TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
東山    ひがしやま 1015.9m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 音水湖
 
【2014年1月】 No.14 2014-03(TAJI&HM)
 
    東尾根コースより  2014 / 1

 2014年の正月は天気に恵まれた。特に3日は兵庫全域で晴れの予想だったので、雪山を登ることにした。まずは雪に体を慣らしたく、そこで兵庫の雪山では初級コースと言える東山に向かうことにした。
 メイプルプラザ東山温泉の前に着いたのは10時前。予想以上に天気は良く、上空は澄んだ青空が広がっていた。ただ雪は少ないようで、山肌には雪は見られたものの、道路上は除雪された雪を少し見る程度だった。そこでスノーシューはザックに括りつけて歩き出すことにした。いつもは東尾根コースを登るのだが、この日は山頂に早く近づける東山登山コースを登って行くことにした。路上に雪はほとんど見られないものの、朝の冷え込みで氷になっている所があり、滑らないようにと慎重に歩いた。登山口までは20分少々で着くと、山頂まで2kmと書かれた標識を見た。登山コースに入ると階段の道を登るようになった。周囲は植林でもありコース上の雪も少なく、無雪期と変わらず登って行けた。雪は次第に増えてきたが、トレースがはっきりと付いていたので、相変わらず普通に登って行けた。植林地内では雪は10センチ程度だったが、植林地を抜けて自然林に変わると、さすがに雪は増えて30センチほどになってきた。辺りは雪景色となって、漸く雪山を登っている雰囲気となった。ただ雪は増えてはきたものの、はっきりとしたトレースと締まった雪のおかげで、スノーシューの必要性は感じなかった。尾根に出て尾根コースと合流すると、山頂までは200mとなった。二つのコースが合流したことでトレースはいっそうはっきりおり、また登山道の傾斜も緩くなって、楽々と山頂に近づいた。山頂に着いたのは11時半過ぎ。歩き始めてからちょうど一時間半経っていた。山頂も積雪は40センチ程度で、多いとは言えなかった。山頂展望台は陽射しをたっぷり受けており、その上で休もうと早速展望台に上がった。それまでは風はほとんど受けていなかったのだが、展望台の上では弱いながらも北西の風を受けるようになった。さすがに冬の風は陽射しを受けていると言っても、けっこうな冷たさがあって、冬山に来ていることを実感させられた。その風を我慢しながら昼休憩とした。そして山上からの展望に目を移した。この日良かったのは視界が澄んでいたことで、氷ノ山が白い姿をはっきりと見せていた。その氷ノ山を含めて360度の眺望を暫し楽しんだ。ただ山上で過ごすうちに、薄雲がどんどん広がってきて、陽射しを隠すようになってきた。そうなると薄ら寒さが増してきた。どうやらこのまま薄曇りになる気配が見えたので、20分ばかりの山頂滞在で下山することにした。下山は東山尾根コースを下って行くことにした。分岐点から尾根コースに入ると、そちらもはっきりとしたトレースがあったが、往路のコースよりも雪が多い上に昼となって雪が緩くなってきていたので、ツボ足では少し潜るようになってきた。そこでスノーシューを履くことにした。但しパートナーは体重が軽いこともあってあまり潜らないようで、ツボ足で歩くとのことだった。スノーシューを履けばトレース上を歩くのは逆に煩わしいので、トレースのそばを適当に歩いた。雪は植林帯で一度減ったものの、そこを抜けると再び多くなり、スノーシューを履いているだけの効果はあった。尾根コースが次第に高度を下げてきても雪はさほど減らず、結局登山口までスノーシューを履いたまま歩いた。登山口に着いてもメイプルロード2号線は除雪されておらず、積雪は10センチ程度ながら、除雪されているメイン道路に合流するまで、とうとうスノーシューで歩き通した。その頃には上空は再び青空が広がっており、ほぼ快晴になっていた。メイプルプラザに戻ってきたのは13時半過ぎ。山頂での20分ほどの休憩を挟んで3時間半時間程度と、雪山としては手軽なハイキングとなり、改めて東山は初級の雪山として十分に楽しめる山だと思った。
(2014/1記)(2020/9改訂)(2025/10写真改訂)
<登山日> 2014年1月3日 10:03スタート/10:27東山登山コース登山口/11:25尾根コースと合流/11:33~56山頂/12:46[929m]ピーク/13:10東山尾根コース登山口/13:37エンド。
(天気) 朝は快晴。澄んだ青空が広がっていた。樹林帯では2℃と冷え込んでいた。山頂の気温は5℃ながら、北西の風が冷たかった。積雪は山頂で40センチ程度だった。視界は十分に澄んでいた。山頂に着いた頃より広がり出して、このまま薄曇りになるのかと思っていると、下山中にまた晴れの空に戻ってきた。
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(←)
真っ青な青空の下、
メイプルプラザ前
から歩き出した

  (→)
  往路としては東山
  登山コースを目指
  した
路面の氷っている所があり、慎重に歩いた 陽射しの当たる路面には全く雪は見えなかった 登山口に向かう車道は除雪されていなかった
メイプルロード1号線が分かれたが、登山口に繫がるのは右手の道だった 20分少々歩いて登山口に着いた 山頂まで2kmだった 植林地の中を登山道は続いた 階段になっている所が多かった

沢に沿って登山道
は続くようになっ


次第に登山道の雪
は増えてきたが、
トレースのおかげ
でごく普通に登っ
て行けた
植林地を抜け出ると雪山らしい風景になってきた 積雪も30センチを越えてきた 尾根コースと合流すると、山頂まで200mだった
二つのコースが合わさったことで、トレースはいっそうはっきりして、スノーシューは必要なかった 山頂が間近になった 雪のためかアセビはあまり目立たなかった 山頂の展望台が見えてきた

(←)
山頂には歩き始め
てから一時間半か
かっての到着とな
った

 (→)
  早速、展望台に上
  がった
西から北、そして北東までを眺めた
北東から東、そして南東までを眺めた

南西から西にかけ
てを眺めた
千町ヶ峰を大きく見る 三室山を大きく見る 植松山を大きく見る
氷ノ山を大きく見る 藤無山を大きく見る
展望台では雪が吹きだまって不思議な造形を付くっていた 展望台の北側を見ると、アセビは雪に隠されて目立たなかった 展望台から南側を見る
山頂で休むうちに薄雲が急激に広がってきた 展望台を後にして下山に移った 下山では東山尾根コースに入った

(←)
雪原となった所を
通る

 (→)
  植林地に入ると雪
  は減った

北東方向にに須留
ヶ峰の尾根を見た

植林地を抜けると
前方に一山が望め

929mピークへと緩い登り坂になった 929mピークを通過する 尾根上からメイプルプラザが見えていた
北西に白い頂が見えた 赤谷山だった 山頂方向を振り返った はっきりと下り坂になった

(←)
北が開けて三つの
千メートル峰が眺
められた

 (→)
  下る方向が南とな
  り登山口に向かい
  だした
登山口が近づくと、周囲は植林の風景となった 前方に登山口のそばに建つ小屋が見えてきた メイプルロード2号線は除雪されていなかった

メイプルロード2
号線からは植松山
の方向が眺められ


上空は再び澄んだ
青空が広がってい

メイン道路が見えてきた そちらは除雪されていた 後はメイン道路を歩いてメイプルプラザに戻るのみ メイプルプラザが間近になった