TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
笠形山    かさがたやま 939.2m 神河町・多可町
 
1/2.5万地図 : 粟賀町
 
【2013年3月】 No.10 2013-22(TAJI&HM)
 
    千ヶ峰より 2011 / 12

 笠形山の一番ポピュラーな登山コースは、南麓の瀬加地区から始まる笠形神社経由で登るコースだろうが、その次となると北西麓のグリーンエコー笠形からのコースではと思われる。そのグリーンエコー笠形からの登山道を2001年以来12年ぶりに登ろうと向かったのは2013年3月3日の雛祭りの日だった。晴れの予想だったが雲の広がる空で、青空の部分は少なかった。グリーンエコー笠形内を通る車道を上へ上へと走って、キャンプエリアの手前にある広い駐車場に車を止めた。既に2台の車が止まっており、登山準備をしていた。そのグループはてっきりコテージが並ぶ中にある登山口に向かうものと思っていると、扁妙の滝へのコースへ全員向かってしまった。こちらはコテージの方向へと向かい、案内標識に従って登山道へと入った。雪がどれくらいあるのかがこの日の登山ポイントで、一応20センチ程度は想定して、スパッツだけ準備していた。そのスパッツも雪が多くなってから付けようと、ザックの中に入れて歩き出した。雪はごくうっすらとあるだけで、登山道を登るうちに少しずつ増えてきた。ただ増えたと言っても足跡が付く程度だった。植林が主体のコースで、展望はほとんど無かった。途中からずっと雪面を踏むようになったが、雪は3〜4センチ程度で、ごく普通に歩いて行けた。その雪面に踏み跡は付いていなかったので、雪は昨夜に降ったものと思われた。コースは一定間隔で何合目の標識が立っており、一合目、二合目と進んで四合目を過ぎた先から沢沿いを歩くようになった。ナメと呼べそうな沢で、流れは速かった。始めは右岸を歩き、途中から左岸を歩くようになった。その沢を離れてやや急な尾根を登るようになったが、その急尾根に取り付くとき、すっかり白くなった登山コースを真っ直ぐ進んでしまい、途中で気が付いて引き返した。周囲の木立はときおり雑木林になるものの、やはり植林が主体と言えた。八合目を過ぎた先でメインコースと言える瀬加コースに合流するが、そこは山頂と笠ノ丸の中間地点だった。合流してもそこに踏み跡を見なかったので、どうやらこちらがこの日の山頂に一番早く着くことになるようだった。そこより少し進んで九合目の標識が現れた。そこまで来ても雪の量は3センチほどだった。最後の一踏ん張りとばかりに休まず登って山頂に出た。歩き始めてから1時間と34分が経っていた。やはり先着者はいなかった。山頂の雪は更に少なく、1センチ程度で、地表の見えている所もあった。気温はずっと0〜1℃で来ていたが、山頂の気温も0℃で、風が無いためか少し冷えている程度に感じられた。この日の視界は少しうっすらとしており、特に北は雪雲が広がってはっきり見えていなかった。千ヶ峰も山頂はガス雲に隠されていた。その山頂で休むうちに、他のハイカーが順次到着しだして、瞬く間に5〜6人が現れたので、笠形山は人気の山と言えそうだった。空は陽射しが現れたり消えたりを繰り返していたが、そのうちに北の視界が少し良くなって、千ヶ峰の山頂がうっすらとながら確認出来るようになった。何度も来ている山頂なので展望も特に珍しくもないので、早めの昼食をとると、30分ほど休憩しただけで下山とした。下山は往路を引き返すのみ。急坂で滑らないようにだけ注意して下った。ときおり現れる陽射しが雪を溶かしたようで、はや消えてしまった所もちらほら見かけた。この下山では滝見台に立ち寄った。雪解けの水が流れるとあって、扁妙の滝はけっこう迫力をもって眺められた。久々のグリーンエコー笠形コースだったが、周囲の樹林が植林が主体だった上に、展望が少なかったので、瀬加コースと比べるとやはりマイナー感は否めなかった。それでも途中では扁妙の滝とナメの沢はこのコースのアピール出来るところであり、静かな登山道歩きを楽しみたいときは、こちらのコースも良いかも知れないと思った。
(2013/3記)(2021/3改訂)(2023/4写真改訂)
<登山日> 2013年3月3日 9:18コテージ村手前の駐車場スタート/9:58五合目/10:22七合目/10:39尾根に出て瀬加コースに合流する/10:52〜11:23山頂/11:36尾根を離れる/12:41滝見台/13:00エンド。
(天気) 雲の多い空で、青空はときおり現れる程度だった。気温は始め2℃ほどあったが、山頂では0℃まで下がっていた。風が無かったため、特に寒くは感じなかった。視界は少しうっすらとしていた。積雪は3センチまで。
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キャンプエリア手前の広い駐車場より歩き始めた コテージの並ぶエリアに入って、登山口に向かった 登山道に入って行く
登山道上にごくうっすらと雪が載っていた コースには何合目の標識が立っていた 植林地の中を登山道が続いた
少しずつ雪は増えてきたが、まだ1センチ程度だった 滝見台への道が分かれたが、山頂を目指す 北西に展望が開けたとき、そこに暁晴山が望めた
三合目に着くと、ベンチが置かれていた 沢そばを歩くようになった コースに足跡は無かった 五合目に着くと、そこに屋根付きのベンチを見
左岸を歩くようになった 沢はナメ状になっていた ときおり青空が現れて陽射しを受けるようになった 丸太の階段を登ることもあった
七合目の標識を見る 植林地の中を登ることが多かった 登山コースは尾根を辿らず、巻き道の形で続く
(←)
雪は多くなってきた
がそれでも3〜4セ
ンチ程度だった

  (→)
  尾根に出て瀬加コー
  スに合流したその尾
  根にも足跡は無かっ
  た
九合目の標識を見る 尾根の木立は前日の雪を纏っていた 漸く自然林が続くようになった
すっかり雪景色だったが、登山道の雪は少なかった 雪面に付くのは小動物の足跡だけだった 山頂が間近になって急坂となってきた

(←)
山頂に建つ東屋が
現れると、その屋
根が無くなってい


 (→)
  山頂に着くと先着
  者はいなかった
(←)
休むうちに他のハ
イカーが続々と到
着した 陽射しも
現れてきた

 (→)
  山頂の一等三角点
 (点名・笠形山)
  を見る
山頂から北を眺めると、そちらはガス雲が多くあり、高い峰を隠していた 飯森山の後方の千ヶ峰はガスに隠されていた
休むうちに北の空はガス雲が薄れてきて、尾根が眺められるようになった

(←)
上の写真の中の小
畑山を中心に眺め


 (→)
  千ヶ峰の山頂が現
  れた

(←)
北東方向を眺める

 (→)
  竜ヶ岳の方向を大
  きく見る

(←)
東北東から東にかけ
てを眺める

  (→)
  左の写真に写る妙見
  山を大きく見る
南に笠ノ丸を見る 南南東方向に鎌倉山の尾根を見る

(←)
南西に七種山の尾
根を見る

 (→)
  七種山と明神山を
  大きく見る

(←)
北西に峰山高原の
山並みを見る

 (→)
  暁晴山を大きく見
  る
上の写真に写る夜鷹山を大きく見る 西に雪彦山の尾根を見る
峰山高原の右手に生野高原を見る 山頂では30分ほど休んで、下山とした 雪で滑らないように足下に注意しながら下った
尾根を離れてグリーンエコー笠形への道に入る 再び沢そばを歩いた 朝に有った雪が消えている所を見た
この下山では滝見台に立ち寄ることにした 滝見台の東屋が見えてきた 扁妙の滝が少し離れて眺められた
雪解けの水もあってか、水量は多いようだった 登山口が近づくと、雪はほとんど溶けていた 登山口に戻ってきた