TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨
 
障子場    しょうじば 883.7m 神河町
 
1/2.5万地図 : 生野
 
【2015年12月】 No.3 2015-112(TAJI&HM)
 
    入炭山の尾根より  2015 / 10

 2015年10月の快晴の日に神河町の入炭山を登ったが、その尾根から一番良く見えていたのが障子場の尾根だった。その障子場には過去2回登っていたので、そのときに改めて登りたい気持ちは起きなかったのだが、帰宅後に障子場を国土地理院の地図で眺めると、山頂に新たに三角点が設けられていることに気が付いた。そのことにも興味を持ったが、点の記を見ると三角点に至るコースとして北側にある越知ヶ峰林道からの尾根を歩いていることの方に興味を持った。そして同じコースを歩いて三角点を見てみたい気持ちが起きてきた。向かったのは入炭山登山から一ヶ月ほど後となる12月最初の土曜日だった。朝の空は入炭山登山の日と同じく快晴だった。播但道を市川北ICで降りると、後は国道312号線を北上するのみ。生野峠が近づいて猪篠集落への道が右手に見えると、そちらに入った。そして集落が近づいたとき、越知ヶ峰林道に通じる車道が右手に分岐した。その道に入って山裾に近づくと、越知ヶ峰林道が始まった。但し起点には害獣避けのゲートが設けられていたので、ゲートを開けて車を進めることになった。林道はナビには表示されないので慎重に車を進めることになったが、林道上を送電線が何度か横切るので、それがけっこう目印になった。おかげで目的の尾根にすんなりと着くことが出来た。そこは峠の位置で、林道開設記念の石碑が立っていた。またその位置より支林道として作業道深沢線が分かれていた。車は路肩が広くなっている部分に止めることにした。準備を済ませると、これから歩く尾根を見上げた。けっこう急斜面だったが、尾根に出るまでの距離は僅かだった。足を踏ん張るようにして登って尾根に出ると開けた所が現れて、そこに四等三角点(点名・猪篠)を見た。これで目的とした尾根に立っていることがはっきりした。南へと歩き出すと、すぐに送電塔が現れた。少しは展望があって、東に見えていたのは飯森山だった。その先で小さなピークを越すのだが、ササが増えてきた。そのササの中に細々と小径が見えており、それを辿って行く。小ピークを越えると、前方に障子場の尾根が眺められた。その先もササがあって少々歩き難かったため、右手の植林地に入って進んだ。そのうちに尾根筋も植林地になったので、尾根上に戻って歩いた。尾根は緩やかで、気楽に歩いて行けた。そのうちに道幅がぐんと広くなった。周囲はすっかり植林地であり、その道幅を見て防火帯として広げられたのではと思われた。その尾根道の幅が再び細くなると、左手側が自然林に替わった。この雰囲気が続くのかと思っていると、また周囲は植林地ばかりになった。そして上り坂となって着いたのが、山頂から見ると北隣となる858mピークだった。一帯はただ植林が広がるだけだったので、すぐに山頂へと南を目指した。相変わらず植林帯を歩くので、ほぼ展望の無い尾根歩きだった。その尾根の様子が変わってきたのは山頂が間近になったときで、漸く自然林に変わり前方の一角が明るくなっていた。その明るくなった方向へと歩くと、そこが山頂だった。明るいのは一帯の木が伐られているためで、その中に四等三角点(点名・障子場)を見た。木が伐られていると言っても周囲の木々は残っているので、展望は良いとは言えなかった。かろうじて木々の隙間から笠形山の姿が眺められた。この山頂で昼を過ごす予定だったのだが、良く晴れていた空がいつの間にか曇の広がる空に変わっていた。そこで別の場所で昼を過ごすことにした。それは障子岩で、前回の記憶を辿って向かった。山頂から西へと延びる尾根上にあったと記憶していたので、そちらへと歩いて行くと、暫くは自然林の緩やかな尾根だった。その尾根の傾斜が増すと植林地に入った。植林地には間伐された木が放置されていたため、けっこう難儀しながら下った。傾斜はゆるまず、足下に注意しながら100mほど下って行くと、前方で周囲と比べて明るくなった所が見えてきた。そこに近づくと岩場が見えて、その前は木々が少なく明るかった。どうやら予定通りに障子岩に着いたようだった。障子岩ではまずまずの展望が得られた。西に向かっての展望で、入炭山の尾根だけでなく、峰山の山並みや生野高原も眺められた。そちらの上空は青空が広がっており、どうやら曇り空は一時的だったようで、そのうちに障子岩の一角にも陽射しが当たり出した。その障子岩で昼休憩とした。そして休憩後はまた急斜面を登って山頂へと戻ったのだが、往復で50分かかることになり、障子岩に立ち寄るのなら越知ヶ峰林道からのコースで無く、西麓側から登って来るのが良さそうに思えた。この日二度目の山頂に立つと、上空は青空が広がっており、明るい山頂になっていた。気温も11℃まで上がっていたので、良い感じで日向ぼっこが出来た。一休みを終えると下山だったが、下山はすんなりと往路を引き返した。ごく単純な尾根だと思っていたので地図を確認せずに歩いたところ、858mピークを越えたとき別の尾根に入ってしまった。すぐに間違いに気付いて引き返したが、5分ばかりはロスしたようだった。やはり地図はしっかり見るべきだと思った。これで越知ヶ峰林道までずっと正しく歩けると思っていたのだが、最後になってまた尾根を外してしまった。ただ左手に林道が見えていたので、そのまま下ると最後はササのヤブコギになってしまった。ササまみれになって林道に出ると、そこは駐車地点まで100mほどの位置で、まずは無事に下山を終えて一安心となった。
(2015/12記)(2020/9改訂)
<登山日> 2015年12月5日 10:19作業道深沢線の分岐点よりスタート/11:03[858m]ピーク/11:11〜22山頂/11:47〜12:16障子岩/12:42〜57山頂/13:04[858m]ピーク/13:49林道に下り着く/13:53エンド。
(天気) スタート時の空は良く晴れていたが、次第に北から雲が広がってきて、山頂に着く頃には上空に青空は見られなくなっていた。その曇り空も障子岩で休むうちに、また青空が広がってきた。午前の気温は6℃ほどだったが、二度目の山頂では11℃まで上がっていた。風は弱く、あまり気にならなかった。視界は良かった。下山中にまた雲が増えてきたが、曇り空までにはならなかった。
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越知ヶ峰林道の入口にはゲートが設けられてい
た それを開けて車を進めた
林道を走っていると、白岩山がすっきりと眺め
られるときがあって、思わず車を止めた
西の方向が眺められるときもあった

 作業道深沢線の
 分岐点に着いた

 目の前の分断さ
 れた尾根が障子
 場に続く尾根だ
 った

 そこは峠の位置
 で、林道の開設
 記念碑が置かれ
 ていた
目の前の斜面を登って尾根に出ることにした 尾根上に出ると、すぐに前方が開けた その開けた所に四等三角点(点名・猪篠)を見た
振り返ると、白岩山が望まれた 三角点を離れて植林地に入った 坂を登って行く ササが混じる植林地だった
送電塔(生野支線34番)が現れた 展望があり、東にどっしりと見えたのは飯森山
だった
北東に大きな姿を見せるのは833mピークだ
った

 西にも展望があり、
 生野高原が眺めら
 れた

   生野高原を大きく見
   る

 小さなピークに着
 くと、前方に障子
 場の尾根が眺めら
 れた

 下り坂に入ったと
 き、ササが増えて
 きた
ササを避けて右手の植林地を歩いた 尾根も植林地となったので、尾根筋に戻った 植林地の登りが続く
防火帯なのか尾根道の幅が広くなることがあった 一度、左手が自然林となるも長くは続かなかった 858mピークが近づいてきた
858mピークに着くも、そこはすっかり植林
地だった
山頂まであと300mほどだった 山頂が近づいて、右手前方が明るくなってきた

 明るくなっている
 所を目指すと、そ
 こが山頂だった

 以前に比べて広く
 木が切られていた

 山頂の四等三角点
 (点名・障子場)
 を見る
雲の広がる空だったので、障子岩で昼休憩をと
ることにした 西に延びる尾根を歩いて行く
西尾根はごく緩やかで、右手は植林地ながら左
手は自然林が広がっていた
緩い尾根歩きが暫く続いた
自然林の緩尾根が終わって、植林地の急尾根と
なった
急尾根の上に倒木が多くあり、けっこう厳しい
下りだった
下るうちに前方の一角が明るくなった それを
目指して下った

 その明るくなっ
 ている所が障子
 岩だった

 障子岩は植林の
 落ち葉によって
 障子の桟に当た
 る部分が詰まっ
 ていた

 障子岩は少し木々
 に妨げられてはい
 たものの、相変わ
 らずの好展望地だ
 った

   左の写真に写る入
   炭山を大きく見る
峰山高原の山を大きく見る 生野高原の方向を大きく見る

 入炭山から南に広
 がる尾根を見る


   左の写真に写る明
   神山を大きく見る
上の写真に写るウリュウドを大きく見る 上の写真に写る三辻山を大きく見る 障子岩の側面を眺めた
障子岩に陽射しが当たり出したのでパートナー
がそこで日向ぼっこをしていた
障子岩で30分ほど過ごすと、山頂へ戻るべく
急斜面を登って行く
植林地の中でミツマタを見かけた ミツマタは
蕾を付けていた
急斜面が終わって自然林に入ると、陽射しを受
けるようになった
自然林の中にアセビを見かけるも、茂るほどで
は無かった
山頂が間近になった
この日、二度目の山頂は、すっかり明るい山頂だった 上空の青空を見上げる

 南の方向に明るい
 所が見えたので、
 木の登って確かめ
 ると瀬戸内海だっ
 た

   左の写真に写る男
   鹿島を大きく見る
木立の隙間を通してだったが笠形山が見えていた 山頂の一隅を見る 以前の面影があった 下山は往路を引き返した
858mピークまですんなり戻ったが、この後
を尾根なりに北西に歩いてしまった
道誤りにすぐ気付いて858mピークに引き返す
と正しい北東への尾根に入った 防火帯を歩く
暫くは植林地歩きが続く
植林地が切れて飯森山の独特な姿が見えてきた クマザサ帯まで戻ってきた 飯森山の右手に入相山を見る
34番鉄塔まで来ると、もう峠まで200mほ
どだった
鉄塔の右手、北東に見えていたのは小畑山だっ
後はササ地を下って行くだけだったが
左手に林道が見えたことで、またコースを外し
たことに気付いた
むりやり下って林道を目指すことにした 最後
はササヤブの急斜面を下ることになった
滑り落ちるようにして林道に出て来た

 駐車地点までは僅
 かな距離だった

 車を止めている峠
 が間近になった