一宮町東河内地区にある中坪集落の奥より、まずは中坪峠を目指した。始めに林道を歩き、次に沢の左岸に作られた造林用の作業道を歩いた。植林地の中を登るうちに沢から南の方向に離れてしまい、植林地が終わると、猛烈なイバラに突っ込んでしまった。抜け出すのに一時間以上かかっただろうか、今までで最も厳しいイバラヤブではと思えた。ところが斜面を登っていると地図に無い林道に出会った。その林道を少し歩いたが山頂方向と離れ出したため、山頂方向へと斜面を登って行くことにした。その山頂を目指して直登している途中でも2回も林道に出会うことになり、少々興ざめする思いだった。町堺尾根に出ると、そこは山頂の北側にある951mピークに近い位置だった。後は尾根を歩いて山頂を目指すことになったが、クマザサのヤブコギをすることになった。暑い盛りとあって、大汗をかきながらの登りだった。ヤブコギのまま山頂に着いたものの、一帯は猛烈なクマザサ帯の上に平坦な地形とあって、何としても三角点が見つからなかった。その三角点探しをしているときに測量会社の人と出会ったが、その人も見つけられなかったとのこと。それを聞いて三角点探しは諦めた。イバラヤブの登りの途中よりバテ気味になっていた上、その後のクマザサのヤブコギですっかりバテていたので、山頂では昼食も採らずに2時間ほど寝ころんでいた。(前日に愛知県豊田市まで日帰りで葬式に行っており、その疲れもあったようである。)山頂からは暁晴山、夜鷹山が間近に見えていた。下山は当初考えていた、中坪峠と中坪集落を結ぶ地図の破線路ルートを歩くことにした。951mピークとの鞍部まで下り往路の記憶を辿って最初の林道まで下りると、その林道を北へと歩いて破線路ルートに入った。沢筋を下るのだが、道らしきところもあって易しく下れた。途中より林道に出会い、後は林道を歩いてスタート地点に戻った。林道に出会った辺りから見えた黒尾山の姿の美しさが印象的だった。
(追記) イバラヤブを過ぎた後に出会った林道は雪彦峰山林道で、その後に二度出会った林道は東河内林道だったと推測される。
(2002/3記)(2014/8改定)(2020/11写真改定) |