TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬の山 
 
白菅山    しらすげやま 896.4m 香美町
三段山 734m
笹原山 720m
鉄山        てつだん 789m 1/2.5万地図 : 味取
 
【2021年5月】 No.3 2021-76(TAJI&HM)
   笠波峠より  2021 / 5

 ブナ林の美しい白菅山に南西尾根を登るコースがあると知ると、是非とも新緑の美しい季節に登ってみたいと思った。向かったのは2021年5月4日、ゴールデンウィーク中のことで、前日も但馬の山を登っており、二日続けての但馬の山だった。前日は朝から快晴だったが、この日の朝も快晴で、青空に雲は見られなかった。白菅山登山口へのアプローチとしては、国道482号線を東から走って蘇武トンネルを抜けると、国道9号線に合流する手前で林道に入った。林道は枝分かれ道もあったが、標高の高い方へと意識しながら走ると、最後は支林道に入って正しく標高630mの登山口に到着となった。登山口そばには数台分の駐車スペースがあり、そこに駐車とした。登山口には標識があり、細々とした登山道が始まっていた。そこからの登山の様子は下の写真帳をご覧いただきたい。山頂までには幾つかのピークを越すことになり、けっこうアップダウンのあるコースだった。最初のピークは三段山で地図では標高734mとあったが、三段山山頂の標識は716.9mと書かれていた。そして次の720mピークにも山名標識があり、笹原山となっていた。その山頂の標識に書かれていた標高が、また地図と違って710.8mになっていた。笹原山の先ですぐに小さなピークが二つあり、その次が748mピークだった。その748mピークでコースは二手に分かれて、直進が白菅山で南に向かえば鉄山だった。往路は真っ直ぐ白菅山に向かって、最後は150m近くの急坂登りが待っていた。白菅山山頂の標識の標高は地理院地図と同じだった。下山は往路を戻るも、748mピークまで戻ってきたとき、鉄山に向かった。鉄山は南の尾根の次のピークで、地図では標高789mだったが、山頂の標識は788.7mだった。ことごとく標識の標高と地図の標高が違うのは、標識の方は個人測量によるものと思われた。鉄山から748mピークに戻ると、後は往路コースを歩いて登山口へと戻った。この日の登山で一番驚いたのは展望のことだった。展望の悪い白菅山なのでこのコースも展望は少ないと思っていたのだが、全く違っていた。三段山も笹原山も素晴らしい展望地だった。ピークの樹林が伐られており、南から西へと広々とした展望が得られた。それは白菅山もしかりで、山頂こそ東の方向に少し展望があるだけだったが、少し手前は広く木が伐られており、この日一番の展望が広がっていた。鉄山も同様にピークの手前に展望地があった。ただどの山も少々伐り過ぎではと思えた。ブナ林に関してはコース中には意外にも無く、白菅山の東面に見るだけだった。尾根筋の樹林も鬱蒼感を感じなかったのは、地表に裸地が多かったことによるもので、この尾根は以前は笹で覆われていたのではと思われた。新緑に関しては登山口から暫くはまだ若葉が出始めた段階だったが、登るほどに瑞々しい新緑を見るようになった。白菅山のブナ林はすっかり新緑色だった。ところで往路の笹原山で、山頂近くの南尾根で登山道を整備している人を見かけた。声をかけて話を聞くと、白菅山へと通じる登山道を整備した本人とのことで、標識を付けるだけでなく木も伐ったとのこと。木に関してはこの山域は町の共有林とのことだった。
 白菅山の山頂に立ったとき、三つの登山コースが示されていた。この日の三段コースの他は東からの林道コースと北からの和佐父峠コースだった。どちらのコースも歩いているが、簡単に登るのであれば林道コースだろうが、じっくり登りたいときは三段コースは展望も十分に楽しめるので、コースの認知度が上がれば今以上にハイカーの訪れが増えるのではと思われた。
(2021/6)
<登山日> 2021年5月4日 10:05三段登山口スタート/10:20三段山/10:35〜41笹原山/11:28〜48白菅山/12:29〜41鉄山/13:16笹原山/13:36三段山/13:51登山口エンド。
(天気) 晴れと薄晴れの中間ぐらいの空だった。柔らかな陽射しを受けた。白菅山の気温は19℃で、風はほとんど無し。空気は爽やかそのものだった。視界はややうっすらとしていた。鉄山での気温は22℃だった。下山を終える頃には薄晴れと薄曇りの間の空になっていた。
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支林道を終点まで
走った その終点
位置のそばに車を
止めた

終点位置は尾根の
そばで、その尾根
に上がる形で登山
道は始まっていた

尾根へと近づいた
登山口に入った 登山口に二つの標識を見た 細々とした登山道ながら、木々は疎らで易しく登れた
所々に標識が付いていた 緩やかな所を歩く 木々は新緑が始まっていたが、まだ裸木も多かった
いかにも以前は笹が茂っていたと思われる尾根だった 足下に艶やかなイワカガミの葉を多く見た 三段山の山頂が目前になった

三段山の山頂に着
いた 木々が伐ら
れており好展望地
だった

山頂の標識の標高
は、地理院地図の
標高とは違ってい

南東から南西へと、遮るものの無い展望が広がっていた 正面の道は国道9号線だった
南西から西にかけてを眺めた 氷ノ山野山頂がちらりと見えていた 氷ノ山はまだ雪を残していた

青ヶ丸と仏ノ尾の
並ぶ姿を見る

藤無山を大きく見

尾根歩きを続ける 次のピークの笹原山を示す標識が現れた 笹原山との鞍部へと下って行く
新緑の木が増えてきた 鞍部で作業道を横切った 笹原山へと緩やかに登り返す
笹原山の山頂に着いた ここでも標識の標高は地理院の標高とは違っていた
笹原山も展望地だったが、すぐに尾根歩きを続けた ピークを幾つか越えて行く  ロープを見ることもあった
標識は白菅山を指すようになった アオダモの花を見た 新緑の中を登って行く
鉄山コースの分岐点まで来た まずは白菅山を目指した 歩く方向に白菅山を見る 白菅山が近づいて、急坂となってきた
急坂は標高差にして130m以上続いた 急坂を登りきると、そこは展望地だった そこは白菅東展望台の名が付いていた

展望が悪いと思っ
ていた白菅山は、
好展望の山に変わ
ったようだった
上の写真に写る氷ノ山を大きく見る 同じく陣鉢山を大きく見る 同じく扇ノ山を大きく見る
白菅山山頂までは200mも無かった もう緩やかな道だった 白菅山山頂が間近になった

山頂に着いた

三角点を中心に開
けていたが、周囲
は樹林が囲んでい


三等三角点(点名
・白菅)を見る

標識の標高は地理
院地図の標高と同
じだった
白菅山の山頂は樹林に囲まれてはいるものの、東の方向に展望があった 左の写真に写る三岳山を大きく見る
上の写真に写る高竜寺ヶ岳を大きく見る 同じく大江山の方向を大きく見る
登って来た三段山コース以外にも林道コースがあった 和佐父峠コースもあった 東斜面側にブナ林があり、そちらに向かった
ブナの純林帯の中に入った 見上げるブナの木々はすっかり新緑色だった 暫しの森林浴を楽しむと、山頂に戻った
山頂を越して、更に尾根を戻った 尾根コースに「村岡山岳縦走ルート」の標識を見た 白菅東展望台から、そのまま直進しそうになった
南西方向へと軌道修正する 尾根上にオフロードバイクのタイヤ痕を見た 急坂を下って行く
急坂が終わったとき、左手に見えたのは鉄山だった 748mピークは鉄山コースの分岐点だった 鉄山コースに入った

(←)
鉄山コースはごく
緩やかだった

 (→)
  この尾根でも展望
  地があった
三段山の左手側には棚田があり、山小屋が建っていた トチノキの若葉を見る 緩やかなまま鉄山山頂に近づいた

(←)
鉄山の山頂に着い
た 広い範囲でな
だらかだった

 (→)
  この標識の標高も
  地理院の標高とは
  違っていた
山頂で少時の休憩を済ませると、尾根を引き返した 主尾根に戻ると、笹原山に向かった 先ほど立っていた鉄山を見る
前方を見る 右が三段山で左が笹原山だった 作業道へ下りる道を見る 笹原山が近づいてきた
笹原山を大きく見る 近くに作業道を見た 笹原山の山頂が近づいてきた
笹原山の山頂に立ったとき、改めて白菅山を眺めた
笹原山でも一休みとした 次に向かう三段山を見る 三段山へと下山を続けた
鞍部で作業道を横切って尾根の続きへ 三段山の山頂に近づいた 三段山の山頂に戻ってきた
三段山の山頂から蘇武岳を眺めた 蘇武岳の山頂を大きく見る 登山口へと下って行く
登山口が近づいてきた 登山口に戻ってきた 麓から眺める三段山は大きかった