TAJIHM の 兵庫の山めぐり <摂津
 
六甲山   (六甲最高峰) 931.3m 神戸市
 ろっこうさん
1/2.5万地図 : 宝塚
 
【2015年1月】 2015-05(TAJI)
 
    猪名川に架かる軍行橋より  2014 / 12

 六甲最高峰への人気コースを登ろうと向かったのは、2015年1月の第二土曜日だった。そのコースとは阪急芦屋川駅を起点として高座の滝からロックガーデンを通るコースで、風吹岩で住吉道に合流して、後は雨ヶ峠を経て六甲最高峰に向かうことになる。六甲最高峰からは魚屋道で北へと下り、神鉄有馬温泉駅をゴールとすることにした。多くのガイドブックに紹介されているコースなので、コースについてはここには書かないが、概ね易しいコースだった。特に下山の有馬への魚屋道は、六甲最高峰への一番易しいコースと言えそうだった。この日の誤算は天気だった。予報では曇り程度で終始するとなっていたので、そのつもりで歩いていたところ、途中から小雪がちらつくようになった。小雪は降ったり止んだりを繰り返していたが、山頂が近づく頃には周囲が見えなくなるほどの降りになることがあった。そのため、途中からは雨具を着込んで登った。登山道は途中からすっかり白くなっており、山頂では3センチ程度の積雪になっていた。山頂に着いて程なく雪は止んでいたものの、厚い雲の広がる空だった。その薄暗い空の下、山頂では少しばかり霧氷風景が見られた。雪のちらつく天気だったために視界は悪く、山頂からは港の辺りがごくうっすらと眺められる程度だった。その山頂では30分ほど過ごしたが、その間に山頂に到着した人は15人前後だったと思えたが、その半数はトレイルランナーのようだった。六甲山はトレイルコースとしても人気があるようだった。ところで、山頂に着いてみると、予定していた有馬への魚屋道は、災害により通行禁止と標識があった。そこで躊躇しながらコースの入口に近づくと、そこには多くの足跡があった。そこで予定通り有馬温泉へと下った。なるほど登山道の一部が崩れていたものの、禁止と書くほどでは無いようだった。その下山中にも何人ものハイカーとすれ違ったので、通れるのであればいつまでも通行禁止にしなくてもと思った。易しい道のままに魚屋道は続き、コースの入口から1時間ほどで登山口に到着となった。魚屋道に入ったときは日陰とあって気温は0℃まで下がっていたのだが、その後は天気が回復してきたこともあって、5℃まで上がってきた。有馬温泉に入ると、始めは静かな散策だったが、駅が近づくと次第に人が増え、太閤橋が近づくと、さすが一級の温泉地と思える賑わいとなった。神鉄の有馬温泉駅に着いたのは午後一時に近い時間だった。山頂での休憩を覗くと阪急芦屋川駅から4時間と20分ほどかかっていた。六甲山をじっくりと味わうには、この縦断コースは悪くないと思いながらハイキングを終了した。
(2015/1記)(2020/9改訂)
<登山日> 2015年1月10日 7:41芦屋川駅スタート/8:12高座の滝/8:50風吹岩/9:35雨ヶ峠/9:51本庄橋跡/10:30一軒茶屋/10:42〜11:10山頂/12:24有馬側登山口/12:47有馬温泉駅エンド。
(天気) 朝の空は雲が多いものの、青空も見えていた。登るほどに青空は減ってきた。但し、ときおり雲が割れて陽が射してきた。風吹岩を過ぎると小雪が舞うようになった。小雪は降ったり止んだりを繰り返した。ときに風と共に降りが強くなることもあった。山頂に着いたときはまだ小雪が降っていたが、程なく止んだ。ただ晴れる気配は無く、すっかり曇り空だった。山頂の積雪は3センチ程度だった。冷たい風が吹いていたものの、強くは無かった。視界はうっすらとしていた。気温は1〜2℃で推移していたが、下山で北面側に入ったときは0℃まで下がっていた。下るうちに徐々に青空が増えて、気温も5℃まで上がってきた。有馬温泉に着いたときは青空と呼べるまでになっていた。
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この日のスタートは阪急芦屋川駅だった 芦屋川に沿って北へと歩いた 鷹尾山が大きくなってきた まだ青空が見られた
山芦屋町は閑静な住宅地だった 鷹尾山コースが右手に分岐したが真っ直ぐ進んだ 住宅地はマンション・エルザ山芦屋で終わった
林道状の道を歩くようになった 林道と言っても電柱が続いていた 見えてきたのは滝の茶屋だった
次の現れたのは大谷茶屋だった 最奥にお堂があり、そのそばが高座の滝だった うっすら朝日を受ける高座の滝を見る
滝のそばから登山道が始まった すぐに右手に高座谷コースが分かれた ロックガーデン中央尾根を登って行く
ロックガーデンの名の通り岩の尾根が続いた 岩尾根といっても中央尾根は特に難しくもなく
歩いて行けた
ロックガーデンが終わって送電塔(仁川連絡線
37番)が現れた
送電塔のそばから大阪湾の方向を眺める 高層ビルはWTCコスモタワーかと思える 北へと尾根を歩いて行く
標識が示す先は風吹岩だった また送電塔(新神戸線45番)が現れた 花崗岩質の地形のためか、登山道が抉れていた
緩やかな尾根を西へと歩く 展望地が現れて、ここでも大阪湾の方向を眺めた 一段と抉れた地形を通った
前方に現れたのが風吹岩だった 送電塔(新神戸線46番)のそばに立って、風吹岩の佇まいを眺めた
北西へとほぼ平坦な道を歩く 木立を通して荒地山の山頂辺りを眺めた 横池のそばを通ったが、立ち寄らないことにした
まだ緩やかな地形だった 荒地山からのコースが合流した 小雪が降ってきて、視界が悪くなることがあった

 雨ヶ峠まで800m
 まで来て、ゴル
 フ場を横切るこ
 とになった

 始めに扉を抜け
 る

芦屋カントリーク
ラブの車道を横切
った
右手にゴルフ場が見えていた もう一度車道を渡ってゴルフ場を離れることに
なった
ときおり雪がちらつくため登山道はうっすら白
かった
登山道の白さが増してきた 雨ヶ峠に着いた 東屋が建っていた 小雪の中を黙々と歩いた
ササが茂る所を通った 二度ほど沢を渡った この頃、陽が射してきた 白い橋を渡る
本庄橋跡に着いた 大きな砂防ダムが作られていた  その砂防ダムを巻くために石段を登った ダムの上流側では工事が行われていた
工事で登山道は寸断されており、仮説の歩道橋
で工事現場を越した
緩やかな階段の道を登る ときおり陽射しを受
けながら歩けていた
右手前方に見えてきたのは蛇谷北山のようだっ
また小雪が降ってきて道を隠すようになった 白い道が続くようになった この階段を登った先が一軒茶屋だった
小雪の舞う中、一軒茶屋に着いた 茶屋の前からは後鉢巻山の電波塔が見えていた 山頂への道に入るため、ドライブウェイを渡った
山頂への道はすっかり白かった 東屋のそばを通る その辺りの雪は消えていた 山頂の手前に建つ電波塔を見上げた

 山頂の積雪は3
 cm程度ながら
 地表は雪で覆わ
 れていた

   一等三角点(点
   名・六甲山)を
   見る
山頂の灌木は、うっすら霧氷を付けていた 電波塔の辺りは、霧氷の木が多かった そのうちの一本はすっかり白かった

 山頂の近くにある
 展望台に立ったが
 視界はごくうっす
 らとしていた

   東神戸大橋が何と
   か見えていた
山頂記念碑の前を通って下山に向かった 下る方向にごろごろ岳が見えていた ドライブウェイとの合流点が見えてきた
有馬温泉へ向かうべく、魚屋道に入る 北面側だけに気温は0℃まで下がってきた 下るうちに、うっすらと陽が射してきた
災害で登山道の一部が崩れていたが問題なく歩けた  うっすらと見えたのは湯槽谷山のようだった 前方に見えてきたのは射場山だった

 下るうちに雪は減
 ってきた


   湯槽谷山がすっき
   り見える所が現れ
   た
休憩舎が建っていた 登山道はごく歩き易かった また登山道の崩れている所が現れた
温泉街が見えてきた この石柱には山頂から3726mとあった 登山口まで下りてきた
まずはロープウェイ駅の方向に歩いた 温泉街に向かうと左手に落葉山が見えた 温泉街に入って行った
有馬川を見ながら駅へと向かった 神鉄有馬温泉駅に着いてゴールとした 13時前には電車に乗ることが出来た