TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
黒尾山    くろおざん 1024.6m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 安積
 
【2015年8月】 No.11 2015-74(TAJI&HM)
 
    高徳山の尾根より  2015/8

 黒尾山を真夏に登りたくなったのは2015年8月のこと。この月は異常に仕事が忙しく、盆休みも無いまま8月も後半となり、22日に漸く休めることになった。久々の登山となるので、展望の良い千メートル峰を登りたくなった。そして選んだのが黒尾山だった。但し疲労がたまっていたので簡単なコースで山頂に立ちたいと考え、一番易しいと思える西麓の野々隅原からのコースを登ることにした。
 国道29号線を山崎町今宿で離れて県道429号線に入った。その県道429号線を暫く走って山崎町上ノ下まで来ると、野々隅原を目指して県道546号線に入った。県道546号線は県道とは名ばかりで、全く林道と呼べそうな細い車道だった。しかもくねくねとしており、次第に斜度も増してきた。その細い車道で開けた所に出ると、そこが大国農場がある野々隅原だった。大国農場を左手に見て少し進むと、黒尾山林道が右手に分岐した。林道の入口にはチェーンが張られており、一般車は進入禁止になっていた。そこで近くの駐車スペースに車を止めて歩き出すことにした。朝の空気はさらっとしており、爽やかさがあった。盆を過ぎて山は、はや秋の気配が漂い出したようだった。この日のコースは何度か歩いた野々隅原コースなのでハイキングの様子については詳しく書かないが、林道歩きを40分ほど続けて登山口に着くと、そこには「黒尾山」とだけ書かれた標識が立っていた。西安積からのコースと比べるとマイナー感はあったが、特に急坂も無く無難に登って行けた。尾根に出ると、一度水剣山方向に展望が開けるも、程なく樹林帯に入った。緩やかに続く樹林帯を歩くも樹林帯歩きは長くは無く、すぐに抜け出した。目の前に見えたのは廃墟の電波塔で、はや山頂に着いたようだった。登山口から20分しか経っていなかったので、やはりこの野々隅原コースが黒尾山登山で一番易しいコースと言えそうだった。山頂に着いたときは11時前になっていたが、他に人影は無く、静かな山頂だった。無雪期としては6年ぶりとなる山頂は、少し様子が変わってきていた。三角点辺りこそ変わり無かったが、その周囲はススキが繁茂していた。一時はアセビがどんどん増えていたのだが、今はススキが視界を妨げていた。山は時と共に姿を変えていくようだった。山頂は涼し過ぎるくらいの風があって快かったのだが、直射光を受けていると、やはり暑かった。そこで木陰に避難して休憩とした。そして一休み終えたところで、展望を楽しんだ。この日の視界は澄んでいたのだが、前日の雨の影響が残っているようで、氷ノ山を始めとして高い山にはまだ雲が残っており、山稜は隠されていた。暁晴山より南はすっかり快晴で、スカイラインがくっきりと見えていた。一通り展望を楽しむと再び木陰に戻って、今度は昼寝を楽しんだ。山頂で過ごしたのは50分ほど。下山は北へと小野地区に向かうコースに入った。北尾根を歩くコースで、登山道が出来てからは初めて歩くことになった。尾根は緩やかで、往路コースと同じく易しく歩けた。その小野コースが程なく林道に接することになった。登山道はまだ尾根に続いていたが、こちらは小野地区では無く野々隅原に下る予定なので、コースを離れて林道に下りた。林道は枝分かれしており、西へと向かうコースに入ると、近道を示す標識が現れた。早く下山したかったため、その近道コースに入ったところ、結構荒れたコースだった。それでも下り坂とあってどんどん下ると、林道に合流することになった。その林道を進むと、長くも歩かず広い林道に合流した。朝に歩いた黒尾山林道だった。そこから林道入口の駐車地点までは10分の距離だった。ごく簡単なコースながら周回で黒尾山を楽しめたので、十分に満足の思いで野々隅原を後にした。
(2015/9記)(2020/3改訂)
<登山日> 2015年8月22日 9:38黒尾山林道入口スタート/10:20登山口/10:41〜11:31山頂/11:42林道に下り着く/12:13黒尾山林道に合流/12:23エンド。
(天気) 雲の多い空ながら、所々で青空も見えていた。気温は林道では23℃ほどあったが、樹林帯に入ると少し下がって21℃になっていた。山頂も同じ。陽射しの下では暑かったが、木陰は涼し過ぎるほどの風があり、快適だった。視界は良く澄んでいた。昼を回ると雲は減り始め、下山を終えた頃には快晴の空になっていた。
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 黒尾山林道を起点
 から歩き始めた


   林道の入口には鎖が
   張られており、一般
   車は入れないようだ
   った

 歩き始めると青々と
 したミツマタを見た


  イワヒメワラビが茂
  るそばを歩いて行く
林道は緩やかに続いた 上空は澄んだ空だった 林道は荒れた所も見られた
林道はすぐに歩き易くなった 林道から見えたのは日名倉山だった なぜか途中では舗装部分があった
登山口へと近づいた 登山口に着くと、そこには「黒尾山」とだけ書かれた標識が立っていた
その位置からは雲を被った後山が望まれた 登山道に入った 尾根へと近づいた

 尾根に出ると右手
 に展望が開けた


   水剣山がくっきり
   と見えていた
程なく樹林帯に入った 涼しさの中、山頂に近づいた 樹林帯を抜け出ると、山頂は目前だった
山頂に着いて、まずはベンチに腰掛けた 山頂はアセビよりもススキが茂っていた
山頂の二等三角点には草が生えていた 氷ノ山を始めとして、北の山並みは雲に隠されていた

 上の写真に写る
 中心部を少し大
 きく見る

 上の写真の右手
 に千町ヶ峰が望
 めた

 東向かいの暁晴山
 を大きく見る

 暁晴山の南には雪
 彦山を囲む山並み
 が眺められた
南東に明神山を見る 南には瀬戸に浮かぶ小豆島が望めた 山頂から少し離れた木陰で昼寝を楽しんだ
下山は北に向かう小野コースに入った 北尾根を緩やかに下った 植林地を抜けて行った

 小野コースは林
 道に接するとき
 があった

 野々隅原に向かう
 ため、小野コース
 を離れて林道に下
 りた その林道もす
 ぐに西に通じる枝
 道に入った

 すぐに近道が現
 れたので、そち
 らを歩くことに
 した

 近道はけっこう
 雑草が茂ってい
 た

 すっかり草ヤブ
 になった所も現
 れた

 近道が終わって
 林道に合流した
後は林道を歩いて野々隅原を目指した 赤い実を付けた木を見かけた ヤブデマリの実かと思えた
朝に歩いた黒尾山林道に合流した 後はただ黒尾山林道を下るのみだった 林道入口のクサリを越すと、駐車地点は目前だった