2011年登山は、大晦日に千ヶ峰を登って締めくくることにした。少ししっかり登りたかったことと、展望の良い山頂で過ごしたかったとの思いからで、そのためルートは多少時間のかかる神河町側からとした。往路は作畑地区から石風呂林道経由で石風呂コースを登り、下山は市原峠の手前から新田地区に向かう水谷コースを下るという周回コースを考えた。心配だったのは雪の量だったが、つぼ足で軽いラッセルをする程度ではと考えて、装備は3シーズンの靴にスパッツを付けるだけの出で立ちとした。その雪は作畑地区に入るともう見られたが、石風呂橋を渡って山中に入ってもさほど増えることは無く、多くなっても20センチ、概ね10〜15センチ程度で終始した。トレースが付いていないため、自分でトレースを付けることになったが、ごく軽いラッセルで登れて、足への負担が無かったのは助かった。むしろ新雪を踏む楽しさを味わった。そのトレースを付けるのも山頂までで、山頂の雪はすっかり踏み固められていた。山頂まで2時間かかっていたので、適度なハイキングと言えた。ちょうど昼どきに着いたのだが、快晴にもかかわらず数人のハイカーを見るだけだった。その山頂は冷たい風があって、のんびりと過ごすとはいかなかったが、少し風が弱まったときは、陽射しの暖かさを楽しむことが出来た。この日は澄んだ視界で、360度の眺望を楽しめただけでなく、近くの木々が霧氷に包まれているのも眺めることが出来た。下山はまず市原峠へ。雪はすっかり踏み固められており、少し滑り易くなっていることに注意するだけだった。低木に囲まれた中を歩くときは陽射しの暖かさもあって、けっこう汗ばんでしまった。市原峠の手前からは神河町側に下るので、再びミニラッセルかと思っていると、こちらの水谷コースは意外と雪が少なく、10センチ程度だった。しかもこの日に歩かれた足跡が、一人分だが付いていた。その足跡を追うように下ったので、途中で林道が交錯した所を通っても、間違いなく登山コースを辿って行けた。ただこのコースはほぼ植林地を下る上に、林道に出てからも新田地区までが長く少々退屈さを感じた。ただ林道を長く歩くのは往路コースも同じであったが、この水谷コースの方が単調な感じがあった。それでも終始静かなハイキングを楽しめて、2011年登山を締めくくった。
(2012/1記)(2021/5改訂)(2024/10写真改訂) |