TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
深谷山    ふかたにやま 927.9m 神河町・多可町
 
1/2.5万地図 : 丹波和田
 
【2019年5月】 No.4 2019-74(TAJI&HM)
 
    ラベンダーパーク多可より  2019 / 5

 千ヶ峰の北隣となる928mピークがまたに山として紹介されたのは多田繁次氏の「続・兵庫の山やま」によってだが、どうもその名は多田氏の聞き間違いのようで、正しくは点名にもなっている深谷山のようだった。昭文社から発行されている山と高原シリーズの「氷ノ山」には千ヶ峰エリアも載っており、最新版を見るとこちらも深谷山となっていた。そこで深谷山の名を意識して久々に928mピークを登ることにしたのは2019年5月の第二週のことだった。前回は千ヶ峰三国岳林道からアプローチしたが、深谷山はやはり麓からじっくり登りたいと思い、コースとしては深谷山と市原峠との中間地点となる872mピークに出る南東尾根コースを加美区の西山地区から登ることにした。
 多可町内を貫く国道427号線を北上して西山地区に入ると、地形図に描かれている神社の位置へと車を進めた。神社は金比羅神社でその近くに西山霊園を見たので、霊園の駐車場に車を止めた。地図の破線路を目指すべくガーミンをセットして破線コースに向かった。墓地からだと始めに林道を歩くことになるが、すぐにゲートが現れてそのゲートには鍵がかかっていた。林道がだめならどのように尾根に向かおうかと考えていたところ、グッドタイミングと言うか山仕事の車が来て扉が開けられた。おかげで予定通り林道を進めることになった。破線コースに出るべくその林道を北へと歩いたところ、破線コースを見落として少し行き過ぎてしまった。それに気付くと引き返さず植林地の斜面に入って、適当に破線コースに近づいた。植林地は倒木が多くあって少し歩き難かったが、8分ほどで山道に合流出来た。それが地図の破線コースで、道幅こそあるものの落ち葉が積もっておりスムーズには歩けなかった。始めは西の方向へと歩き、尾根に乗ると北に向かった。後はずっと尾根道歩きだった。林道と接することもあったが、尾根コースが最短コースとなるので、あくまでも尾根道を歩いた。二度目の林道との交差箇所を過ぎて少し登った所に三等三角点(点名・西山)を見た。前々回の登山で出会い損ねた三角点だった。その先も尾根歩きだったが、その頃には北西方向に向かっていた。尾根の木々は概ね自然林ながら新緑が特にきれいと言えるほどでは無く、むしろ尾根道があまり歩かれていないことでの歩き難さの方が気にかかった。また展望も少なく、その少ない展望で千ヶ峰を見た。その尾根にも小ピークがあり、それは739mピークで、そこに着いたときは12時を過ぎていたので昼休憩とした。昼休憩を15分ほどで済ますと尾根歩きを再開した。739mピークから先はけっこう易しい尾根で、新緑を愛でる余裕も出てきた。持っていた地図では872mピークまでひたすら登ることになるのだが、実際は市原峠から千ヶ峰三国岳林道が三国岳へと続いており、前回2012年の登山でもその林道を歩いていた。そして739mピークから20分ほど登ってその千ヶ峰三国岳林道に合流した。そこから872mピークまで登って郡境尾根を歩いてもよかったが、早く山頂に立ちたい気持ちが強く、深谷山のそばまで林道を歩くことにした。その林道歩きとなって俄然展望を楽しめることになった。林道は周囲の樹林を大胆に伐っており、東に向かってほぼ遮るものの無い展望が開けていた。南の笠形山から東の篠ヶ峰まですっきりと眺められた。但しこの日の視界はうっすらとしており、クリアな視界でなかったのは残念だった。歩くうちに北東の方向も開けて竜ヶ岳やカヤマチ山が望めた。深谷山の間近まで来ると、東側から斜面を登ることにした。斜面は少し尾根筋となっており、小径があり目印テープもあって無難に登れた。そして林道から10分で山頂到着となった。その山頂は以前よりもアセビがいっそう繁ってきたようだった。他の樹木も生長しており、そのため展望は木々の空いた所から北の方向が少し望めるだけだった。展望は林道から楽しんでいたので、山頂ではただ涼しい風を楽しむにとどめた。それでも40分ほどは山頂で過ごしていたようだった。その休憩を済ませると下山は林道に戻らず郡境尾根の尾根道を歩くことにした。尾根道は以前と同様に歩き易く、ヤブになっているような所は無かった。その尾根からは千ヶ峰の姿がすっきりと眺められることがあった。872mピークまで歩くと、そこからは南東尾根を辿るべく郡境尾根を離れた。やや急斜面ながらも小径があり、無理なく下って林道に出た。その先は往路として歩いた尾根で、尾根筋の小径を辿るだけだった。但し巻き道が付いている所は尾根筋を離れて巻き道を歩いた。また点名・西山まで戻って来ると、その先では近くを通っていた作業道に下りて少し作業道を歩いた。その作業道が再び尾根筋に接すると、尾根歩きに戻った。その下山では地図に示された破線コースがどこから始まっているのかと、最後まで辿ることにした。そして最初に歩いた林道に下り着くことになったので、やはり往路ではその合流点を見落としていたようだった。その林道を横切った先の害獣避けフェンスには扉があり、その先にも小径が続いていた。それも地図通りだった。扉を抜けて更に小径を辿ると、お堂のそばに出てきた。お堂の名は観音堂で、地図でも卍記号が付いていた。どうやら破線コースを忠実に辿るのであれば、その観音堂のそばに駐車して小径を歩き出せば良かったようだった。そうすれば林道のゲートを通る必要も無く小径を辿れるようだった。観音堂からは車道を歩いて西山霊園に戻ったが、200mほどの距離だった。
(2019/6記)
<登山日> 2019年5月10日 10:32西山霊園スタート/10:36ゲートを抜ける/10:43林道を離れる/11:46点名・西山/12:17〜33[739m]ピーク/12:55千ヶ峰三国岳林道に出る/13:10林道を離れる/13:20〜57深谷山/14:12[872m]ピーク/14:16千ヶ峰三国岳林道を横切る/14:55点名・西山/15:54観音堂/16:00エンド。
(天気) 薄晴れとも薄曇りとも言えそうな空だった。樹林帯の気温は18℃で、山頂では20℃だった。風は弱く吹く程度だった。湿度は低くからっとしていた。視界はうっすらとしており、遠方は判然としていなかった。
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地図の破線路を目指して車を進めると、金比羅神社の
前を通った
金比羅神社の先で現れたのが西山霊園だった 霊園の
駐車場に車を止めて歩き出した
始めに林道を歩いた

振り返って東向か
いの尾根を眺めた

ゲートが現れると
鍵がかかっていた

それがグッドタイ
ミングで車が来て
扉が開けられた

すぐに林道が二手
に分かれた 左手
の道で山頂に向か
えるが、地図の破
線の道に入るべく
右の道に入った

破線の道の分岐点
に注意しながら歩
いたが、左手に見
たのは砂防ダムだ
った
分岐点に気付かず通り過ぎたので、適当に左手の斜面
に取り付いた
斜面は植林地になっていた その中を破線の道がある
はずの南西方向へと歩いた
植林地に入って8分ほど歩くと登山道に出た それが
地図の破線路のようだった
登山道に入っても周囲は植林地が続いた 石垣を見た その辺りは以前は棚田だったと思えた 北に向かって登るようになった
林道に接したが、かまわず尾根を登った 使われなくなった共同アンテナに出会った 周囲に松の木を見るようになった
先ほど接した林道にまた出会った 林道を横切って尾根に取り付いた はっきりとした尾根筋を歩く
また林道を横切った 林道は延伸されているようで地
図には載っていなかった
尾根は自然林に変わっていた 尾根の途中で三角点に出会った 特にピークになって
いる位置でも無かった
三等三角点(点名・西山)だった 尾根はあまり歩かれていないようで、落ち葉が積もっ
て少し歩き難さがあった
展望の悪い尾根だったが、木々の隙間から千ヶ峰を見
ることがあった
千ヶ峰の左手に見えていたのは笠形山だった こちらは中町の妙見山だった 鮮やかに咲くコバノミツバツツジを見た
739mピークに着くと、ここで昼休憩とした 尾根歩きを再開する 前方に郡境尾根を見た 千ヶ峰をはっきり見ることがあった
易しく歩ける所が現れた 新緑の美しさを楽しみながら登った 千ヶ峰三国岳林道に合流した
林道に着いて一気に展望が広がった 南東から南にかけてを見る 郡境尾根には向かわず林道歩きで深谷山に向かった
歩くうちに東向かいの尾根が眺められるようになった 北東方向も見えてきた
竜ヶ岳と篠ヶ峰のに清水坂トンネルを見る 五台山の辺りを大きく見る 深谷山に一番近い位置で斜面に取り付いた

斜面を少し登った
とき、北の方向に
も展望を得た
カヤマチ山から東に延びる尾根を見る 粟鹿山と三国岳を見る
小さな尾根を登った 小径があり目印テープもあった すぐに尾根は緩んできた 山頂の一端に着いた
林道から10分ほどで山頂に着いた 前回よりもアセビが増えていた 山頂を別の角度から眺めた
山頂の三等三角点(点名・深谷山)を見る 山頂の展望は悪く、木々の隙間から三国岳を眺めた 同じく木々の隙間から竜ヶ岳を見る
こちらは粟鹿山だった 三つの山が並ぶ姿を見る アセビの茂る山頂は、アセビの花が満開だった
下山は林道に下りずに、郡境尾根を歩くことにした 尾根もアセビが茂っていたが、道ははっきりしていた 木々の間から千ヶ峰を見ることがあった

(←)
登山道を離れて千
ヶ峰の良く見える
場所を探した

 (→)
 千ヶ峰の右手の山
 並みを眺める
尾根道に戻って尾根歩きを続けた 終始、易しい道だった 緩やかに登って872mピークに着いた
その872mピークに図根三角点を見た 南東尾根に入るとすぐに林道が見えて来た 林道に下り着く手前が展望地だった

林道を足下に見て
東から南までが一
望だった
上の写真に写る西光寺山を大きく見る 林道を横切って南東尾根に入った 新緑の美しさを愛でながら下った
前方に739mピークが見えて来た その739mピークに対しては巻き道を歩いた 739mピークの先で尾根に戻って尾根歩きとした
麓の風景を見ることがあった この下山でも点名・西山の前に立った 三角点の先で一度林道に下りて、林道を歩いた
林道は荒れている所もあった 尾根に接すると、尾根歩きに戻った この後は林道に出会っても尾根歩きを続けた
この登山道がどこから始まっているのかに興味を持っ
て下った
石垣の位置まで戻ってきた 登山道は最初に歩いた林道に合流することになった 
やはり分岐点を見落としていたようだった
林道を横切った先にはゲートがあった 林道のゲート
と違って鍵は付いていなかった
ゲートを抜けるとその先も登山道は続いていたが、少
し荒れた道だった
最後は車道に合流することになった
合流点のそばに建っていたのは観音堂だった 観音堂からは近道を歩いた 車道に出ると前方に金比羅神社の鳥居が見えていた
東に見えていたのは大井戸山だった 金比羅神社の前を通った 西山霊園が見えて来た