TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
山品山    やましなやま 945.8m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 音水湖
 
【2014年5月】 No.3 2014-49(TAJI&HM)
 
    新三久安大橋の近くより  2014 / 5

 山品山は音水湖のそばにあって、アプローチとしては易しいのだが、いかんせん展望には恵まれず、それが人気の出ない主要因ではと思われる。その山品山も見方を変えれば主稜線は自然林が多く残っており、森林浴には悪くないと思っている。
 例年5月に入ると出来るだけ新緑を楽しむことにしているが、2014年5月もその考えでどの山を登ろうかと考えたとき、山品山が思い浮かんだ。前回は2003年だったので、11年ぶりとなる。コースはオーソドックスに音水湖側からと考えて、音水湖西岸から始まる林道を歩いて行くことにした。向かったのは5月24日の土曜日。快晴の空だった。音水湖まで来ると、引原ダム上の車道を走って音水湖の西岸道路に出た。その湖岸路を北上する。音水湖はカヌー基地としての姿を整えてきており、湖面にはカヌーの姿が幾つか浮かんでいた。カヌーのための施設もあり、その建物の横を通り過ぎて今少し走ったとき、左手に林道が湖岸路から分かれた。その分岐点のそばに駐車とした。まずは林道歩きを開始する。少し歩くと新緑の木立が周囲に現れて、それを眺めながら歩いた。林道は広めの幅ながら、車の通行はほとんど無いように思えた。周囲の木立は自然林のときもあれば植林になることもあった。初めて山品山を訪れた94年もこの林道を歩いており、そのときは終点まで歩いたのだが、この日は林道が南へ大きく曲がる位置で離れることにした。近くに滝の見える位置でもあった。その滝を眺めた後、反対方向へと沢沿いの小径に入った。小径はすぐに終わってしまったので、左手の急斜面に取り付いて尾根を目指すことにした。植林の急斜面を、木に掴まって体を引き上げるようにして登った。尾根に出た後は、その西へと延びる尾根を尾根なりに辿れば主稜に出るはずだった。尾根はすっかり植林地になっており、傾斜はきつくはなかったものの間伐された木が放置されており、歩き易くもなかった。また植林地を登るとあって、全く展望は現れなかった。その支尾根を30分ほど登って主稜に合流した。そこまではほぼ植林地の中を登っていたが、主稜に出ると、そこは自然林が広がっていた。その自然林が新緑の盛りで、見事な緑の美しさだった。またブナも多くあって、樹林としても楽しめた。ただ以前と同じく展望はほとんど無く、樹間からちらりと見えるだけで、展望として楽しめそうな所は現れなかった。ひたすら新緑を愛でて歩いた。尾根は緩やかで、以前に見たクマザサはすっかり消えており、何とものどかに歩けた。とうとう展望に出会えぬままに山頂到着となった。主稜に出てから35分ほどかかっていた。 その山頂がすっかり明るかった。三角点を中心に10メートル四方ほどの木がすっかり伐られて、広々とした空間が出来ていた。それでもその周囲は高木が取り囲んでいたので、やはり展望は無かった。山頂で休憩することを考えていたのだが、陽射しをまともに受けることになったので、木陰で休もうと今少し南西方向へと尾根を辿った。そして前回に少し展望を得た位置で休憩とした。そこは平らになって休むには良い所だったが、前回に少し覗いていた展望は、樹木の生長によって悪くなっていた。それでもちらりとだが、北西向かいの1044mピークや三室山の頂が望めた。季節は5月。空気はからりとしており、山上を渡る風は涼しく、快いばかりだった。新緑に包まれて、風の涼しさを楽しんだ。休憩後は再び山頂に戻り、そこより下山を開始した。向かったのは山頂から東に延びる尾根で、地図を見ると途中で二手に分かれており、そこは北東方向に折れると748mピークに至り、そこより尾根なりに下れば駐車地点の近くに下りて来られるはずだった。読図を必要とする尾根で、コンパスとにらめっこしながら下った。尾根は往路で歩いた支尾根と同じく展望は無く、展望を参考にする訳にはいかなかった。但し尾根としては比較的分かり易い尾根で、無理なく尾根を伝って行けた。748mピークを過ぎると自然林も見られるようになり、そうなると音水湖の眺めを期待したのだが、樹間からちらりと見えるだけだった。とうとうこの日は展望を楽しめないままに終わってしまうのかと諦めかけたとき、最後に展望がどんと現れた。そこは音水湖がもう目の前の位置だったが、そこより先の斜面が皆伐されており、遮るものの無い展望が広がっていた。音水湖とその背後の尾根が一望で、どっしりと見えていたのは阿舎利山のようだった。このような展望を山頂から眺めたかったと思いながら、静かな音水湖を暫し眺めていた。その展望地からは10分ほどで湖岸道路に下り着くと、駐車地点はそこから6分ほどの距離だった。
(2014/6記)(2020/12改訂)
<登山日> 2014年5月24日 10:27林道入口スタート/10:52林道を離れる/11:43主稜に出る/12:17〜13:15山頂(少し離れた地点での休憩を含める)/13:48[748m]ピーク/14:14〜22音水湖の見える展望地/14:39エンド。
(天気) 快晴。雲はほとんど見られなかった。気温は19〜20℃。風は少しあり、十分な涼しさだった。視界は少しうっすらとしていた。湖岸に戻ってくると、気温は24℃まで上がっていた。
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音水湖のそばから始まる林道を起点から歩き始めた 振り返ると音水湖が眺められた 始めはごく普通の林道の雰囲気だった
道そばに祠を見た 沢に沿って林道は続いた 周囲に新緑が広がってきた
ウツギが白い花を今にも開こうとしていた 林道が南へと大きく曲がる位置まで来ると、左手の少
し離れた所に小滝を見た
その滝のある方向とは反対の右手の方向に、林道を離
れて入った
始めは沢沿いの小径を歩いた 小径はすぐに消えたので、左手の急斜面を登った 支尾根に出るも、すっかり植林地だった
植林地の支尾根はスムーズに登れると思ったのだが、
伐採された木が放置されていた
その倒木をまたぎながら尾根を登って行く 周囲はず
っと植林地だった
陽当たりの良い地表には、いっぱい若芽が現れていた
植林地の中に雑木が見られることもあった 主稜に合流すると、自然林が広がっていた 尾根の東面が植林で、西面が自然林だった
下生えの無い所はクマザサが消えた跡と思われる カエデの新緑を見る ブナも目にするようになった
ブナの新緑を見上げる 展望は無く、植林の切れ目から東向かいの尾根がちら
りと見えるにとどまった
ブナが更に目立つようになった
展望は期待出来ないので、ひたすら新緑を楽しんだ 広く裸地となった所を通る 前方に山頂が見えてきた その山頂が明るかった

山頂に着くと三角
点を中心に広く伐
採されていた

但し周囲は樹林が
囲むため、展望は
無かった

三等三角点(点名
・山品)を見る
陽射しを避けて、今少し南へと尾根を辿った 少し展望のある所まで来て、そこで休憩とした そばに尾根の方向を示す石柱があった
陽射しを遮っていた頭上の木立を見上げる 近くで咲いていたのはガマズミだった 木々の隙間から見えていたのは北西向かいの1044
mピークだった
西の方向に見えたのは三室山の頂だった 三室山を大きく見る 40分の休憩の後、山頂へ引き返した
やはり新緑の木に目が止まってしまう この日、二度目の山頂だった その山頂からは東の尾根に入った
植林を抜けると、新緑が見られるようになった 緑の壁紙を見る思いだった 748mピークを通過する
足下にギンリョウソウを見た 下るうちに木立の間から音水湖が見えるようになった カラウコ大橋が見えていた

(←)
ほぼぼ麓が近くな
ったとき、どんと
ばかりに展望が現
れた

  (→)
   足下は伐採地が広
   がり遮るものも無
   く音水湖が眺めら
   れた

(←)
上の写真に写る阿
舎利山を大きく見


  (→)
   採地の南側に回る
   と、北東方向も見
   えてきた
伐採地の南の縁を下って行った 引原集落の方向を眺める 最後は階段を下って湖岸道路に下りた
下り着いた位置から音水湖を眺めた 展望の広がっていた伐採地を見上げる 湖岸道路を歩いて駐車地点へと戻った