3年ぶりに大天井岳を登ろうと向かったのは2023年12月の第二金曜日のこと。好天の空を見て展望の良い山をしっかり登ろうと考えたとき、大天井岳を登ることを思い付いた。そこで一般コースとなる坂根からの周回コースで登ることにした。坂根集落を抜けて登山口駐車場に着いたのは11時前のこと。平日だったが既に10台ほどの車が止まっていた。登山コースに入るといきなり急坂が続くことになり、ゆっくりを心がけて、また足下に注意を払って慎重に登った。12月の登山とあって空気はひんやり感があり、軽い汗をかきながらの登りは悪く無かった。展望岩に出るとその先は暫く尾根歩きで、巻き道に入ると出雲岩に出た。そこで漸く一息入れると、その先は岩場の連続だった。この日は久々に馬の背岩に上がって馬の背岩の上を歩いた。その先も岩場が続いて出雲岩から26分、駐車場からだと82分で山頂到着となった。どうも登る度に歩度は落ちているようだった。数人は居ると思っていた山頂は無人で、ひんやりとした山頂をパートナーと二人だけで過ごすことになった。その山頂からの視界は良くなく、黄砂の影響でもあるのか黄色っぽい視界になっており、薄ぼんやりとしか見えなかった。それでも墨絵のような感じになっていたので、悪い風景では無かった。冷たさもあったので、山頂の休憩は20分ほどで切り上げて下山に移った。北へと尾根筋を歩いて虹ヶ滝コースに入った。その虹ヶ滝コースは始めに上級コースと一般コースに分かれており、パートナーに併せて一般コースを下った。一般コースと言ってもロープを掴んで下る所もあり易しいコースでは無かった。鎖場からの上級コースと合流してもコースは易しくならず、鎖を掴んだりロープを頼ったりと気を引き締めての下りが続いた。その途中で地蔵岳コースが分かれたが、今回も立ち寄らないことにした。とにかく虹ヶ滝までは難路が続いた。虹ヶ滝の沢を渡ると、尾根に上がった位置で休憩とした。後は易しい道だった。それも「出合」の辺りは少し歩き難さがあった。雪彦川第二ダムを過ぎると広い道を歩くようになり、程なくバンガローが見えてきた。
この日歩いた大天井岳の周回コースは体力を測るのにかっこうのコースだが、歩き終わって自身の体力が確実に低下していることを自覚させられた。
(2024/1記) |