4度目の深山は久々に岩上神社側から登ることにした。2017年9月の最終日で、快晴の空だった。県道429号線(内海山崎線)をずっと走ると林道を走る雰囲気となり、岩上神社まで走ると鳥居が現れた。鳥居の前には駐車スペースがあったのでそこに駐車とした。始めに岩上神社を訪れようと鳥居を潜って石段を登った。山中の神社なので樹林に囲まれているのは当然だったが、どの木も大切にされているようで石段の周囲も境内も巨木が目立った。神社を通り過ぎると県道の続きに合流した。通行出来ないと書かれていたが、徒歩なので気にせず先へと進んだ。車道は伊沢川沿いを続いており、緩やかな道だった。石ヶ谷橋を渡ると広くなった所現れた。そこに登山口標識が立っており数台なら駐車可能に思えた。岩上神社に立ち寄らないのなら、そこまで車を進めても良さそうだった。その先も県道だったが、「通行止」の看板が立っていた。500mほど先で幅員が1mほどになるための理由だった。登山口に入っても県道は舗装路として緩やかに続いていたが、いつしか未舗装路に変わっていた。もう県道は終わって林道になったようだった。看板では岩上谷林道となっていた。幅員が狭くなることは無かったが、次第に荒れてきて四駆車でないと通行は無理ではと思えた。また落石も目立ってきた。林道が終点になったのは標高にして800m辺りで、その先は植林地内の赤テープを目印として進むことになった。その赤テープ以外にも赤いペンキでマーキングされた木もあって、コースとしては分かり難くなってきた。そのため歩き易い所を選んで歩いていたところ、いつしかコースを離れていることに気が付いた。尾根に出れば後は尾根歩きをするだけなので、かまわず登って行くと長くも歩かず尾根に到着した。そこは南深山が近い位置で、まずは南深山のピークに立った。そこに三角点は無いものの山名標識は付いていた。その南深山には少し展望があり、氷ノ山から一山までがくっきりと眺められた。その辺りは自然林になっているためか、足下にはシバグリの実がいっぱい落ちていた。小休止を澄ませると深山山頂へと向かった。一度、西に向かってしまったが、すぐに気が付いて北西へと軌道修正した。緩やかに下り緩やかに登り返した。その途中にもシバグリがよく落ちていた。深山に着くと、そこは相変わらず樹林に囲まれて展望は無かった。どうも南深山の方が山頂らしさがあるようだった。長居をする気にもなれず、小休止を済ませると山頂を離れた。南深山の方向へと戻るが、シバグリを拾いながらだった。中間地点辺りまで戻ると、林道終点への近道が分かれたので、そのコースに入った。そちらが正規の深山コースだった。下って行くとごく短時間で沢筋に下り着いた。そして往路で歩いたコースに合流した。どうやら往路では一度曲がらなければならない所を直進したようだった。下山は正規コースを歩いたので、尾根から合流点までの時間は往路でかかった時間の半分程度ではと思えた。そこから林道終点までも僅かな距離だった。後は再び長い林道歩きを続けて岩上神社の駐車場へと戻った。
(2017/10記)(2020/4改訂) |