TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
高峰    たかみね 844.7m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 神子畑
 
【2015年7月】 No.3 2015-68(TAJI&HM)
 
    一宮町黒地より  2015 / 7

 三度目の高峰は急な思い付きで登ることになった。2015年7月の3連休は18日からだったが、最終日の20日は兵庫北部の雄峰を目指して車を走らせた。ところが空の様子がおかしかった。兵庫南部は晴れていたのに、北に向かうにつれて曇り空に変わってきた。しかも高い山にはガスがかかっていた。ガスの中を登りたくなく、そこで急きょ別の山を登ることにした。県道6号線を走っており、手頃な山として思い付いたのが高峰だった。地図もガイドブックも持っていなかったため、記憶にあった一宮町前川からのコースを登ることにした。中腹にあるNHKの中継局まで林道が通じているので、その林道の入口に注意して車を進めると、何のことはない、分岐点に高峰の登山口標識が立っていた。それを横目に林道へと入ると、少し進んだ所で堰堤が現れた。その先は急坂でもあったので、堰堤手前にあった駐車スペースに車を止めて、そこから歩き出すことにした。単純にピストン登山したことでもあり、そのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。前川林道の終点となるNHKの中継局は標高600m辺りに建っているとあって、そこまで300mほど登ることになった。時間にして40分近くの林道歩きは少々退屈さはあったが、所々で自然林の美しさを味わえた。中継局から先は山頂から西に延びている尾根を歩くことになった。一部は植林地になっていたが、おおむね自然林の中を登ることが出来た。山頂までにはコブのようなピークが幾つかあり、そこが山頂ではと思った先でまだ尾根が続いていたと思えたことが何度かあった。そのため少し蒸し暑かったこともあって次第にバテ気味になってきた。その登りで展望に出会えれば良かったのだが、なかなか展望は現れなかった。その展望が現れたのは山頂が近くなってからだった。山頂付近は南面側が伐採地になっていたためで、、南向かいの尾根がすっきりと眺められた。伐採地との間にはネットが張られており、そのネット沿いを歩くようになった。陽当たりが良くなったためか、周囲にアセビが増えてきた。そして右手の展望を見ながら山頂到着となった。そこまで来ると、南向かいだけでなく、南西遠くに黒尾山も眺められるようになっていた。その展望を楽しみたいところだが、バテ気味の体をとにかく休めたかった。有り難いことに山頂は涼しげな風が渡っており、何とも快かった。そこでさっそく横になって風の涼しさを楽しんだ。その後は昼食をとり、再び風を横たえると暫し昼寝も楽しんだ。一休みをした後に少し北東へと尾根を下ってみると、西から北にかけて少し展望が得られた。そこに見えていたのは藤無山や妙見山で、氷ノ山も見えるはずだったがガス雲に包まれていた。高峰はけっこう展望を楽しめる山だと認識を新たにした。高峰の山頂で過ごしたのは一時間半ほど。十分に休めた上に展望も楽しめて、高峰には好印象を持って下山の途についた。下山はすんなりと往路を引き返す。ほぼ下る一方だったこともあり、80分ほどで駐車地点に戻ってきた。この高峰に近くには「まほろばの湯」があるので、下山を終えるとさっそく向かった。そして露天風呂で涼しげな風を受けながら、高峰の姿を改めて眺めた。
(2015/8記)(2018/8写真改訂)
<登山日> 2015年7月20日 10:06堰堤の近くからスタート/10:42無線塔/11:00NHK中継放送所/11:50〜13:26山頂/14:19無線塔/14:47エンド。
(天気) 薄黒い雲が広がっていた。ときおりその雲が割れて青空が現れると、陽射しを受けた。気温は24℃ほど。山頂では風があり、十分に涼しく過ごせた。視界はまずまず良かった。
<< Photo Album 2015/07/20 >>
駐車地点を離れて林道を歩き始めた 林道が沢筋を離れるとき、堰堤が眺められた 林道の周囲を自然林が囲むようになった
林道は緩やかに続いた 樹林の切れ目から北東に見えたのは大段山だった 林道歩きは長かったが、自然林が美しかった
曇り空だったが次第に青空が見られるようになった 無線塔に着くと、工事が行われていた 無線塔の位置から西を見ると、東山が望めた

(←)
無線塔を過ぎて林道
歩きを続けた

  (→)
  無線塔を過ぎても林
  道は易しい道で続い
  た
林道が二手に分かれると、左手の道に入った すぐにNHK一宮三方FM中継放送所の前に出た 放送所の先は尾根歩きだった
下り坂になると林道に接することになった そこまで林道を歩いても良かったようだった 上り坂となり、西尾根コースを登って行く 木立を通して前方に山頂を見た
尾根歩きは周囲を樹林が囲んでおり展望は無かった 易しい尾根歩きだったが小さなピークを幾つか越えた 山頂が近づいて右手に展望が現れた

(←)
南向かいの峰山高
原を囲む山並みが
眺められた

 (→)
  展望地を過ぎると
  一度樹林に入った

山頂が間近にな
って、南面の伐
採地を広く眺め
られるようにな
った

辺りにアセビが
増えてきた

(←)
伐採地との境にはネ
ットがあり、そのネ
ット沿いを歩いて山
頂に近づいた

  (→)
  山頂に着いた ちょ
  うど陽射しが当たっ
  ていた
山頂の三等三角点(点名・高峰)を見る 伐採地の方向を見ると、遠くは黒尾山も見えていた

右上の写真に写る
行者山を大きく見


上の写真に写る黒
尾山を大きく見る

(←)
立つ位置を変えて
黒尾山の右手を眺
めた

  (→)
  左の写真に写る深
   山の尾根を大きく
   見る
(←)
別の方向の展望を
求めて尾根道を北
東方向に下った

  (→)
  若木の植林地が
  現れてその切れ
  目から北の方向
  が眺められた

(←)
妙見山を中心に
眺めた

  (→)
  左の写真の右手
  には須留ヶ峰も
  望めた
藤無山を大きく見る 山頂に戻って改めて伐採地を眺めた 下山に向かう 下山は往路を引き返した
森林浴をする気分で下った 登りで易しい尾根は下山ではいっそうの易しさだった NHKの放送所は通らず、早めに林道に下りた
林道から眺められたのは行者山だった 後はひたすら林道を歩き続けるだけだった 前方に無線塔が見えてきた
無線塔を越えて見えていたのは一山だった 黙々と林道歩きを続けた 堰堤が見えてくると、駐車地点は近かった