続く B−2地点を過ぎた
的確に目印があって、その目印を追って下った 急坂にロープが張られていた 沢そばに下りてきた
沢に下りて。、沢床で休憩とした そばに黄葉した木を見た 沢に沿って下山を続けた
午後の虹ヶ滝を見る 沢を渡って対岸へ もう易しい道だった
植林地を歩くようになった この階段を登れば、その先が駐車地点だった 帰路に賀野神社に立ち寄って境内から大天井岳を眺めた