◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <西播磨編> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
銅山 どうやま | 953.8m | 宍粟市・養父市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 大屋市場 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2022年11月】 No.3 | 2022-154(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大段山の尾根より 2022 / 11 |
宍粟50名山に選ばれている銅山は静かな尾根歩きが楽しめる良い山なのだが、欠点は展望の少なさだった。近くに氷ノ山もあることなので、その氷ノ山がすっきりと眺められるようであれば、もっと人気が出てもおかしくない山ではと思っている。そのこともあって2008年に登ってからは足が遠のいていた。その銅山を再訪したくなったのは2022年の紅葉の季節だった。銅山なら紅葉を楽しめそうだと思えてのことだった。宍粟50名山のガイド本では周回で歩くコースが紹介されており、今回はその紹介コース通りに歩くことにした。ガイド本では作業道大路線が始まる位置を駐車ポイントとしていたが、そこに着いてみると数台の車が止まっており間近で木材の搬出作業が行われていた。その作業の妨げとならない位置に車を止めた。ガイド本では周回コースを時計回りで歩いていたので、こちらもそれに倣ってまずは西へと倉床川沿いの林道を歩き出した。すぐに広い空き地が現れると、その先の林道には鎖が張られていた。一般車はその先には進めないようだった。周回で歩くのなら車はそこの広い空き地に止めるのが良いのではと思われた。その鎖のそばに登山口標識があり、鉱山跡登山口となっていたが、まだ林道を暫く歩くことになるので、登山口はまだ先であることを示す標識もあった。鎖を越えて林道歩きを続けた。林道はほぼ平坦で道幅は十分にあった。その林道の周りでは紅葉が見られるようになった。カエデの木が多いようで、鮮やかに赤く色付いた木も見られた。歩くうちに右手に鉄条網が現れて、「危険・立入禁止」の標識を見た。その辺りは大身谷鉱山があったようなので、その関係かと思われた。そこより少し歩いた所で銅山の鉱山跡登山口の標識が現れた。そこまで駐車地点から30分かかっていた。鉱山跡コースは林道を離れて作業道を歩くことになった。その作業道も標識に従ってすぐに離れて斜面を登るようになった。植林地の斜面だったが、赤テープがあり標識もあって、地図を見なくてもスムーズに登って行けた。途中で何度か作業道に接したが、赤テープに従うと横切ることもあればあくまでも植林地内を歩くこともあった。750mピークを過ぎると作業道と出会うことは無くなり、植林地の尾根を登った。尾根はやや急斜面となっていたため、しっかり登ることになった。そして登山口に入ってから1時間で宍粟市と養父市との境界尾根に出た。そこは940mピークの間近だったが、940mmピークには立たずに東へと堂山の山頂を目指した。境界尾根歩きに入って漸く自然林の中を歩くことになった。紅葉の木も多くあったが、落葉は進んでおりその落ち葉で尾根は覆われていた。その落ち葉の踏み心地を楽しみながら歩いた。尾根はあくまでも緩やかで、散策する感じで歩いて行けた。但し展望の無い尾根歩きでもあった。その緩やかな尾根歩きのまま銅山の山頂に着いた。そこも展望はほぼ無かった。無理に探っても木々の隙間から鉢伏山や氷ノ山をちらりと見るにとどまった。山頂には陽射しが当たっていなかったので、陽射しを受ける場所を探してそちらで昼休憩とした。休んでいたのは30分ほど。時計回りを続けるべく下山は東へと向かった。大路峠まで250mほどの下りだった。下山の尾根の方が紅葉は多く残っており、西尾根よりもずっと楽しめることになった。当然落ち葉を踏みながらだった。この東尾根も展望は良いとは言えなかったが、木々の切れ目から妙見山や御祓山を見ることがあった。そして857mピークに着くと、その一帯も紅葉を楽しめた。展望も少しあって東に須留ヶ峰を、西には藤無山を見た。その857mピークからはやや急坂が続いて大路峠に着いた。標識があり、スムーズに大路谷に入って行けた。その大路谷は揖保川の源流地点の一つで、源流モニュメントが立っていた。谷筋歩きを暫く続けると作業道大路線の終点位置に合流した。後は作業道を歩いて駐車地点に戻るだけだったが、その作業道では色々なことがあった。作業道は既に廃道状態になっており、草ヤブになっているだけでなく崩壊地もあってそこは広い範囲で作業道は消えていた。下るうちにスムーズに歩けるようになると、この日一番ではと思える鮮やかな紅葉が現れた。まさに燃えるような紅葉を楽しめることになった。これで十分な思いとなって駐車地点に向かっていたのだが、最後に災難が待っていた。別の作業道と合流すると、そこからは重機の通る道となっており、その重機によるものか作業道がすっかり泥道になっていた。そのため登山靴は一歩一歩数センチほど潜ることになった。駐車地点まで300mほど歩いただろうか、すっかり靴は泥だらけになってしまった。車に戻るとそばの沢に下りて靴を洗ったのは言うまでもない。 (2022/12記) |
<登山日> | 2022年11月3日 | 9:48作業道大路線の起点よりスタート/9:53鎖止め/10:20西コース登山口/11:21境界尾根に出る/11:45〜12:12山頂/13:08〜17[857m]ピーク/13:34大路峠/13:51作業道に出る/14:27作業道合流点(泥道に入る)/14:37駐車地点エンド。 | |
(天気) | 快晴。山頂の気温は13℃。少し冷たさのある風を受けた。視界は少しうっすらとしていた。 | ||
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