◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <中播磨編> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
入炭山 いりずみやま | 816.9m | 神河町 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 生野 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2015年10月】 No.3 | 2015-99(TAJI) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
粟鹿大橋の近くより 2015 / 10 |
三度目の入炭山は初めて登ったときと同じく、東麓の杉集落から登ることにしました。但し、この日は三つの三角点を訪れる予定だったので、主尾根までのアプローチは簡単にしたく、出来るだけ林道や作業道を歩いて行くことにした。 向かったのは2015年10月の第四日曜日。この日はパートナーは同行せず単独で向かった。この日の空は快晴で、澄んだ青空が広がっていた。播但道を入炭山に近い神崎南ICで下りずに一つ手前の市川北ICで降りると、後は国道312号線を入炭山を見ながら走った。一度、杉集落に入ったものの駐車に適した場所が見当たらなかったため、少し戻って播但道の側道に入り、路肩が広くなった所を見つけてそこに駐車とした。林道の入口を目指して杉集落内を歩いていると、地元の人と出会ったので、入炭山のことを尋ねてみた。山名としてはやはり「いりずみやま」と呼んでいるようであり、林道を歩くのが良いとのことだった。杉集落を貫く車道はそのまま林道となって山中に入って行くが、入口に害獣避けゲートがあり、それを通って先に進んだ。周囲は植林風景がずっと続いた。植林はよく手入れされており、神崎杉の本場であることを実感させられた。緩やかな林道は始め西の方向に向かっていたが、くの字に曲がって北東に向かうようになった。途中にこの山域の略図があり、持っていた地図に載っていない新しい林道が山頂方向に向かって延びていることが分かった。林道のままに北へと歩いて行くと、右手が開けて東向かいの尾根が眺められるようになった。快晴とあって明るい中を歩いて行く。新しい林道が分岐する地点に着くと、そこはこの日の目的の一つとした三角点ピークが間近だった。その辺りは展望が良く、東に障子場の姿が大きく眺められた。三角点へと向かうが、林道からはごく僅かな距離だった。462mピークの少し手前で四等三角点(点名・間谷)を見た。ついでに462mピークに立ってみたものの、そこには共同アンテナが建っているだけで展望は無かった。林道に戻ると新しい林道に入った。単に木材搬出用として山を削って作られただけの道で、作業道と呼べそうだった。展望の良い道で、東方向だけでなく南東方向も遠くまで見えていた。作業道は西へと向かっていたが、ほぼ使われていないようで地表に草が目立っていた。ほぼ緩やかに続いており、前方に送電塔が見えてきた。その送電塔への巡視路が右手に分かれた先で作業道の方向は南となり、程なく作業道は終点となった。今少し主尾根に近づけるのではと思っていただけに少々残念だったが、主尾根へは少し戻って巡視路を登って行くことにした。漸く山道を登ることになり登山の雰囲気となった。斜面を登って送電塔(播磨中央線32番)に着くと、そこは一帯が伐採されており、展望地になっていた。林道から眺めていたときよりもずっと広く東から南、南西までの展望が得られた。地図を見るとその位置から主尾根までの標高差は100mも無かった。送電塔から先に小径は見当たらなかったので、急斜面を適当に登った。伐採地を登るとあって、登るほどに更に展望が開けてきた。伐採地が終わると、傾斜は緩やかになって植林地に入った。もう主尾根は近く、長くも歩かず旧大河内町と旧神崎町との境界尾根に出た。そこには反射板が建っており、大山反射板と名前が付いていた。境界尾根だけに西の方向にも展望が現れて、暁晴山が望めた。そこから入炭山の山頂までは300mほどだった。ごく緩やかな尾根歩きで、色付きかけた自然林を眺めながら歩いた。程なく小ピークに着いたが、そこは三角点ピークよりも少し高いピークで、地図では820mの等高線まで描かれていた。そこより僅かに下って僅かに登り返した所が入炭山の山頂とされる三角点ピークだった。一帯はイワヒメワラビが繁茂しており、その中に埋もれるようにして二等三角点(点名・栗村)を見た。そばには先ほどより一回り大きな反射板が建っており、フェンスに囲まれていた。その反射板の位置からは西から北西にかけて展望があり、鉾立山から高星山までが一望だった。昼どきになっていたので、三角点のそばで昼食とした。この南北に走る主尾根には山頂から北に1kmほど離れた所にも三角点ピークがあったので、一休みを終えるとそちらに向かった。始めに出会った反射板のそばを過ぎると一度鞍部へと下り、登り返した先で北に向かうことになったが、尾根ははっきりしなくなった。そこで地図を頭に描きながら鞍部に向かって北へと下った。そして登り返すと再び緩やかな尾根歩きとなり、展望の無いまま暫く歩くと小ピークに着いた。そこが730mピークで、四等三角点(点名・段ノ尾)を見た。その三角点ピークは東の方向に少し展望があって、障子場がけっこう立派な姿で眺められた。これで三つの三角点を見ると言うこの日の目的を達したので、下山に向かうことにした。下山は少し戻って主尾根から僅かに離れた779mmピークにまずは立つことにした。その779mピークへと主尾根を離れて向かっていると、779mピークが目前になったとき、素晴らしい展望が現れた。北から東にかけてが一望で、展望に恵まれたこの日にあっても、そこが一番ではと思える素晴らしさだった。その先で779mピークを越えると、直下に送電塔が建っていた。下山はその送電塔のそばを通って南東方向への尾根をずっと下るのだが、伐採地を下るとあってずっと好展望を楽しみながらの下りだった。但し尾根はずっと急坂で、尾根筋には害獣避けネットが張られていたのだが、足下にけっこうイバラが生えており、歩き易いとは言えなかった。むしろ少々難儀しながらの下りだった。そのうちに植林帯に入り、そこを抜けると林道に下り着いた。そこは点名・間谷のそば、新しい作業道の分岐点だった。もう後は往路で歩いてきた林道を戻るだけだった。緩やかな林道を35分ほど下るとゲートが現れて、その先は杉集落だった。久々の入炭山を十分に楽しんだの思いを持って、駐車地点へと戻って行った。 (2015/11記)(2020/9改訂) |
<登山日> | 2015年10月25日 | 8:52播但道側道よりスタート/9:00害獣避けゲート/9:38点名・間谷/10:19林道終点/10:35[32番]鉄塔/10:59大山反射板/11:12〜43山頂/12:24〜37点名・段ノ尾/13:16[779m]ピーク/13:49林道に下り着く/14:24害獣避けゲート/14:32エンド。 | |
(天気) | 快晴。澄んだ青空が広がっていた。気温は林道を歩いているときは16℃だったが、尾根に出たときは12℃まで下がっていた。尾根では冷たい風を受けた。視界は十分に澄んでいた。林道に下りてくると気温はまた16℃まで上がってきた。快晴は終日続いた。 | ||
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