TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨
 
水上山    みずかみやま 862.5m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 神子畑
 
【2012年5月】 No.3 2012-40(TAJI&HM)
 
    草木集落近くの展望地より  2012 / 5

 水上山は姿の良い山で、その姿を一番良く眺められるのは草木集落手前の市道からであろう。百千家満から草木集落へと近づいたとき、左手が一気に開けて、西から北へと山並みが一望となるが、その中にあって山頂を適度に尖らせた端正な山が北西方向に眺められる。それが水上山だった。その姿に惹かれてまだ名前も知らなかった1995年11月に、南側となる富山越からの尾根で登ったのが最初の登山だった。そのときは尾根からの展望の素晴らしさに感激したものであるが、二度目に北側から登ったときは、逆に展望が悪いとの印象を受けてしまって、少々失望の登山となった。その水上山が宍粟50山に選ばれており、ガイドブック「宍粟50名山」を見ると、その紹介コースはまだ歩いていないコースだった。それを歩けば水上山のまた違った面に出会えるのではと思えて、新たな興味が湧いてきた。そこで三度目の登山として、2012年の5月連休中の一日を、水上山登山に当てることにした。
 一宮町の空は曇り空の予想通りに薄暗かった。県道6号線を北上して倉床地区に入ると、水上山の標識が現れた。そのそばの路肩が広くなっており、数台の車が止められるスペースがあったので、そこに駐車とした。そこからの登山コースについてはガイドブック通りなので特に記さないが、始めに植林地となっている急斜面を登って南東尾根に出た。その尾根も急傾斜で、植林地として続いた。その尾根を登りきると、南からの尾根が合流した。ガイドブックではそこにアンテナがあると書かれていたが、着いてみるとアンテナは取り壊し中だった。そこからは尾根の傾斜は少し緩くなり、また自然林が見られるようになった。見られると言っても、尾根の南側だけが自然林で北側は植林になっていることが多かった。その雰囲気のまま山頂に着くと、そこはすっかり木々に囲まれており、展望はほとんど無かった。ただ静かな佇まいで、落ち着きの感じられる所だった。そこより少し北へと下ると自然林の広がった所もあり、その辺りでは藤無山をけっこう近い距離で眺められた。山頂で30分ばかり過ごした後、下山はすんなりと登ってきたコースを引き返した。そのハイキングの様子は、下の写真帳でご覧いただきたい。植林が主体のため展望も良いとは言えないのでマイナーな感じは否めなかったが、山頂近くの自然林の雰囲気は悪くなく、宍粟の山の奥深い雰囲気を味わえたのは良かった。
(2012/6記)(2021/5改訂)
<登山日> 2012年5月1日 10:02スタート/10:16尾根に出る/10:44〜55共同アンテナ(取り壊し中)/11:17〜45山頂/12:22共同アンテナ/12:56エンド。
(天気) どんよりとした曇り空だった。山頂の気温は17℃。南東からの風があって涼しかった。下山時は少し薄い空に変わってきた。視界はまずまず良かった。
<< Photo Album 2012/05/01 >>
倉床地区に入ると、登山口標識が現れた 標識に従って歩き出すと、また登山口標識を見た 登山コースに入って集落を振り返る
山すそに取り付く位置にも標識が立っていた 植林地に入った 急斜面の植林地を登って行く
登る途中でツツジに出会った 尾根を登るようになって、前方に山頂を見る コースには点々と赤テープを見た
植林の尾根をひたすら登った ときおり自然林が混じった カエデの新緑を見
アンテナの位置に着く アンテナは取り壊し中
だった
アンテナの位置からは南東の方向に展望があった 左の写真の千町ヶ峰を大きく見る
上の写真の笠杉山を大きく見る 木立を通して南東方向に暁晴山を見る 標識に従って尾根を進む

 少し進んだ位置に
 展望の開けた所が
 あった 北東方向
 を見る

     立つ位置を変えて
     東の方向を見る
緩やかになった尾根を歩く 新緑が始まった木立を通して須留ヶ峰を見る 尾根の左は自然林で、右は植林地になっていた
登る途中で木立の切れ目があり、須留ヶ峰がすっきりと眺められた 左の写真の御祓山を大きく見る
足下にスミレをよく見た 真っ直ぐに北西へと尾根は続いた 山頂が目前になった

 山頂は木立に
 囲まれていた

  三角点の周りは
  スミレが多かっ
  た
 

山頂は木立に囲ま
れて展望は悪かっ
た 木々を通して
左から一山、阿舎
利山、三久安山を
見る

北は杉の植林が視
界を塞いでいた
少し西に移動すると、木立を通して一山が望めた 藤無山も眺められた 下山は登ってきたコースを引き返す
戻る途中で尾根の南側に広がる自然林に立ち寄った 南の方向を見ると、行者山が望まれた

 右上の写真の中の
 行者山を大きく見
 る

   柔らかい陽射しが
   現れて、芽生えた
   ばかりの新緑を照
   らしていた
笠杉山を見ると、うっすらとした陽を受けていた 植林地の急斜面を下って行った 登山口が目前になった