TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨
 
大段山    おおだんやま 966.0m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 神子畑
 
【2003年9月】 No.2 2003-75(TAJI&HM)
 
    千町小屋の南にある尾根より  2007 / 10

 2003年に入って、一宮町のホームページを見ていたとき、大段山に上千町集落からのコースが有ることを知った。しかも初級者向きとなっている。前回は登山中こそ厳しかったものの、山頂一帯については悪い印象は無かった。そこで気軽に山頂で憩いたいときに登ろうと考えていた。すると2003年9月28日の日曜日は、朝から正に秋晴れという言葉が相応しい絶好の空になっていた。このような日は展望ハイキングを楽しめる山が望ましいが、なぜか人の少ない静かな山で過ごしたくなった。これは最近、人の多い山に続けて登ったためかとも思えるが、そこで大段山に登ることを思い付いた。その大段山へと向かっていたところ、快晴の空は山崎町辺りまでで一宮町に入ると雲が増えてきた。晴れには違いなかったが、空の半分以上を雲が占めるまでになった。登山路は若一神社からとなっていたので、神社への石段登りからスタートした。神社背後の害獣除けゲートを通ると、なるほど小径が沢沿いに続いていたが、登山道と言えるほどはっきりとはしていなかった。そのうちに小径が不確かになった。どうやら登山コースは神社からでは無かったようであるが、沢沿いを歩けるうちは歩いて行くことにした。そして倒木などで歩き難くなった所で、右手の尾根を目指して急斜面を登った。尾根に出ると手頃な道が付いていた。しかも赤テープが尾根筋に付けられていた。どうやらこれが登山コースと思えた。きつい坂は無く、自然林の尾根をのんびりと登って行けた。所々で梢越しだったが展望が得られ、北方遠くには氷ノ山や妙見山、須留ヶ峰などが眺められた。山頂が近づくと、尾根はいっそう緩やかになり、右手には松林なども現れた。ここで気が付いたが、クマザサがすっかり枯れてしまっていた。山頂一帯はクマザサが多くを占めていたはずだが、その山頂も枯れたクマザサが残っているのみだった。クマザサが無くなったこともあり、山頂は樹間の空いた落ち着きのある雑木林となっており、その長閑な雰囲気に休憩には絶好の場所と思えた。人気の無い山頂で、涼しい風に吹かれて暫しの憩いを堪能することが出来た。下山は、登山道を忠実に辿って行くことにした。東方向に延びる尾根を下って行くのだが、麓が近くなった所で少し山裾を回り込んで上千町の集落へ入って行った。道路に出る位置には「大段山登山口」の標識が立っていたので、朝の登り始めで今少し注意をしておれば見つけていたはずだった。そこは若一神社からは、北に100mほどの位置だった。これまで大段山は厳しい山と考えていたのだが、この上千町からのコースは途中まで登山道を歩いていなかったのに、45分ほどで山頂に着いてしまい、初級者向きコースであることに納得した。ただ展望を求める人には不向きで、あくまでも自然林の中でのんびりと憩いたい人向きの山と言えそうだった。
(2003/9記)(2010/11改訂)(2020/11改訂2)
<登山日> 2003年9月28日 10:13若一神社スタート/10:32尾根に出る/10:55〜12:38山頂/13:55エンド。
(天気) 朝から澄み切った快晴の空が広がっていたのだが、一宮町に入ると雲が増えて来た。気温は麓で20℃までと快適。山上は風がほとんど無く、やや肌寒い程度で、雲間からときおり陽射しが漏れて来た。
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 草木集落への車道
 を走っていると、
 北の方向に好展望
 の広がる所が現れ
 た 車を止めて暫
 し展望を楽しんだ

   右の写真に写る水
   上山を大きく見る
     

 尾根に出て登山道を
 辿り始めたとき、梢
 越しに北の山並みが
 眺められた

   978mピーク(点名
   ・神子畑)を大きく見
   る
     

 山頂が近づいて千
 町ヶ峰が間近に大
 きく迫っているの
 が見えた

   左の写真の段ヶ峰
   辺りを大きく見る
   

 上の写真の右手とな
 る南の方向を望む

    山頂に着くと、一帯
    は長閑な自然林が広
    がっていた
     
クマザサは痕跡を見るだけだった 山頂から梢越しに夜鷹山を見る 下山を始めると北東に笠杉山を望めるときがあった
    

 下山は忠実に登山コ
 ースを辿る 朝に歩
 いていない道に入っ
 たとき、北に展望の
 広がる所があった
      

 展望を楽しんでいると
 855mピーク(点名
 ・横山)が陽射しを受
 けるようになった

     銅山の尾根を大きく見
     る