TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
大段山    おおだんやま 966.0m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 神子畑
 
【2022年11月】 No.4 2022-158(TAJI&HM)
 
    上千町集落より  2022 / 12

 2010年11月に大段山を登ったとき、紅葉を楽しめる山との印象を持つことが出来たが、その日は黄砂がかかったような空だったため晴れた日に大段山の紅葉を楽しみたいと思ったものだった。そして12年後となる2022年の紅葉期に、その考えで大段山に向かった。天気予報では兵庫全域で晴れとなっており、朝の姫路の空は快晴だった。この空に疑問をもっていなかったのだが、北に向かうにつれて雲が増えてきた。それでも上千町に着いて見上げた空は、雲は多いもののまだまだ晴れと呼べそうだった。この日選んだ往路コースは上千町コースだった。そして駐車地点は登山口の近くに求めず、集落の東端まで車を走らせた。作業道奥田谷線の入口まで来ると、そこには北側からずっと幅広の舗装路が来ており、その道は前回の下山で歩いた作りかけの林道だった。その林道はなぜか今になっても完成していないようで、車が通行出来ないように車止めが置かれていた。今回もその林道を歩いて戻る予定だったので、駐車地点を車止めに近い位置とした。まずは引き返す形で上千町集落に向かった。集落の木々がきれいに色付いているのが眺められた。登山口標識に従って上千町コースに入った。植林地に入るとすぐに登山道は二手に分かれた。標識に従って右手の道に入ると、植林地の斜面を登るようになった。大段山の東尾根に出ると作業道に合流した。その作業道からは足下に作りかけの林道が間近に見えていた。その林道が駐車地点に繋がる林道だった。その辺りは少し展望があって、北西方向に藤無山が眺められた。作業道を西に向かうと、すぐに尾根筋の小径に入ることになった。後は山頂までその東尾根を登って行くことになる。始めは植林地だったが、すぐに植林地は左手側だけとなり、右手側は自然林が広がってきた。その自然林が期待通りに色付いていた。但し上空の雲は増えており、陽射しは現れたり消えたりだった。それも消えているときが多いために、ときおりしか明るくならなかった。尾根は自然林の落ち葉に覆われており、その踏み心地を楽しみながら登った。左手の植林が自然林に変わると、いっそう落ち葉は増えてきた。やや急坂があり、その急坂が緩むと左手に松の木を多く見るようになった。その末の群落は疎らになっていたため、展望が得られることになった。南東方向に大きな姿を見せていたのは千町ヶ峰だった。その右手には夜鷹山から暁晴山へと続く尾根が眺められた。左手から「こぶしの里」コースが合流すると、そこからごく僅かな距離で山頂に着いた。その頃にはほぼ曇り空になっており、薄ら寒さを感じる山頂だった。但し弱く吹く程度だったので、寒さに耐える感じは無かった。休憩中もごくまれにしか陽射しは現れなかったのだが、千町ヶ峰にはなぜか陽射しが良く当たっていた。40分ほどの休憩を済ませると、往路を引き返す形で下山に移った。一本尾根のようでも下るとなると支尾根に惑わされることがあったが、そこは標識があってコースを外すことはなかった。陽射しは無くとも落ち着いた色合いになった紅葉を楽しみながら下った。そして作業道に合流する位置まで下りてくると、そこからは作業道を歩いて林道に合流するのではなく、最短距離で林道に下り立った。その林道に下りたのは前回の記憶で紅葉を楽しめると思ってのことだったが、林道歩きに移った頃より小粒の雨がぱらついてきた。但し上空には青空も見られたので、雨粒を気にせず林道を歩いた。東へと緩やかに登った後、下り坂に入った。林道工事はすっかり放置されているようで、前回に見たときは新しさが感じられた擁壁も古びてきていた。その下り坂が大きく曲がって南へと向かい出すと、辺りの山肌がきれいに色付いているのが眺められるようになった。その頃には雨は止んでいたものの曇り空として続いていたため薄暗さのある紅葉風景だった。その空のまま駐車地点に戻ったときだった。上空に青空が見えたかと思うと、瞬く間に青空が広がって快晴になったのには驚かされた。そうなると林道の紅葉風景を改めて楽しもうと林道を引き返した。そして光りを受けて鮮やかの増した紅葉風景を眺めた。但し青空が広がっていたのは少時のことで、再び上空は曇り空に戻ってしまった。
(2022年12月記)
<登山日> 2022年11月8日 10:49林道脇の駐車地点スタート/10:58上千町コース登山口/11:07〜13尾根筋の作業道に合流/12:00〜41山頂/13:21林道に下り着く/13:44駐車地点エンド。その後に林道を引き返して紅葉を楽しむ/14:05駐車地点エンド。
(天気) スタート時の空は晴れとは言えたが雲は多かった。山頂の気温は12℃。風は弱いながらも冷たさがあった。視界は少しうっすらとしていた。山頂で休むうちに曇りとなってきた。下山中はほぼ曇り空だった。林道に下りたときは雨粒も落ちてきた。その空が駐車地点に戻ったときに一気に青空が広がって快晴となった。
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市道になる予定の林道はまだ開通していなかった その林道の起点で、きれいに色付いた木を見た まずは上千町集落を目指した
作業道奥田谷線の起点に着いた そこは市道千町線の終点でもあった 作業道の起点に立っていた標識を見る 市道に入って上千町集落に向かった 前方に見えるのは大段山だった
集落に入ると、目の覚めるような紅葉を見た 集落は紅葉の盛りだった 登山口が近づいた
上千町コースの登山口に着いた 始めに草の茂る道を歩いた すぐに植林地に入った
この標識を見て右手に曲がることになった 植林地の斜面を登って行く 左手に山小屋が見えていた

東尾根に向かって
行く

東尾根に着いて作
業道に合流した

標識に従って西に
向かうことになっ

作業道からは間近に林道を見た その作業道からは北の方向に展望があった

上の写真に写る藤
無山の方向を見る

藤無山を大きく見

西へと向かうと、すぐに尾根道に入った 植林の多い尾根を登って行く 右手が自然林に替わってくると紅葉の木が増えてきた

雲が増えてくるも
まだ青空が見られ


尾根は左手が植林
で右手が自然林と
して暫く続いた

落ち葉に覆われた
尾根に陽射しの当
たることがあった

色付いたカエデが
さっと明るくなっ

標高が900mを越すと尾根はごく緩やかになった 松の木が増えてくると木々の隙間から展望が得られた 南東方向で大きな姿を見せていたのは千町ヶ峰だった

南の方向に夜鷹山
を見た

夜鷹山を大きく見


上の写真の右手に
は暁晴山が望めた

暁晴山を大きく見

ずっと落ち葉道が続いて山頂が近くなった 千町ヶ峰の紅葉に陽射しが当たっていた こぶしの里コースが合流すれば、山頂は間近だった

(←)
大段山の山頂に着
いた そこも落ち
葉に覆われていた

 (→)
  二等三角点(点名
  ・繁盛)を見る
展望の悪い山頂で、北の方向もこの通りだった ときおり淡い陽射しが現れた 下山は往路を戻る その方向を示す標識を見た
緩やかな尾根を戻って行く 下るうちに斜度が増してきた 尾根の分岐点は標識が付いていた
曇り空となった空の下で紅葉を見た 薄暗さの中で見る紅葉も味わいがあった 作業道に下りてきた
作業道最後までを歩かず、最短距離で林道に下りることにした 無難に林道に下り着いた 暗い空から小雨がぱらついてきたが、すぐに止んだ 西へと緩やかに登って行く 林道は工事を中断しているようだった
振り返ると大段山が見えていた 下り坂に入ると、林道は舗装路に替わった 林道そばの紅葉も薄暗い色だった
南の方向に向かい出すと、前方に見えてきたのは千町ヶ峰だった 林道の車止めが見えてきた その先が駐車地点だった 駐車地点に着いたときだった 一気に青空が広がってきたのには驚かされた
近くの木々もすっかり明るくなった 紅葉を楽しもうと林道を引き返した 針葉樹林の中に黄葉した木を見る 林道が大きくカーブする位置まで戻って、そこからゆっくり駐車地点へと歩いた
この風景を眺めたかったと思いながら林道を歩いた ススキも光っていた また雲が広がりだして、紅葉の色は沈んできた