TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬
 
三川山    みかわやま 887.8m 香美町
 
1/2.5万地図 : 神鍋山
 
【2024年4月】 No.4 2024-71(TAJI&HM)
 
    三開山の瑞峰寺より  2024 / 4

 三川山はシャクナゲで有名だが、そのシャクナゲに出会おうと向かったのは15年前の5月初旬のことだった。5月始めは遅かったようで、尾根のシャクナゲは終わっていた。そこでシャクナゲの季節に改めて出かけることにした。今年は今年はと思ううちに10年以上経ち、漸く向かったのは2024年のことで、この年は桜の開花が遅く4月に入ってからだった。コバノミツバツツジも遅かった。これはシャクナゲも遅れるのではと予想して、4月下旬のこの日に但馬北部へと向かった。三川山登山の起点となる三川権現に着いたのは10時前。境内のカエデが素晴らしい新緑で迎えてくれた。駐車場の近くではシャクナゲも咲いていた。これは期待出来ると思ったのだが、はや下山を終えた人がおり、聞くとシャクナゲは既に終わっているとのことで、冬に雪が少なかったことが影響しているのではと言われた。残念だが気を取り直して新緑の尾根を楽しむことにした。登山コースに入って堰堤の先でコースが二手に分かれると、往路としてシャクナゲコースに入った。このコースは最初から急坂が続くので、喘ぎながら登ることになった。新緑は期待通りの美しさだった。途中からシャクナゲの木が見られ始めると、やはり花は終わっており、萎んでしまったものをちらほら見る程度だった。その尾根の途中で距離標識が現れると、山頂まで1900mとあり、なかなかの距離が残っていた。次第にブナの木が増えてきて、ブナ林と呼べる所も現れた。ブナの新緑も見事だった。麓と山頂との標高差は700m近くあるとあって休憩の回数が増えてきて、歩度はすっかり落ちてしまった。山頂までの距離が400mほどとなったとき、広い道に合流した。以前は作業道だったはずだが、災害によるものか道の形は崩れて道には見えない所もあった。その作業道を歩いて山頂に近づいた。ごく緩やかとあって歩くのは楽だった。山頂に着くと、そこには幾つか電波塔が建っており、その一つのそばに三等三角点(点名・水山)を見た。以前と同じく北側に少し展望があったが、見える範囲は狭まっており見えていたのは香住港の辺りだった。山頂では電波塔のそばの日陰で昼休憩とした。風はほとんど無いものの、爽やかな空気感に癒やされた。山頂で50分ほど休むと、下山は奥の院コースに入った。始めに植林地を歩いた。コースははっきりしていなかったが、目印テープと距離標識が点々とあり、コースから外れることも無く下って行けた。このコースもシャクナゲコースに負けないほどシャクナゲの木が多くあった。しかもこちらはちらほらながら花が残っていた。おかげで少しながらも花を楽しむことが出来た。奥の院コースも急坂が多く、また雑木の小枝を払うことも多くあり、易しく下れるとは言えなかった。コースの分かり難い所もあり、とにかく目印テープを追って下った。新緑に関しては奥の院コースでも楽しめたが、シャクナゲコースの方がブナが多いだけに優っているように思えた。とにかく足下に注意しながらの下りが続いて、ようようの思いで登山口に下り着いた。そこはシャクナゲコースの登山口にごく近い位置だった。後は沢沿いを歩いて駐車地点へと近づいた。それにしても標高差以上に疲れた三川山だったことは確かで、こんなに疲れる山だったのかと思ったのが、正直な感想だった。
(2024/5記)
<登山日> 2024年4月28日 10:01三川権現前スタート/10:20しゃくなげコース起点/11:37山頂まで900m地点/12:04作業道合流/12:14〜13:02山頂/13:44山頂より1300m地点/14:45奥の院コース起点/15:02三川権現前エンド。
(天気) スタート時は快晴。登るうちに少しずつ雲が増えてきた。山頂に着く頃より、急速に薄曇りとなった。山頂の気温は21℃。涼しい風あり。視界はややうっすらとしていた。下山中に薄晴れとなり、麓に着く頃には晴れと呼べるまでになっていた。
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三川権現に着くと、新緑のカエデが迎えてくれた 駐車場のそばに登山口標識を見た 三川権現の蔵王堂を見る
駐車場を離れて登山道へと向かった 駐車場の近くで、満開のシャクナゲを見た 新緑の登山道に入った
堰堤のそばまで来た 河原となっている所を通った シャクナゲコースの起点に着いた
いきなり急坂が始まった 周囲は新緑の世界だった 木の根が尾根に広がっていた
シャクナゲ帯に入ったが、花は見られなかった 萎んだ花弁を見るのみだった シャクナゲの尾根が続いた
左手に展望が現れて、東向かいの717mピークを見る 新緑に包まれたブナの木を見るようになった ブナを含めてすっかり新緑色だった
新緑色の登りが続いた ブナ林と呼べそうな所が現れた ときおり距離標識を見た
新緑のブナを愛でながら登った 展望の無いまま、標高は800mを越えてきた 前方が開けてきた
作業道に合流した 合流点の標識を見る 作業道歩きに移った 前方に電波塔が見えてきた
作業道は崩壊している所もあった 電波塔に着いたが、山頂はまだ先だった 植林地の中を歩くようになった
山頂の電波塔が見えてきた 山頂に着いた 最高点にも電波塔が建っていた その電波塔のそばに三等三角点(点名・水山)を見た

(←)
山頂は北側のみに
展望があり、香住
港が眺められた

 (→)
  香住港を大きく見
  る
立つ位置を変えて、上の写真の右手を見る 山頂まで来ている林道を見る 下山は奥の院コースに入った
始めは植林地内を歩いた このコースも距離標識があった 尾根筋に入った
この尾根も新緑を楽しめた この尾根も傾斜はきつかった 日本海が眺められた
シャクナゲ帯が現れると、花が残っていた 萎み始めていたが、鮮やかさは残っていた 奥の院コースは少々ヤブっぽさがあった
シャクナゲ帯が続いた 花もちらほら見かけた 「遙拝所」が現れた
「遙拝所」からは山頂方向が眺められた 道のはっきりしない所があり、そこは赤テープを追った 奥の院コースからも717mピークが眺められた
緑の壁紙を見る 奥の院コースの入口が近づいた 奥の院コースの入口に着いて、標識を見た
赤テープを追って河原を歩いた 小橋を渡れば三川権現は近かった 三川権現の駐車場に戻ってきた