雪彦山大天井岳へのメインコースは南麓の坂根登山口を起点として、南尾根を登って出雲岩経由で山頂に立ち、下山は虹ヶ滝へと下りて坂根登山口に戻ってくるコースだが、その一番ポピュラーなコースを久々に登ってみようと向かったのは、2020年6月24日のこと。この日は梅雨の中休みで、朝から青空の広がる日だった。暑い季節とあって午前のうちに登ってしまいたかったが、朝に町内の清掃をしていたので出発が遅れ、登山口駐車場に着いたときは11時前になっていた。ただ大天井岳だけを登る予定だったので、11時スタートとなっても何ら問題はなかった。その坂根登山口からの大天井岳登山の様子は下の写真帳をご覧いただきたい。蒸し暑さを予想していたのだが、その心配は無かった。尾根の気温は22℃ほどの上に空気感はさっぱりとしており、風は十分な涼しさがあった。天気としては絶好の登山日和と言えそうだった。但し登山コースは急坂が続くので、やはり汗はたっぷりかいた。そのため展望岩で一休み、出雲岩で一休みと足が疲れたタイミングで休憩とした。それにしても目印がはっきりしており、コースを逸れる心配は全く無かった。歩き始めてから途中の休みを入れての山頂までかかった時間は80分だった。山頂に着くとそこに二名の先着者を見たが、二人はすぐに山頂を離れたので、後はパートナーと二人きりの山頂となった。山頂は陽射しをいっぱい受けていたため少し暑さを感じたが、絶えず涼しい風が吹いており、木陰に入ると良い感じで休めた。山頂では昼食をとり展望も楽しむと、下山に移った。虹ヶ滝コースへと向かったが、その虹ヶ滝コースに入る前に天狗岩に立ち寄って、天狗岩からの展望を楽しんだ。虹ヶ滝コースは始めにクサリ場を下る上級コースとそこを迂回する一般コースに分かれるが、そこはパートナーの希望で一般コースを下った。但し途中で上級コースと接したとき、上級コースに入って以前の感触を思い出しながら下った。そのクサリ場だけでなく虹ヶ滝コースはその後もロープやクサリが何度も現れて、なかなか気の抜けないコースだった。虹ヶ滝に下り着くと、そこはさっと抜けて休まず先へと進んだ。その後は易しい道となり、途中で下山コースと賀野神社コースに分かれると、27年ぶりに下山コースに入った。下山コースは途中から沢沿いとなり、何度か沢を横切ったりしたので、気楽なコースでもなかった。駐車場に戻ってきたときは14時を回っていたので、休憩を入れると3時間20分ほどの大天井岳登山になっていた。改めて大天井岳の坂根コースは、けっこうハードな登山であることを再認識した。
(2020/8記) |