◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <西播磨編> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
点名・平野 | 1002.0m | 宍粟市・神河町 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 長谷 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2014年7月】 No.2 | 2014-67(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
太田池の近くより 2014 / 5 |
点名・平野が置かれたこのピークは暁晴山の南隣に位置しており、標高は千メートルを越えている。遠くから見る姿もなかなか立派なのだが、なぜか山名を聞かないので、単に三角点名で呼んでいるが、正しい山名を知りたいものである。この1002mピークは1994年に登っていたが、山頂一帯はクマザサ帯になっており、その中で三角点を熱心に探したものの、とうとう見つけることは出来なかった。そのことが心残りになっており、いつかはと思っているうちに年月は過ぎ、漸くの再訪は20年後の2014年7月になってしまった。その二度目はコースを変えて、南側となる坂ノ辻峠を起点にすることにした。 この日は朝から晴れるものと思っていたところ、意外や雲の広がる空だった。その空は宍粟市に入ると、黒みを増してきた。既に一雨あったようで、路面は濡れていた。高い山はと見ると、そちらはガスに隠されていた。それでもこの日の目的は三角点探しだったので、予定通り1002mピークを目指すことにした。坂ノ辻峠に着くと、雪彦峰山林道を雪彦側に少し入って、路肩の広くなった所に駐車とした。そして坂ノ辻峠の近くから北の斜面に取り付いた。斜面を北東方向に登って尾根に出ると、後は尾根を北へと辿った。緩やかな植林地を登るとあって、ごく平易な感じで登って行けた。その尾根が途中から様子が変わった。ネットを越えて若木の植林地に入ると、そこはススキなどの下草が茂っており、そのためヤブコギで登ることになった。ときおり雨がぱらつくのは気にならなかったが、朝の雨で草が濡れており、そのために服が濡れてきたのは少々難儀だった。また季節がらハエが多く、小休止をとると、たくさんのハエが寄ってきた。また刺してくる小さな虫もいた。そのカヤトのヤブコギを続けていると、少し天気は良くなってきたのか、周囲のガスが薄れてきた。そして近くの尾根が見えるようになってきた。もう雨はぱらつかなくなっていた。山頂が近づくとクマザサが見られるようになったが、ほぼ枯れてしまっていた。その代わりとしてアセビが目に付いた。出来るだけ歩き易い所を選んで山頂に近づくと、そこもすっかりカヤトの原になっていた。ほぼ枯れてはいたもののクマザサも残っていた。さて三角点だが、尾根筋にあるのではと思っていたところ、尾根が下り坂になったので、見ないままに通り過ぎたようだった。地図を見ると山頂の中央に三角点記号が記されていたので、改めて山頂一帯を探すことにした。カヤトの原で探すのは厳しかったが、丹念に探すことにした。その探している最中に、間近で鹿が飛び出してきたのには驚かされた。じっと近くで潜んでいたようだった。三角点は意外と簡単な所で見つかった。尾根筋に沿ってネットが張られていたが、そのネットに近い位置に四等三角点(点名・中坪)が置かれていた。やはり尾根筋にあったのを、ススキの陰になっていたため、見落としていたようだった。三角点を見つけて一安心だった。改めて山頂に立ってみると、いつの間にか空には薄い青空が見られるようになっていた。また陽射しも現れてきた。北の方向には暁晴山が大きく見えていた。この日は出来れば暁晴山まで歩こうと考えていたのだが、山頂に着くまでのヤブコギで少々疲れたこともあり、また夏場は無理をしたくなかったので、この先の中坪峠で尾根歩きを終了することにした。その中坪峠に向かいだすと、下草は減って、ごくスムーズに歩けるようになった。展望も現れて、東の方向には夜鷹山も見えてきた。峠の手前には951mピークがあるが、そこに立つと展望がけっこう良かった。暁晴山を含めて広く眺められた。また振り返って眺める点名・平野の姿も悪くなかった。空は青空が広がろうとしており、ねっとりとした感じだった風に、爽やかさが出てきた。951mピークからはやや急坂が続いたが、下生えが無かったので、ゆっくり下れば問題無かった。中坪峠に下り着くと、そこから先は作業道があって、それを歩いて西へと下った。作業道を15分ほど歩くと、広域基幹林道の雪彦峰山林道に合流した。後は坂ノ辻峠までひたすら林道を歩くのだが、峠までは4kmほどとなるので、少し長い林道歩きと言えた。広域基幹林道だけに県道並みに立派な車道で、オフロードバイク集団とすれ違ったりした。もう上空はすっかり快晴だった。ただ気温は24℃とさほど高くなく、また木陰を多く歩けたので、無理のない林道歩きだった。道そばに咲く花などを眺めながら、ゆっくりと坂ノ辻峠へと戻って行った。 (2014/8記)(2020/11改定) |
<登山日> | 2014年7月27日 | 8:27坂ノ辻峠に近い位置よりスタート/9:12〜18尾根が緩んだ位置で小休止/9:32〜10:02山頂/10:31〜43[951m]mピーク/10:54中坪峠/11:09基幹林道に合流する/12:15エンド。 | |
(天気) | 朝の空は薄黒い雲が広がっており、ときおり雨粒が落ちてきた。気温は22℃ながら重い空気感で、蒸し暑さがあった。高い山にはガスがかかっていた。その空が山頂に着いた頃より薄青空が見られるようになり、ガスは消えて視界が良くなってきた。気温は22℃と変わらなかったが、涼しい風も出てきて、爽やかになってきた。林道歩きをする頃には、好天の空になっていた。 | ||
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