TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
東床尾    ひがしとこのおさん 838.9m No.6
 
西床尾山    にしとこのおさん 843m No.3
 
 
1/2.5万地図 : 直見/出石 朝来市・豊岡市
 
【2020年5月】 2020-77(TAJI&HM)
 
    出石川に架かる天神橋北詰のそばより  2020 / 5

 東床尾山の一般的な登山コースとしてガイドブックに紹介されているのは、糸井の大カツラがある登山口より東床尾山へと登り、そこより尾根歩きで西床尾山へと巡って羅漢の谷に下りてくるコースだった。その周回コースを27年ぶりに歩いてみようと向かったのは2020年5月の最初の日だった。床尾林道を走って糸井の大カツラの前に着いたのは10時前のこと。数日前から快晴が続いており、この日も朝から快晴だった。まずは新緑に包まれた大カツラのそばを通り、小橋を渡って登山コースに入った。登山道は谷筋に続いており、その谷筋の木々も新緑の盛りで、それを眺めながら登った。目印テープを追うように登っていると、鉱山精錬所跡地の案内板が現れた。その先で目印のままに歩くと沢筋を離れて東の方向に歩いてしまった。開けた所が現れてそこが鉱山跡かと思いながら通り過ぎると、床尾林道に出てしまった。どうやら道誤りをして林道コースを歩いてしまったようだった。すぐに引き返して分かったことは、林道コースと大カツラコースの合流点には標識が付いており、それを見落としていたようだった。その先も沢筋を登って行くとコースはまた二手に分かれることになって、直進方向は821mピークに出て作業小屋経由で山頂に向かうガイドブックのコースで、右手に分岐するのは南尾根を直登するコースだった。そこからはまだ歩いたことの無かった直登コースに入った。沢を渡って斜面を登ると、すぐに尾根に出た。後は尾根筋をひたすら直登するのみ。傾斜はけっこうきついため、しっかり登ることになった。直登はずっと続き、樹林を抜けて前方が明るくなったと思うと、そこが東床尾山の山頂だった。誰もいない山頂は陽射しを受けてあっけらかんと明るかった。以前と変わらず展望の良い山頂だったが、この日の視界はうっすらとしており、特に西の方向が悪く、氷ノ山を始めとして稜線が分かるかどうかと言った感じだった。その山頂からは西床尾山も見えていたが、まだまだ距離があった。小休止の後はその西床尾山へと尾根歩きを開始した。尾根としてはごく緩やかだったため歩くのは易しかったが、尾根歩きに入った頃より上空に雲が増えてきて陽射しが減ってしまった。小さなアップダウンが何度かあり、歩く方向は南西方向から南へ、最後は南東に変わって西床尾山に近づいた。そして東床尾山を離れてから1時間近くかかって西床尾山の山頂に到着した。それまで少し暑さを感じながら歩いていたのだが、西床尾山では涼しいばかりの風を受けることになり、たちまち汗を鎮めてくれた。時間的に昼の時間に入っていたので昼食タイムとした。西床尾山は東床尾山と比べると展望は良いとは言えなかったが。東床尾山は良く見えていた。30分ほどの休憩を終えると、下山は羅漢の谷を目指して北東方向に下るコースに入った。はっきりとした尾根下りでは無く、何となく斜面を下っている感じだったが、なかなか急斜面で、それが長く続いた。また西床尾山までは目印を多いと思えるほど見たのだが、この北東尾根に入って一気に少なくなった。そのためコースは外れないように慎重に下った。下りきった所が羅漢の谷で、後は南東方向へと沢沿いの小径を歩いた。沢は渓谷美を見せてくれたが、小径は少々荒れており意外と難路だった。その難路は長く続き、漸く歩き易くなったと思えた頃にはもう林道が近かった。林道に出るとそこに西床尾山登山口の標識を見た。後は緩い上り坂の林道歩きを20分ほど続けて、糸井の大カツラのそばに戻ってきた。
(2020/5記)
<登山日> 2020年5月1日 9:50糸井の大カツラのそばよりスタート/10:22直登コースに入る/10:48〜11:03東床尾山/11:18大カツラコース分岐点/11:59〜12:28西床尾山/12:45羅漢谷に下り着く/13:30羅漢谷コース登山口/13:53エンド。
(天気) 晴れ。空の半分ほど雲が広がっていた。東床尾山の気温は23℃で、風はほとんど受けなかった。陽射しを受けていると少々暑かった。視界はうっすらとしていた。西床尾山は木陰が多くあり、気温は18℃ほど。快いばかりの風を受けた。相変わらず空の半分は雲だった。
<< Photo Album 2020/05/01 >>

糸井の大カツラの
前は公園風になっ
ており、東屋とト
イレを見た

糸井の大カツラは
今が新緑の盛りだ
った
青々とした大カツラの若葉を見上げた 大カツラの幹を見る 大カツラの先に小橋があり、そこが登山口だった
標識があり、山頂まで1.7kmだった 小橋を渡って登山コースに入った 登山道の周囲の木々は新緑色だった
頭上の新緑を見上げた ときおり幹にコースを示す赤丸マークが付いていた 植林地を歩くことがあった
沢筋を歩くため、ときおり小橋を渡った 鉱山精錬所跡地を示す説明板が立っていた なぜか東に歩くようになり、精錬所跡なのか開けた所
に出た 記憶に無い所だった
床尾林道に出たことで道誤りに気付いた すぐに引き
返す
沢筋に戻ってこの標識を見た これを見落として東に
向かったようだった 5分ほどのロスだった
また沢筋を歩いて行く
またコースが分かれた 直進が仏の尾コースで右手が
直登コースだった
まだ歩いていない直登コースに入った 沢を越えて斜
面を登って行く
分岐点から5分ほどで尾根上に出た
東床尾山に向かって真っ直ぐな尾根を登って行く 尾根筋は植林地になることもあった 樹林帯を抜け出すと、もう山頂は目前だった

(←)
東床尾山の山頂は
以前と変わらず、
あっけらかんと開
けていた

 (→)
  一等三角点(点
  名・床ノ尾山)
  を見る

山頂からの北の展
望は以前と変わら
ず良かった

ただこの日の視界
は少しうっすらと
していた

上の写真に写る有
子山を大きく見る

大高山の尾根を少
し大きく見る
法沢山を大きく見る 高竜寺ヶ岳を大きく見る 東里ヶ岳を大きく見る
南の方向は木々の生長があって、展望は少し悪くなっていた
三岳山を大きく見る 鉄鈷山を大きく見る 粟鹿山を大きく見る
南西方向となる西床尾山の方向を見る 西床尾山を少し大きく見る
東床尾山を離れて、西床尾山へと尾根歩きに移った 易しい尾根歩きだった 820mピークへと緩やかに登る

820mピークに
着いて、作業小屋
を見た

南の方向へと向か
う 易しい道が続

左手に仏の尾コースが分かれた 西床尾山が見えてきたが、まだまだ離れていた 尾根で咲いていたのはハコベだった
緩やかな尾根歩きが続く 背後に東床尾山を見る 尾根の木々はまだ裸木の姿が多かった
西床尾山へは回り込むようにして近づいた 進むうちに西床尾山を正面に見るようになった 西床尾山が近づいて、尾根の傾斜が少し増してきた

(←)
西床尾山が間近に
なると、また緩や
かな尾根となった

 (→)
  西床尾山の山頂に
  着いた こちらは
  木陰の多い山頂だ
  った

西床尾山からの展
望は、東床尾山の
方向のみだった

その東床尾山の山
頂は、仏の尾の尾
根の向こうにちら
りと見えるだけだ
った

(←)
東床尾山の左手後
方の尾根を眺める


 (→)
  東床尾山の右手後
  方の尾根を眺める
オオカメノキの花を見た 下山は羅漢谷の方向に下ることにした 北東方向へと植林地の急斜面を下って行く
目印が少ないため、慎重に下った 沢筋に下りてきた 羅漢の谷だった 羅漢の谷に沿って登山道を下って行く
すぐに歩き難くなってきた 急流のそばを通る 沢の中を歩くこともあった
精錬所跡地のそばを通る 羅漢の谷歩きが続く 羅漢の谷の渓谷美を見る
漸く歩き易くなってきたと思ったが また少し歩き難くなった 登山口が見えてきた

(←)
らかん口と名付け
られた登山口に着
いた

 (→)
  登山口の標識を見
  る なお大カツラ
  までは1.3kmだっ
  た
後は糸井川に沿って床尾林道を歩いた 林道の周囲は新緑色だった 糸井川は渓谷美を見せていた

糸井川は左手に変
わった

カツラへの道が分
かれる位置まで来
大カツラまで600mだった 糸井川に沿った道だった 大カツラが見えてきた