高野峠から東山を登ってみたくなり、出かけたのは2019年6月21日のことだった。6月に入ってすぐに梅雨入りすると思った空はなかなかぐずつかず、この日も青空は見えないものの薄晴れの空だった。国道29号線を上野地区で離れて国道429号線に入った。そのとき現れたのは、高野峠手前で災害があり通行止めになっているとの看板だった。それを見ても行ける所まで行こうと車を進めてみたものの、メイプルプラザへの道が右手に分かれた先でもう通行止めになっていた。こうなると高野峠は諦めざるを得なかった。そして代わりとしてオーソドックスにメイプルプラザから東山を登ることにした。そのメイプルプラザ側からのコースとして一番易しい尾根コースを登ろうと、メイプルプラザ前に着くと、そのまま北へと進んで尾根コースの登山口で車を止めた。何度も登っているコースなので、そのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。前回登山から5ヶ月しか経っていなかったが、自然林は緑の濃い姿になっており、それを愛でながら登った。また季節柄エゴノキが満開になっており、その白い花を楽しむことも出来た。コース中に急坂も厳しい所も無いとあって、ごく気楽に登れるのが尾根コースだった。また薄晴れの空のため強い陽射しを受けずに登れた。登山口まで車を進めたおかげもあって、山頂には1時間ほどで到着となった。相変わらずすっかりアセビに覆われている山頂で、そのアセビは冬と違って若葉で青々としていた。山頂に着けば当然のごとく展望台に上がったが、この日の視界は悪いの一言で、かろうじて北の方向、一山辺りが分かる程度だった。そのため山頂ではひたすら風の涼しさを楽しんだ。山頂で30分ほど過ごすと、下山はすんなりと往路を戻った。登るのに易しい山は下りではいっそうの易しさで、52分で下山を終えた。梅雨時に登った東山は緑の美しさが目を惹いて、この季節の東山も悪くないと思えたのは良かった。
(2019/7記) |