三国岳を12年ぶりに登るに当たって登山コースはガイドブック「ふるさと兵庫100山」を参考にすることにした。そのガイドブックでは道の駅「多可」を起点に西に延びる林道を歩いて行くコースを往路コースとしており、下山コースは古くからある大玉林道に通じるコースとしていた。それを逆回りで歩くことにした。向かったのは2021年2月の第二土曜日のこと。多可町の空は雲は多いものの晴れと呼べる空だった。国道427号線を北上し、道の駅「多可」でトイレ休憩を済ませると更に北上した。そして山寄上のバス停を過ぎた先で登山口標識を見た。それに従って国道を離れると、ゲートを抜けて大玉林道に入ることになった。大玉林道を終点まで走ってもよかったが、戻ってくることを考えて入口から1kmほど入って前方が開けた位置に駐車とした。そこからの三国岳登山の様子は下の写真帳をご覧いただきたい。駐車地点から林道終点までは20分ほど歩くことになった。その先は地図では破線の道が沢沿いに三国峠まで描かれていたのだが、実際はごく細々とした道で、それも進むうちに倒木も現れて次第に歩き難くなってきた。そこで沢から少し離れて植林地の急斜面を適当に登って行くことにした。その急斜面を三国峠まで標高差にして200mほど登るのはけっこうきついことだった。漸くの思いで三国峠に着いたときは、斜面に取り付いてから40分ほどの時間が経っていた。峠に着いて道の駅からのコースと合流することになり、一気に易しい尾根歩きとなった。ただ上空はいつの間にかすっかり曇り空に変わっていた。それも尾根歩きを続けるうちに、また青空が少しずつ現れてきた。この尾根コースには合目の標識があり、最初に見たのは三合目で、次に二合目が現れた。どうやら道の駅からのコースの標識のようで、山頂に近づくほど数字は減るようだった。また三国峠に着いたときに、そこより西の方向間近に作業道を見たが、その作業道は尾根と平行に走っており、尾根歩きの途中で作業道が尾根を横切ることがあった。一合目の標識が現れ、その少し先が山頂だった。山頂に着いてみると、作業道は数メートルも離れていない位置を通っており、更に尾根に沿って北東方向に延びていた。12年ぶりの山頂は以前よりも更に展望が減っており、東の方向にちらりと鳴尾山を見るだけだった。その展望も作業道に下りて少し北東へと歩いてみると、一気に展望が開けた。鳴尾山から千ヶ峰まで一望で、遠くは多紀アルプスも望めた。場所を変えれば北東に岩屋山も見えていた。山頂でのんびりと30分ほど過ごすと、下山は三国峠へと戻った。そしてそこからは登山道のままに下って行った。その道の駅に通じるコースには合目の標識以外にも距離標識もあった。合目の標識は予想通り下るほど数字が増えてきた。どんどん下って行くと登山道は作業道となり、作業道は何度か枝分かれ道が現れたが、標識に従って下った。麓へと下りて来ると林道となった。その林道を歩いていると、登山口駐車場が現れた。そこより更に20分近く歩いて国道427号線に合流した。合流地点のそばが道の駅「多可」だった。そこからは駐車地点まで3kmほど歩くことになるのだが、単に車に戻るだけなので、道の駅にパートナーを残して一人で大玉林道を目指した。結局道の駅から駐車地点までは40分ほど歩くことになった。
(2021/3記) |