TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
白岩    しらいわやま 973m 神河町
 
高畑    たかはたやま 983.7m 神河町・朝来市
 
 
1/2.5万地図 : 生野
 
【2021年3月】 2021-43(TAJI&HM)
 
   (白岩山) (高畑山) 生野トンガリ山より  2021 / 3

 2011年に登って以来の白岩山を久々に登ろうと向かったのは、10年後の2021年3月17日のこと。播州地方のこの日の天気予報は晴れで、南部こそ予報通り晴れていたが、北に向かうにつれ雲が増えてきた。猪篠集落に着く頃には上空はガス状の雲が広がっていた。それでも青空は見えており、その青空が広がろうとしていた。猪篠集落の最奥地点から始まる登山コースは東コースと西コースがあり、その二つのコースが分岐する位置の近くに車を止めた。そして往路として東コースを歩いて行くことにした。このコースは行程の半分ほどは林道を歩くコースで、始めに害獣避けゲートを通過すると、暫くは林道歩きだった。林道を30分ほど歩いたとき登山口標識が現れて、左手から始まる登山道に入った。始めは沢に沿って登っていたが、途中から西の方向へと巻き道になった。周囲はほぼ植林地で展望は全く無かった。登山口の張り紙に、登山コースを示さない紛らわしいピンクテープがあることの注意が書かれていたが、登山道ははっきりしており、標識もあって枝道に入り込むことは無かった。ただ途中で見た標識に「山頂までもうすぐ」と書かれていたが、そこから山頂は近くは無く、今暫く歩くことになった。植林地を抜け出ると程なく西尾根に出て、西コースと合流した。そこからは白岩山のハイライトとなる笹の中に岩が点在する日本庭園風の中を歩くことになるのだが、以前と比べて笹地が減ってススキが増えていた。またアセビが増えており、日本庭園の感じは減っていた。山頂に着くとそこは展望地で南から西へと広く開けていたが、この日の視界は黄砂の影響なのか、遠くまで見えるものの紗がかかったようなうっすらとした見え方になっていた。この日は白岩山に立った後は高畑山までのピストンを考えていた。天気は予報通り青空が広がり出していたので、高畑山までの尾根歩きを楽しむことにした。白岩山の山頂を離れるとすぐにアセビの繁茂する所が現れたが、そこを突っ切ると後は易しい尾根歩きだった。展望もあり前方に高畑山を、南東方向には笠形山が望めた。高畑山との間には981mの中間点ピークがあったが、そこは緩やかとあってピークを越えて行く感じはあまり無かった。ただ植林地の中を歩くことが多かった。高畑山に着いたのは白岩山を離れてから36分後だった。兵庫県姫路土木事務所が所有する高畑山反射板が建つ風景は以前のままだったが、そこもアセビが増えているように思えた。高畑山は反射板に登ってこそ展望が得られるので、悪いこととは知りながら反射板の上部まで登って展望を楽しむことにした。周囲のヒノキ林は大きくなってはいたが、まだ展望を妨げるまでにはなっておらず、おかげで西から北、東へと大展望を楽しめた。ただ相変わらず紗がかかったような視界とあって、全く鮮やかさの無い風景だった。その高畑山山頂で昼休憩とし、30分ほど休んだ後に歩いてきた道を引き返して白岩山へと戻った。そして下山に移った。下山は西コースに入った。西コースに入ったとき、尾根道がはっきりしない上にやたら枝道へのピンクテープが多かった。そこはピンクテープに惑わされず、しっかり西尾根上を辿った。下るうちに尾根道ははっきりしてきて、標識も見るようになった。その西尾根を離れて南斜面へと入るのだが、そこにも標識があって道を誤ることは無かった。そこからの南斜面の下りはやや急坂の上に周囲はすっかり植林地とあって、風情の感じられないコースだった。植林地を抜け出ると、そこは猪篠集落の一角だった。集落の道に入ると、駐車地点までは数分の距離だった。
(2021/4記)
<登山日> 2021年3月17日 9:46東コース西コース分岐点スタート/10:17東コース登山口/10:53西コースとの合流点/11:03〜16白岩山/11:52〜12:21高畑山/12:54〜13:02白岩山/13:24西尾根を離れる/13:51集落の車道に下り着く/13:56東コース西コース分岐点エンド。
(天気) 南の空は晴れていたが、北の空は雲が多かった。上空は青空のときもあれば雲の広がるときもあった。山上の気温は10℃前後で、風が冷たかった。黄砂の影響か視界はうっすらとしており、紗がかかったような見え方だった。高畑山では青空が広がるも、下山を終えたときは薄晴れの空に変わっていた。
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猪篠集落の最奥に着くと、コース標識が現れた 直進が東コースで左に分かれた道が西コースだった この分岐点の近くに車を止めた
往路は東コースとした 林道歩きを開始する すぐに害獣避けゲートを抜けた 暫くは林道歩きだった
右手に棚田を見たが。休耕田のように見えた 猪篠配水池の前を出た 西に展望が開けると、八幡山の尾根が眺められた
周囲は植林地となった その植林地の中に、ミツマタが繁茂していた ミツマタの花は今が見頃だった
堰堤が現れた 1998年完成だった 堰堤の先で林道が大きく曲がったとき、標識が現れた 東コースの登山口を示すものだった
登山道に入ると、標識に従って進んだ 沢に沿って歩いて行く 沢を渡ることがあった
廃道のような作業道に合流した 標識に従って作業道を西へと歩いた 次の標識で再び登山道に入った
「山頂までもうすぐ」の標識を見たが、もうすぐでも無かった 大きな岩のそばを通った 植林地の中を登って行く
一度樹林を抜け出ると、西尾根が眺められた また樹林帯に入ると、笹を見るようになった 西尾根の方向へと斜面を登るようになった
西尾根に着くと、西コースに合流した 山頂へと尾根歩きに移ると、笹の中を歩くようになった 大岩が現れた 尾根筋にアセビが増えてきた

(←)
山頂が近づいてき

 (→)
  山頂に着くと、案
  内板が立っていた

以前と比べるとア
セビやススキが増
えており、日本庭
園風の感じは無く
なってきていた

南寄りの位置に岩
場があり、そこは
好展望地だった

岩場に立つと南東
から南西まで広く
眺められた

(←)
上の写真に写る入
炭山から八幡山へ
と続く尾根を少し
大きく見る

  (→)
  西には生野高原
  が眺められた
山頂では満開のアセビを見た 案内板の背後が最高点で、岩場になっていた 白岩山を離れて高畑山に向かった

鞍部へと下って行
く 所々でアセビ
が茂っていた

樹林を抜け出たと
き、前方に981
mピークを見た
右上の写真に写る小畑山を大きく見る 白岩山の北隣となる970mほどのピークへと登った 970mピークを越えて、次の鞍部へと下った
右手前方にこれから向かう高畑山が見えていた 少し下ると、南東に笠形山が見えてきた
鞍部を越して981mピークへと登り返す 981mピークはごくなだらかなピークだった 高畑山との鞍部へと下る 周囲はすっかり植林地だった

高畑山へと登り返


樹林を抜け出ると
アセビが繁茂して
いた その先に山
頂に建つ反射板を
見た
アセビが切れた所に三角点を見た 三等三角点(点名・本谷)だった 山頂は、狭いながらも東寄りに開けた所があった
陽当たりの良い所で昼休憩とした 東の方向に展望があったが、以前よりも悪くなっていた そこで悪いこととは知りながら反射板に登ることにした
反射板の周囲には桧の植林があったが、まだ反射板上からの視界を妨げるまでにはなっていなかった 東から南にかけてを望む
上の写真の左手、北から東にかけてを眺めた 遠方はうっすらとしていた
上の写真の左手、西から北にかけてを眺めた 南西方向は樹林に妨げられた
ごくうっすらとしか見えない粟鹿山を大きく見る 三国岳の方向を少し大きく見る アセビのそばで休んでいるパートナーを足下に見た
高畑山での休憩を終えると、白岩山へと引き返した 植林地の尾根を歩いて行く 981mピークまで戻ってきた

前方のピークを越
せば、次のピーク
が白岩山だった

その970mピー
クを登っていると
き後ろを振り返っ
た 往路で見たと
きよりも高畑山が
明るく眺められた
970mピークを越すとき、アセビのヤブを通った 白岩山の山頂へと近づいた 白岩さんの山頂に戻ってきた
山頂から笠形山を眺めた 下山はまずは往路を戻った 西尾根を下って行く
分岐点からは西コースをとることにした 西尾根の下りを続ける 下るうちに西に展望の開けることがあった

(←)
視界は少し良くな
っているように思
われた

 (→)
  その先で始めて標
  識を見た
周囲はすっかり植林地だった 尾根を離れる地点に、分かり易い標識があった 南斜面に入っても、周囲は植林地だった
ひたすら植林の中の下りだった ときおり登山コースを示す標識を見た 下るうちに少し荒れた感じになることがあった
登山口のゲートに着いた ゲートを抜けると民家が間近に見えていた 民家の方向には向かわず、休耕田の中を東へと歩いた
無難に車道に出ることになった 駐車地点へと向かうが、所々に標識を見た 東コース西コースの分岐点に戻ってきた