笠形山をグリーンエコー笠形からのコースで登りたくなったのは、連日猛暑が続いていた2017年7月の第三週のことで、木陰の多いコースを登りたくなって思い付いたものである。向かったのは週末の土曜日15日のことだった。この日は雲の多い空で気温は30℃を越す程度だったが、蒸し暑さは相変わらずだった。グリーンエコー笠形に入ると最奥にあるオウネン平キャンプ場まで車を進め、その入口にあった駐車場に車を止めた。広い駐車場には他に車を見なかった。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。駐車場のそばから笠形山の標識があって、すんなりと登山口に入って行けた。その先は合目の標識が約400m毎に現れた。三合目までは小石の多いつづら折れの道だった。三合目から先は緩やかな道で、四合目の先で沢に沿って歩くようになった。ほぼ曇天とあって陽射しは少なかったが、期待通りに木陰の多いコースで、暑さにまいることも無く登って行けた。沢風の涼しさを五合目の東屋で楽しむと、沢沿い歩きはその先で終わり急坂登りが始まった。丸太の階段を登ったり木の根が這う急斜面を登ったりで、けっこう大汗をかくことになった。そこを過ぎて再び緩やかな道となった。七合目、八合目と過ぎ、笠形神社からの主コースに合流した。すぐに九合目が現れて、その辺りは緑陰のプロムナードになっていた。そして山頂が近づいて急坂となり、それを登りきって山頂到着となった。山頂には数人のハイカーがいるだけで、静かな山頂だった。陽射しが現れていたことでもあり、東屋で休憩とした。山頂に着いてようやく風を受けるようになった。ときおり吹いてくる程度ながら、けっこう涼しさがあり汗を鎮めてくれた。早めの昼食を済ますと漸く周囲を眺める気持ちとなったが、この日の視界は悪く、近くの山でも薄ぼんやりとしていた。千ヶ峰辺りまでしか見えず、そのため東屋の中でひたすら風の涼しさを楽しんでいた。50分近くの休憩を終えると、下山は往路を引き返した。山頂には8人程度のハイカーが残っていたが、主コースをグリーンエコー笠形コースとの分岐点まで戻る間に15人ほどのハイカーとすれ違った。まだ梅雨明けでも無かったので、このいハイカーの多さに笠形山の人気の程が窺えた。グリーンエコー笠形コースに入ると、もう一人として出会うことは無く、至って静かな下山だった。木陰が続くコースだけに下山でも暑さに苦しめられることも無く、スムーズに下って行けた。この下山でも五合目東屋で休憩をとり、三合目のベンチでも休憩をとってゆっくり下った。登山口に戻ってきたのは14時前。往路、復路共に100分ほどと夏場としては短過ぎないハイキングで、しかも緑の多いコースとあって予想通り夏場にはもってこいのオースだと思えた。昼となってキャンプ場は少し賑わっており、その中を駐車場へと戻って行った。
(2017/7記)(2020/4改訂)(2023/4写真改訂) |