TAJIHM の 兵庫の山めぐり <播磨編 
 
竜ヶ岳    りゅうがたけ 816.7m 多可町・丹波市
 
1/2.5万地図 : 大名草
 
【2011年8月】 No.3 2011-83(TAJI&HM)
 
     加美区轟より  2011 / 8

 多可町と丹波市を限る尾根に竜ヶ岳は悠然と立っているが、この竜ヶ岳への一番易しいコースとなれば、多可町の清水地区側から清水峠経由で登るコースであろう。播丹尾根に近い位置まで林道が延びており、そこまで車を進めれば、一時間ほどで山頂に立ててしまう。堂々とした竜ヶ岳にはこれでは申し訳ないことだが、暑い季節の登山対象としては手頃なコースとなり、山頂の木陰で涼しい風に出会えそうである。その考えで向かったのは2011年8月の暑い盛り、お盆休暇中の15日だった。多可町の空は多少青空が見られるものの、雲の多い空だった。国道427号線を北上して行くと、清水地区に入ったとき、竜ヶ岳の標識が現れた。その標識に従って集落への道に入る。道なりに進んで集落を抜けると、自然と林道に入った。その林道を登り出すと、すぐに右手で大きな工事が進められているのが見えた。看板を見ると、清水坂トンネルの工事が進められているようだった。それを横目に林道を走ると、林道は舗装路からダート道に変わった。道はえぐれた所も現れたので、慎重に車を進めると、途中でコンクリート舗装が現れた。どうやら道のひどい所は補修されているようだった。おかげであまり気を使うことも無く、登山口の広場に着くことが出来た。この後の登山の様子は下の写真で見ていただくとして、登山はごくスムーズだった。播丹尾根に出ると涼しい風に出会え、山頂では風は更に強くなって、一段と涼しかった。但し、空はガス状の雲が広がっており、千ヶ峰を始めとして、周囲の高い山は雲に隠されており、モヤの強い視界と相まって展望を楽しむとはいかなかった。そこで山頂ではひたすら涼しさを味わおうと、昼寝を楽しむことにした。困ったのは小蠅の多いことだったが、それも雨具を着て防いだ。雨具を着てちょうどの涼しさなのも良かった。おかげで山頂では2時間ばかりも過ごしてしまった。ちょっとのんびりしすぎではと思ってしまった。下山は往路をすんなりと引き返す。山頂で長々と過ごしていた間に視界は幾分良くなっており、下山は少しばかり展望を楽しむことが出来た。西の空はまだガス雲が千ヶ峰の頂を隠していたが、東は五台山の尾根まですっきりと見えていた。その下山は50分ほどで終わり、後は丹治地区にある春蘭荘に立ち寄って温泉で汗を流し、さっぱりとして帰路についた
。 ところで山頂に着いたときのことだが、パートナーの足首から血をたっぷり吸った山ヒルが落ちてきた。登山の始めに小さな沢のそばを歩いたのだが、そのおりパートナーは沢で手を洗っており、そこで山ヒルにひっつかれたのではと思われた。竜ヶ岳には山ヒルはいないと思っていたのだが、これからは用心が必要のようだった。
(2011/9記)(2018/11写真改訂)
<登山日> 2011年8月15日 9:56林道終点スタート/10:12〜16清水峠/10:30〜34展望地/10:50隣のピーク/10:56〜13:02山頂/13:39清水峠/13:51エンド。
(天気) 曇り空。ガス状の雲が空を覆っていた。ただときおりその雲が薄れて、淡い青空の覗くこともあった。スタート時の気温は25℃ほどで、蒸し暑さはあまり無かった。尾根に出ると、涼しい風を受ける。山頂は風がいっそう強く吹いており、気温も22℃まで下がって、ひたすら涼しかった。山頂にとどまるうちに青空が広がり出して、陽射しを受けるようになった。と思うとまた曇って、雨粒のぱらつくこともあった。これを何度か繰り返した。視界はどんよりとしており、山並みは薄ぼやけて見えていた。千ヶ峰など高い山はガスに隠されていた。ただ山頂で休むうちに視界は少し良くなって、東の方向は比較的遠くまで眺められるようになった。下山中も晴れたり曇ったりだった。
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林道の終点が登山口のある広場だった 竜ヶ岳登山口の標識を見る 登山道は植林地の中を続いた
途中、ミツマタの茂る所を通る 清水峠が近づいても周囲は植林地だった 清水峠に着く 少し風を受けるようになった
峠の地蔵さんを見る 北へと尾根歩きに入る 易しい道だった 植林に雑木が混じるようになった
少し尾根の傾斜が増してきた 展望地が現れる 北東に水山がうっすら見えた また緩やかな道となった
西にも展望が開けたが千ヶ峰は雲に包まれていた 植林と自然林が混じる中を歩く また東側が開けて、東峰山が望めた

(←)
双耳峰の南ピーク
に着く 長都羅志
山から続く尾根が
右手から合流した

 (→)
  山頂が間近となっ
 た

(←)
ゆっくり歩いて1
時間で山頂に着い


 (→)
  三等三角点は大き
  く削られていた

(←)
山頂から南西方向
を見る ガス雲が
高峰を隠していた

 (→)
  大井戸山を大きく
  見る

(←)
山頂から北西方向
を見る こちらの
視界は少し良かっ


 (→)
  三国岳を大きく見
  る
この竜ヶ岳でもアセビが増えているようだった 下山に入ったとき、黄色い花を付ける低木を見た キガンピの花のようだった
(←)
午後は少し視界が
良くなっており、
東峰山の背後の山
が望めるようにな
った

 (→)
  篠ヶ峰を大きく見
  る

(←)
上の写真の左手を
見ると五大山が望
まれた

 (→)
  更に左を見ると五
  台山も望まれた
上の写真に見える小さな山は甲賀山だった 西の視界も少し良くなっていた 清水峠を目指して急坂を下る
(←)
水山の見える展望
所に着く 午前と
比べて五台山の尾
根がはっきり見え
るようになってい


 (→)
  五台山を大きく見
  る
尾根を下っているとき、前方に大井戸山を見る 清水峠に戻ってきた 登山口の広場が足下に見えてきた