TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
黒尾山    くろおざん 1024.6m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 安積
 
【2018年3月】 No.12 2018-23(TAJI&HM)
 
    兵庫木材センターのそばより  2018 / 3

 2018年2月の最終週は暖かい日が続くようになり、そのまま3月に入った。黒尾山には2月中に登りたかったのだが、少しずれて3月第一週の週末に向かった。少しぐらい雪が残っているだろうと予想していた。ところが西安積からの林道に雪は無く、楽々と登山口に着いてしまった。そこまで来ても雪は無く、スパッツの必要性は無いように思えた。その登山口辺りの斜面は以前から崩壊が見られたが、この日に見る斜面は崩壊が進んでおり、落石が増えていた。その落石を避けるように駐車した。この日の登山コースは、往路としては中央コースを登るつもりだったので、まずは林道を西へと歩いた。すぐに中央コースの標識が現れて、斜面に付く細々とした小径に入った。その小径を登って中央尾根に向かうのだが、小径はすぐに不確かになった。但し赤テープが斜面に点々と付いていたので、それを追って登った。斜面は急な上に歩き易いとは言えず、無理やりと言った感じで尾根に出た。尾根歩きに移っても傾斜はきつかったが、尾根筋を辿るだけなので、ゆっくり登れば問題無かった。尾根は登るうちに多少緩むものの、ほぼ急斜面で続いた。その尾根に電柱跡を点々と見た。山頂には今では廃墟となった電波塔が建っているが、そこへの電線経路の名残だった。尾根の途中に展望地があり、そこを過ぎると右コースが合流した。そして山頂が近づくと左手に行者尊への道が分かれた。その行者尊に向かうことはせず山頂を目指した。その辺りまで来ると少し雪が見られるようになったが、ごく僅かだった。山頂に着いたのは11時半のこと。ゆっくり登ったこともあって登山口から80分かかっていた。まだ3月に入ったばかりというのに山頂も雪は少なく、ほとんどの地表が現れていた。この日の気温は13℃ながら風はほとんど無い上に陽射しをたっぷり受けるとあって、十分に春の暖かさだった。その山頂には他に人影は見ず、パートナーと二人きりで過ごすことになった。好展望の山頂からはまだまだ白い氷ノ山は眺められたが、同じく白いはずの三室山は樹木の生長もあって見ることは出来なくなっていた。その山頂で目障りなのは廃墟の電波塔で、いつものことながらこれを撤去して展望台でも作ればと思ってしまった。山頂で30分ほど過ごすと、下山に向かった。下山はコースを変えて、途中で分かれる右コースに入った。こちらは植林地をトラバースするように北の方向に歩いて沢筋に出た。そして沢沿いを下って行くと不動滝のそばを通り、廃道となった作業道に下りてきた。その作業道は年々荒れてきており、表土が流されて礫が目立つようになっていた。そのためけっこう歩き難くなっていた。口滝が現れると登山口は近かった。この日は往路を中央コース、帰路を右コースとしたが、登り味を考えるとこれで正解だったように思えた。
(2018/4記)(2019/11写真改訂)
<登山日> 2018年3月3日 10:08西安積登山口スタート/10:11中央コース登山口/10:21中央コースの尾根に出る/10:53尾根の展望地/11:10虚空蔵尊/11:29〜12:00山頂/12:26右コースに入る/12:50不動尊/13:09口滝/13:17エンド。
(天気) 上空は青空が広がっていた。周辺は薄雲を見る。特に南の空は薄晴れ状になっていた。山頂の気温は13℃で、風は僅かだった。陽射しをたっぷり受けた山頂は、十分な暖かさだった。視界はまずまず良かった。下山を終える頃には、すっかり薄曇りの空に変わっていた。
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4年ぶりに登山口に着くと、斜面の崩壊が進んでいた この日は中央コースを登ろうと、左手の林道を進んだ
すぐに中央コースの登山口が現れて、そのそばより斜面に取り付いた 植林地の斜面を登って行く 赤テープを追いながらだった 大きな岩に近づく辺りより、コースがはっきりしなくなった
尾根に出れば良いので、適当に歩いて尾根に向かった 尾根に出ると、また赤テープを終えるようになった 登るほどに尾根がはっきりしてきた
尾根は緩むこともなく、やや急尾根で続いた 尾根が電線経路だった名残の電柱跡を見た 一度、尾根が緩やかになるときがあった
電柱跡を点々とみた また急坂の登りが続いた ロープの付いている所もあった

尾根の途中で展
望地が現れた

東に向かっての展
望で、正面に暁晴
山が望めた
暁晴山を大きく見る 展望地を過ぎると右手から別の登山コースが合流した 下山左コースとあるが、登山口では右コースだった
尾根登りが続く 虚空蔵尊の前に出た 祠を横から眺めた
次に行者尊への小径が分かれたが、山頂へと向かった 尾根が不確かになって、赤テープを追って登った 山頂が近づいて少しは雪を見るようになった

カヤトの中を登
って行くと、山
頂の電波塔が見
えてきた

黒尾山の山頂に立
った

廃墟となった電波
塔の劣化が進んで
いた
山頂の二等三角点(点名・黒尾山)を見る 上空は薄雲が広がろうとしていた 山頂の一部に雪が残っていた

山頂に立って東の
方向を眺めた 視
界は少しうっすら
としていたが比較
的遠くまで見えて
いた
上の写真に写る明神山を大きく見る 北に見る氷ノ山はまだまだ白かった

(←)
氷ノ山を大きく
見る

 (→)
  三久安山の辺りを
  少し大きく見る
水剣山は以前よりも見え難くなっていた 柔らかい陽射しの中、30分ほど休憩した 下山は往路を戻った
暫くは尾根を辿ったが 途中で下山左コース(登山口では右コース)に入った 植林地をトラバースしながら北へと向かった
こちらのコースでも雪を見ることがあった 沢まで下りて来ると、その先は沢に沿って歩いた 沢を見ながら下った
沢を横切ることがあった 不動滝を巻くために上り坂に入った 再び下り坂に入った
不動尊の前に出てきた 不動尊のそばから不動滝を見上げた 再び沢に沿って下った
登山道は作業道に変わった 後は登山口まで作業道歩きだった 登山道は以前よりも荒れておりけっこう歩き難かった
途中で現れたのは口滝だった 暫し眺めていた 口滝を離れてまた作業道歩きに移った 登山口が間近になった