TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
    たにやま 961.2m 香美町
 
二連寺山    にれんじさん 922m
 
 
1/2.5万地図 : 村岡
 
【2019年5月】 2019-69(TAJI&HM)
   香美町小代区神場より  2019 / 5

 2019年のゴールデンウィークは5月1日に元号が変わることもあって10連休が世間一般となった。そうなると有名な山は大賑わいが予想されたので、県内でハイキングを楽しむことにした。そこで新緑の季節となっていたので但馬の新緑を楽しもうと蘇武岳登山を計画した。その蘇武岳を登るに当たって先に蘇武岳を眺められる山に登ってみたくなり、ネットで調べて分かったのが、おじろスキー場にハイキングコースが作られていたことだった。スキー場なので展望は良いはずで、すっきりと蘇武岳が眺められそうだった。そのハイキングコースは二つのピークを含んでおり、一つは三角点ピークの谷山で、もう一つはハイキングコースの名にもなっている二連寺山だった。
 向かったのは新元号の令和となって三日目の5月3日で、兵庫全域で快晴が予想されていた。国道9号線を長坂交差点で離れると、小代区中心部に向かう国道482号線を走った。城山集落まで来たとき念願寺の標識が現れるとそちらに向かう車道に入った。その道を進めば林道となっておじろスキー場のゲレンデに行けるはずだった。その通りで細い車道は城山集落を抜けると林道となり、どんどん高度を稼いだ。周囲はすっかり新緑の世界だった。そして標高600mまで上がると前方がぽっかり開いておじろスキー場のゲレンデに着いた。上空は快晴だった。特に駐車場は無かったが、シーズンオフとあってスキー場に車は無く、どこでも止められそうだった。そこでレストハウスの「ぱれっと」の前に駐車とした。近くに二連寺ハイキングコースの案内板があり、そこをスタート地点としていたのでそれに倣うことにした。ちょうど軽トラで里人が通りかかったので聞いてみると、ゲレンデ内の車道を進めば稜線近くまで行けるとのこと。それではハイキングにならないので、レストハウス前からハイキング開始とした。そのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。ゲレンデの道を始めに歩いて行くが、道幅が車一台分と細いながらコンクリート舗装されていた。ゲレンデを歩くとあって登るほどに背景に風景が広がって、期待通りに蘇武岳から妙見山へと続く尾根が眺められるようになった。標高で800m近くまで来たとき、車道から草地の道に入って尾根に近づいた。草地の道がハイキングコースのようで、標識を見るようになった。その草地の道は緩やかで、車が走れそうだった。前方に見える木々でこんもりとした山が谷山のようだった。幅広の道を歩いて尾根に出ると、そこは谷山と二連寺山との鞍部で東屋が建っていた。スタートが遅かったこともあり正午を回っていたので、その東屋で昼食とした。そこは展望台でもあって三川山から瀞川山までが一望出来た。昼食を済ませて次に向かったのは谷山だった。東屋のそばが谷山の登山口で、入るとすぐにブナ林に包まれた。新緑のブナ林はまさに森林浴だった。ただ植林地になることもあってずっと良い雰囲気でもなかった。ハイキング道らしく登山道は良く整備されており、易しいままに歩けて登山口から10分も歩けば山頂だった。そこは展望こそ少ないもののベンチがあって落ち着ける所だった。地表ではオオイワカガミの花がよく咲いていた。谷山から東屋に戻ると次は二連寺山だったが、そちらへの尾根道は無く、草地の道を戻ってゲレンデからの道の合流点に戻った。そこを通り過ぎて北へと歩くと「散策コース入口」が現れて、尾根筋より少し低い位置を歩いて二連寺山に向かった。そして二連寺山の標識が現れて山頂への道が分かれた。その道に入ると南に回り込んでから山頂に近づいた。二連寺山の山頂に着くとそこは谷山と違って好展望地で、東屋に負けないほどの展望を楽しめた。ところで山頂の標識では標高は922mと書かれていたが、地図では少し西よりの地点に923mの標高点が記されていた。その二連寺山を後にすると、ハイキングコースに下りて更に北へと歩いた。尾根上を歩くようになり、二連寺山コース分岐点から360m歩いて着いた所が標高890m地点で、ハイキングコースの北端だった。後は駐車地点に戻るだけだった。その帰路だが散策コース入口までの道は尾根筋コース以外に中腹コースがあり、中腹コースを歩いて散策コース入口に戻った。そして幅広の草地の歩道に出ると、今度は前方にパノラマの風景を見ながらゲレンデを下って行った。
(2019/5記)
<登山日> 2019年5月3日 11:38おじろスキー場ぱれっと前スタート/11:52林間広場/12:18〜12:30東屋/12:41〜13:04山頂/13:12〜15東屋/13:22散策コース入口/13:33〜48二連寺山/14:02標高890m地点/14:25散策コース入口/14:49エンド。
(天気) 快晴。雲は僅かだった。東屋に着くとその中の気温は18℃だった。谷山山頂は陽射しもあって20℃ほど。木陰は十分な涼しさがあり、風も爽やかだった。視界はややうっすらとしていた。下山する頃は周辺に雲が増えてきていた。
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小代高原に着いた おじろスキー場のリフトを見る スキー場のレストハウスの前に車を止めた そこは「二連寺の森」ハイキングコースの起点だった

駐車地点からゲ
レンデを見上げ
た その先の尾
根に谷山を見た

谷山の右手に東屋
が見えていた
高原の木々は新緑の姿だった ゲレンデの車道歩きでハイキングを開始した ゲレンデの道とあって車道の傾斜はややきつかった

見事な大木のそ
ばを通った
カツラの大木だ
った

ゲレンデは草地の
ため、登るほどに
背後に展望が広が
ってきた
ゲレンデの途中にもレストハウスがあった そのゲストハウスのそばでヤエザクラが満開だった 第4ペアリフトの前を通った
シラカバを見た 広場が現れた そこは林間広場だった そこにも案内板が立っていた

(←)
登るうちに鉢伏山
の右手に氷ノ山が
現れた

 (→)
  右手に高原熊波牧
  場に通じる林道が
  分かれた

南西へと向かう
林道を進む 前
方は谷山だった

舗装路を離れて草
地の歩道に入った
300m先でコースは二手に分かれるようだった 草地の道はまだ車が走れそうだった 背後に蘇武岳の尾根を見る
コースが二手に分かれると谷山に向かった 尾根に建つ東屋が間近に見えて来た 東屋の前に出た
東屋で休憩とした そこは展望台でもあった 東に向かっての素晴らしい展望だった

(←)
期待通りに蘇武岳
の尾根がすっきり
と眺められた

 (→)
  妙見山を大きく見
  る
ゲレンデ方向を見ると赤い屋根は「ぱれっと」だった 東屋より谷山を見上げた その谷山の登山口を見る そちらへと向かった
登山口からは階段の道が始まっていた いきなり新緑のブナ林に包まれた まさに緑の壁紙だった
ブナ林は終わって植林も見るようになった 登山道の途中にはベンチが置かれていた またブナ林が現れたとき、頭上のブナを見上げた
山頂が間近となって階段を登る 山頂近くで見た白い花はオオカメノキだった 谷山の山頂に着いた 登山口から10分ほどだった
山頂は休みには良い所だったが、展望は少なかった 北東に三川山を望む
蘇武岳も木々の隙間から望めた ベンチのそばに三等三角点(点名・谷山)を見た 山頂で繁茂していたのはエゾユズリハだった
オオイワカガミも多くあり、花を咲かせていた 山頂で20分ほど休んだ後、東屋へと引き返した ブナ林でブナの大木を見上げた
東屋が見えてきた 東屋の後方の山が次に向かう二連寺山だった その二連寺山に向かうべく、分岐点に戻った
分岐点を過ぎて更に北へと二連寺山に向かった 前方に見えてきたのは第4リフトの頂上駅だった 頂上駅の先で散策コース入口が現れた
尾根筋に近い位置を歩いて行く 二連寺山への道が分かれた 山頂へは始めに南へと緩やかに登った
次に北へと登って山頂に近づいた 山頂が間近になると前方が開けてきた 二連寺山の山頂に着いて一休みとする
二連寺山は東屋に負けない素晴らしい展望地だった 南には氷ノ山も望めた
まだ雪を多く残す氷ノ山を見る 仏ノ尾もまだ少し雪を残していた 山頂の一角で新緑のカラマツ林を見た
二連寺山を離れてメインコースへと戻った メインコースに戻ると更に北へと歩いた 尾根上を歩くようになった
尾根道はごく緩やかな道として続いた 足下ではスミレがよく咲いていた 標高890m地点に着いた
そこが散策コースの終点だった すぐに引き返した 散策コース入口へは中腹コースで戻ることにした
中腹コースを歩いて行く 散策コースの入口に戻ってきた 後はゲレンデの入口へと戻るだけだった
車道を辿らず適当にゲレンデを下った ゲレンデではあちらこちらでワラビが顔を出していた 真っ直ぐにゲレンデ入口を目指した
パレットの赤い屋根が近くなってきた 帰路に山越えとなる県道89号線を走ると、この日歩いた尾根が眺められた