TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
水剣山    すいけんざん 871.8m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 山崎
 
【2018年4月】 No.5 2018-55(TAJI)
 
    山崎町中より  2018 / 4

 しっかり足を使って登りたいと考えたときに、思い浮かぶ山の一つが水剣山だった。その考えで向かったのは2018年4月の第三土曜日だった。コースはオーソドックスに山崎町大谷の大谷配水池を起点として、往路は東尾根コースを登り、復路は西尾根コースを下ることにした。これは前回2010年の逆コースで、やはり暑さに負けないよう午前中で登山を終えたく、7時半に大谷配水池のそばに着いてスタートとした。その登山の様子は下の写真帳をご覧いただきたい。始めは林道歩きで、程なく西尾根コースが左手に分かれたが、すぐ先で東尾根コースが右手に分かれて、そちらへと入った。斜面を登る途中で二度作業道に接するも、尾根を目指して東へと登った。この東尾根コースは巡視路でもあるようで、ときおりプラ階段を見かけた。斜面は急角度とあってけっこう足を使うことになっったが、季節柄コバノミツバツツジが満開で、それを愛でながら登った。東尾根に出ると道ははっきりして歩き易くなった。程なく展望岩が現れて、そこからは間近に水剣山が眺められた。その展望岩の先で送電塔(播磨西線70番)が現れて、その位置で標高570mだった。まだ山頂まで300mほど登ることになる。その東尾根を808mピークまで真っ直ぐ登るのだが、いわゆる緩斜面は少なく、期待通り足を使って登ることになった。また落ち葉が積もって滑り易くなっていたため、余計に足を使った。その東尾根でもコバノミツバツツジが花盛りで、何度も足を止めて眺めた。808mピークに着くとそこには反射板が建っており、少し展望があって鉾立山など東の方向の山並みが眺められた。808mピークからは西へと歩く方向が変わり、山頂とを繋ぐ尾根は吊り尾根状になっており、しかも露岩地もあってそこからは長水山を含めて南に向かっての展望が広がっていた。山頂が近づくとまた急尾根となり、改めて足を使うことになった。水剣山は三つのピークからなっており、まずは一番西の北西ピークに立ったが、そこは展望は無いとあってすぐに山頂とされる中央ピークに移動した。山頂は南の方向に少し展望があって、遠くは新龍アルプスがうっすらと眺められた。その三角点ピークで20分ほど休むと、一番展望が良い北東ピークに向かった。三つのピークは狭い範囲で並んでいるとあって4分も歩けば北東ピークに着いた。そこは以前よりもアセビが茂っていたが、そのアセビを越すと北側が開けてどんとばかりに黒尾山が眺められた。また北西には植松山も望めた。その北東ピークではアセビの花が目を惹いたが、それに混じってシキミの花も咲いていた。北東ピークで暫し憩いのときを楽しむと下山に向かった。その下山で思い違いから要らぬ苦労をしてしまった。それは下山予定の西尾根は中央ピークから派生しているのに、北西ピークから始まっていると思い込んでいたことだった。北東ピークから中央ピークを越して北西ピークに立つと、そこから始まる尾根に入った。その尾根は南西に延びる尾根で、目印は無くヤブっぽく、やたら倒木が多かった。50m以上は下っただろうか、あまりの歩き難さに地図を取り出しと、漸く勘違いしていることに気づいた。すぐに引き返したが、ある程度疲れていた足で登り返すのは少々きつかった。それでも休まず登って中央ピークに戻り、西尾根コースへと入った。先ほどのヤブ尾根と違って何ともスムーズに歩けて、拍子抜けする思いだった。その西尾根もコバノミツバツツジが花盛りで目を楽しませてくれた。その西尾根には途中に766mピークがあり、鞍部からだと50mほど登り返すことになるが、その766mピークの手前に屏風岩があり、展望地になっていた。往路で登った東尾根だけでなく、遠くは明神山も望めた。766mピークに立つと、そこからは西尾根を離れて南東へと下った。始めこそ急斜面だったが、60mほど下ると緩やかな尾根を歩くようになった。その尾根の途中に送電塔(播磨西線69番)があり、そこを過ぎた先で急斜面を下るようになった。急斜面と言ってもつづら折れの道が付いており、またそのコースも巡視路のようでプラ階段の部分が多くあった。おかげで無理なく下って行けた。但し林道のある沢筋まで下るので、標高差にして300mほど下ることになり、けっこう長く感じられた。沢まで下りて林道に出ると、そこからは朝に歩いた道だった。10分も歩けば駐車地点が見えてきた。
(2018/5記)(2020/3改訂)
<登山日> 2018年4月21日 7:38大谷配水池の近くよりスタート/7:47東尾根コース登山口/8:27[70番]鉄塔/9:07[808m]ピーク/9:40〜10:55山頂/11:18〜27屏風岩/11:53[69番]鉄塔/12:29西尾根コース登山口/12:39エンド。
(天気) 快晴。雲は見えないものの、やや薄い青空だった。尾根の気温は20℃で、山頂は21℃だった。空気はからっとしており、ときおり涼しい風を受けた。視界はうっすらとしていた。麓に戻ってきたときは24℃の暑さだった。
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大谷配水池が見えると、その手前が駐車可だった 始めに大谷配水池の前を通った 林道を北へと歩いて行く

もう一ヶ所駐車スペ
ースが作られていた


  林道は沢に沿って続
  いていた
林道の周囲は植林地だった 始めに西尾根コースが左手より分かれた 次に東尾根コースが右手から始まった
東尾根コースに入って斜面を登って行く 左手から作業道が接することが二度ほどあった 巡視路が登山コースになっており、プラ階段を登った
周囲は植林地だった 尾根に出て、登山道は緩やかになった コバノミツバツツジを見るようになった

尾根に入って少し
登ったとき、展望
岩が現れた


  岩の上からは南の
  方向が眺められた
右上の写真に写る高取山の辺りを少し大きく見る 展望岩の先で送電塔(播磨西線70番)に出会った 送電塔の位置からも長水山が眺められた
雑木林の尾根を登って行く 「7本カシ」のそばを通った 尾根はやや急傾斜が続いて、しっかり登ることになった
コバノミツバツツジがずっと尾根を飾っていた 足下ではスミレが良く咲いていた 808mピークが近づいてきた

808mピークが
目前になると、反
射板が立っている
のを見た

反射板のそばから
808mピークを
見る 標識を見る
と「水剣槍」の名
が付いていた

反射板のそばから
は東の尾根が眺め
られた

北東に峰旗を見る
808mピークを越して西に向かい出すと、山頂が望
まれた
鞍部へと下って行く 鞍部は痩せ尾根で、岩場になっていた
岩場の上は好展望地で、長水山がすっきりと眺められた 766mピークを大きく見る
その岩場でもコバノミツバツツジが満開だった 上り坂に入った 中央ピークと北東ピークの中間点に出てきた
左手の方向となる中央ピークへと向かったが 巻き道を歩いて先に北西ピークに向かった 北西ピークが間近になった

北西ピーク(870m)
に着くも、そこに
展望は無かった

すぐに中央ピーク
に向かった

中央ピークが山頂
とされる所で、山
名標柱が立ってお
り、三角点を見た

三等三角点(点名
・蔦澤)だった

山頂は南に向かっ
て少し展望があっ



  足下に長水山が見
  えていた
長水山の左手に宮山を見る 新龍アルプスはごくうっすらとしか見えなかった 山頂のコバノミツバツツジが一番鮮やかだった
山頂を離れて北東ピークに向かった 4分も歩けばもう北東ピークだった 北東ピークは880mを越えているのでそこが最高点
だった
辺りはアセビが茂っており、展望は悪くなっていた アセビの花を見る アセビに混じってシキミも花を咲かせていた

展望の悪くなった
北東ピークだった
が、探せばそれな
りに展望は得られ


 黒尾山を大きく見る
上の写真の左手に植松山も望まれた 左の写真に写る氷ノ山を大きく見る
西尾根コースで下山すべく、北東ピークを離れて中央ピークへと向かった 何を勘違いしたのか、西尾根コースは北西ピークから始まっていると思ってしまい、北西ピークまで歩いてしまった 北西ピークから始まる尾根を下り出すと、ヤブっぽい上にやたら倒木が多かった そこで漸く勘違いに気付いた
また中央ピークに戻ってきた この日、三度目の中央ピークだった 地図で確認して西尾根コースに入った 先ほどの尾根と違い、その歩き易さに拍子抜けする思いだった
木々の隙間から808mピークが望まれた 急坂が終わって緩やかな尾根歩きとなった 前方に見えてきたのは766mピークだった
766mピークが近づいて上り坂が始まった 766mピークの手前で現れたのは屏風岩だった 屏風岩の上に立つと、展望が得られた

東に向かっての展望
だった


  明神山の方向を少
  し 大きく見る
766mピークに着くと、下る方向は南東に変わった 始めは急坂で、目印テープを追って下った この尾根でもコバノミツバツツジが良く咲いていた
すぐに緩やかな尾根になった 送電塔(播磨西線69番)が現れた 送電塔の位置から766mピークを眺めた
今少し緩やかな道は続いた 標識が現れて斜面を下ることになった 登山道はつづら折れの道になっていた
周囲は新緑の世界だった コースは巡視路でもあるため、プラ階段が多かった 沢に下りてきた
林道に出ると、西尾根コースの登山口標識を見た 後は林道を10分程度歩くだけだった 駐車地点が見えてきた