笠形山の山頂は4月中旬頃よりアカヤシオ(アケボノツツジ)の花で彩られるので、それを愛でようと向かったのは2024年の4月19日、快晴の日だった。選んだコースは笠形神社コースで、寺家集落に入ると駐車場の様子が変わっていた。集落の入口近くの駐車場は第1駐車場となっており、大鳥居の近くに新たに第2、第3駐車場が作られていた。第3駐車場に車を止めてスタートした。大鳥居のそば、登山口に一番近い駐車スペースはまだ残っていた。登山口となる害獣避けゲートを抜けて登山道に入った。上空に雲は見ず、爽やかな空気感の中を登って行った。登山道が林道に合流すると、すぐに林道から笠形神社への道が分かれた。その道も舗装されており、作業道と呼べそうだった。笠形寺の横を通り、蔵王堂のそばを通った。その先で二段の堰堤が現れた。その先で山中へと入る雰囲気となった。まだ建物はあり、休み堂、八角堂を見た。八角堂の位置で作業道を離れて山道に入った。それも笠形神社が近づいて、再び作業道に合流した。その辺りの作業道は整備されたようで、コンクリート舗装になっていた。作業道の終点が笠形神社だった。明るい笠形神社を抜けると、本格的に登山道に入った。笠ノ丸までの中間地点に展望地があり、そこから見る南の景色はうっすらしていた。どうやらこの日の視界は良いとは言えないようだった。展望地の先で丸太の階段が始まった。長々と続く階段は老朽化が進んでおり、ときに階段のそばの斜面を登った。笠ノ丸に着くと、そこの東屋で漸く一息を入れた。前方に山頂が望めた。その笠ノ丸に着いたときに、どうもツツジの開花は遅れているように思えた。笠ノ丸では全くコバノミツバツツジが咲いていなかった。山頂へと向かうと小さなピークを越して、その先で左手からグリーンエコー笠形コースが合流した。その先に「ジュウタン通り」があり、そこを過ぎて最後の登りにかかった。登る度に体力の低下を痛感する所だった。そして登山口から100分で山頂に到着した。昼どきではあったが、平日のためか誰もいない山頂だった。山頂に着くまでツツジの花は僅かに見るだけだったの、アカヤシオを見ることは少し諦めていたのだが、可憐なピンクの花はあちらこちらでポツポツとながら咲いていた。数本の木は満開に近かった。おかげでけっこう楽しめることになった。そしてあっけらかんと明るい山頂で昼食とした。爽やかな空気感が広がっており、静かな山頂を楽しんだ。山頂からの展望はそれほど悪くなく、遠方こそ少しうっすらしていたが、近くの眺めはまずまず良かった。山頂で45分過ごした後、下山は単純に往路を戻った。午後に入って気温は上がっており、爽やかな空気感は薄れていあた。少々暑さを感じながらの下りでった。ゆっくりと下ることを心がけたため、往路とほぼ同じコースタイムで駐車場に戻ってきた。
(2024/5記) |