TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
黒尾山    くろおざん 1024.6m 宍粟市
 
黒尾山918mピーク 918m
1/2.5万地図 : 安積
 
【2021年4月】 No.14 2021-56(TAJI&HM)
 
    《黒尾山》 黒尾山林道より  2021 / 4

 黒尾山を久しぶりに西側から登ることにした。地図を見ると西麓側の野々隅原から始まる黒尾山林道は標高880mの登山口前を過ぎても南尾根に沿って続いており、918mピークを過ぎてその先の送電経路が尾根を越す辺りで終わっている。その黒尾山林道を終点まで歩いてみることにした。その後に黒尾山を登ってから正規コースで林道に出て、再び黒尾山林道を歩いて戻って来る考えだった。
 向かったのは2021年4月9日のこと。この日は兵庫全域で晴れるとの予想で、朝から良く晴れていた。国道29号線を今宿北交差点で離れると、県道429号線を北上した。そして上ノ下で野々隅原へと向かえる林道と呼べそうな県道546号線を走った。県道の終点近くにある大国農場に着くと、農場は既に廃業しており、建屋は廃屋状態になっていた。その先が黒尾山林道の起点だった。林道入口には鎖が張られており、一般車は進入出来なくなっていた。そこで鎖の手前の路肩に駐車とすると、鎖を越して林道歩きを開始した。幅広の林道は易しく歩いて行けた。始めにミツマタの群落があり花をたわわに付けていたが、盛りは過ぎていた。登るうちに満開のヤマザクラも現れた。林道は幅広のまま続き、途中からはなぜかダート道だったのが舗装路に替わった。登山口が近づくと背後に展望が現れて、日名倉山に那岐山、続けて後山の尾根が眺められるようになった。登山口に着いたのはスタートしてから38分後で、予定通り登山口前を通り過ぎて林道歩きを続けた。林道は南西尾根を大きく巻く形で延びており、南西尾根を越すと南の方向が広く眺められた。残念だったのは上空に雲が増えてきていたことで、その頃にはほぼ曇り空となっていた。そのため南に見える918mピークも水剣山も暗い姿だった。一度黒尾山に近づいた後、南尾根に沿って歩くようになると、それと共に背後に黒尾山を見るようになった。918mピークへと緩やかな上り坂となり、その918mピークの西側を通過すると、前方に送電塔が現れた。そちらへは緩やかな下り坂で、送電塔の西側まで来たとき黒尾山林道は終点となった。その先からは巡視路があり、その小径を辿って尾根に出ると僅かな時間で送電塔(山崎智頭線16番)が建つ870mピークに出た。そこは展望地で遠くは瀬戸の島も眺められた。正午までには少し時間があったが、そこで昼休憩とした。休憩後は尾根筋を歩いて黒尾山に向かうことにした。地図では破線路が描かれており実際に小径を見たが、アセビなどがあってやや灌木ヤブと言えそうだった。それでも尾根を辿って918mピークに立った。そこは展望の無いピークだった。間近を林道が走っていることでもあり、ヤプっぽい尾根道を歩くのは止めることにして、ピークを越した先で林道に下りた。その頃には少し陽射しが現れるようになっており、陽射しを受けた黒尾山が眺められた。黒尾山が近づいたときに南尾根を越す支林道が分かれると、その支林道に入って更に黒尾山に近づいた。そして適当な所で尾根に上がって黒尾山に向かった。そして再び尾根の小径を辿った。地図では破線路は真っ直ぐ山頂に向かっていたが、小径は尾根筋を離れて巻き道となり、程なく登山道に合流した。正規コースに合流すると、後は真っ直ぐ山頂へと登って行った。そして合流点から12分で山頂到着となった。相変わらず雲の多い空で、ときおり陽射しが現れる程度で、それもごくうっすらだった。但し視界は良く、北には氷ノ山を見た。また山頂からも家島諸島が眺められた。山頂で30分ほど休むと下山に移った。下山は野々隅原への登山コースを辿るのみ。林道の登山口まで13分、後はずっと黒尾山林道を下った。登山口に戻ってきたときは、山頂を離れてから45分が経っていた。この日は歩く距離こそ長かったものの多くは林道歩きだったので、さほど疲れは感じずに黒尾山登山を終えることになった。
(2021/5記)
<登山日> 2021年4月9日 10:00黒尾林道入口スタート/10:38登山口(通過)/11:24〜44[16番]鉄塔/11:55[918m]ピーク/12:24支林道を離れる/12:37登山コースに合流/12:48〜13:21山頂/13:34登山口/14:06林道入口エンド。
(天気) スタート時は良く晴れていたが、次第に雲が増えてきた。16番鉄塔に着いたときは曇り空にまっていた。その鉄塔辺りの気温は9℃だった。風は僅かながら吹いており、ひんやりとしていた。視界は良かった。その後は少し青空が見られるようになり、陽射しは現れたり消えたりだった。黒尾山山頂の気温は11℃で、風はやはりひんやりとしていた。下山を終えても雲の多い空だった。
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黒尾山林道は近づくと、大国農場が現れた 農場前の桜が満開だった 大国農場は廃業しており、建屋は廃屋状態だった
建屋の軒に大きなスズメバチの巣を見た 黒尾山林道の入口に駐車すると、鎖を越して林道歩きを開始した 林道そばにミツマタを多く見たが、花は盛りを過ぎていた
林道は幅広で、緩やかな上り坂だった 新緑が芽生え始めていた 一度、黒尾山の標識を見た
前方を見ることがあった 林道は、一部で舗装されていた 振り返ると、那岐山が遠くに見えていた

登山口が近づくと
後山が望めるよう
になった

黒尾山の登山口に
着くも、登山口に
入らず林道を直進
した

(←)
西尾根に沿って西へ
と歩いた

 (→)
  後山の右手が眺め
  られるようになっ
  た
植松山を大きく見る 黒尾山の西斜面に作られた作業道が傷跡のようだった 西を越して、尾根の南面側に回り込むことになった

南側に回り込むと
南の風景が一気に
広がった

雲が増えており、
陽射しは消えてい

これから向かう918mピークを大きく見る 瀬戸の海も見えていた 男鹿島を見る 水剣山を大きく見る
東へと山頂方向に向かって行く 水溜まりに黒いものを見た 小さなおたまじゃくしをいっぱい見た

作業道は南尾根に
沿って南に向かう
ようになった

尾根との標高差は
ほぼ無かった

途中、林道から尾
根を越す形で支林
道が分かれた

地図に載っていな
い道だった

緩やかな上り坂で
918mピークに
近づいた

背後を振り返ると
黒尾山の姿が眺め
られた
林道のそばではタムシバの花をよく見た 918mピークのそばを通った ピークへの道は無かった 林道は下り坂となった そこは舗装されていた
前方に送電塔が見えてきた 送電塔の西側まで来たとき、林道は終点となった 終点位置の先からは巡視路が始まっていた
巡視路で尾根に出ると、送電塔へと近づいた 最後はプラ階段を登って870mピークに出た ピークに建つのは山崎智頭線16番鉄塔だった

送電塔のそばから
は、西の方向が広
く眺められた

北は黒尾山がちら
りと見えていた

南東方向は峰旗が
近くに見えていた

後山の尾根を大き
く見る

送電塔の近くで花
を咲かせていたの
はシキミだった
次に尾根歩きで918mピークに向かった はっきりとした尾根道は無かったが、無難に歩けた ヤブになることも無く、918mピークに近づいた

918mピークに
着くも、そこに展
望は無く、雑然と
した感じを受けた

更に尾根歩きを続
けようとしたが、
ヤブっぽくなって
きた

そばを林道が通っ
ていることでもあ
り、林道に出るこ
とにした

(←)
林道に出るのは
ごく簡単だった

  (→)
   黒尾山に向かっ
   ていると陽射し
   が現れて黒尾山
   が明るくなった
黒尾山へと向かって行く 真っ白なタムシバの花を間近で見た 途中で支林道に入った
支林道が東尾根に沿い出したとき、その尾根に上がることにした 尾根歩きで黒尾山に向かった 西へと緩い上り坂だった 南尾根に合流した そこからは北へと向かうことになった
尾根上を北へと歩いていたのだが 登山道のままに歩くと、尾根筋から離れて巻き道を歩くようになった 林道登山口からのコースに合流することになった 後は登山コースで山頂に向かった
開けた所が現れた 南の方向が遮るものも無くながめられた この日歩いた林道が見えていた
明神山を大きく見る 樹林帯を登って行く 木々に新緑は見られなかった 廃墟となった電波塔が見えてきた

(←)
山頂に着いて憩う
も、あまり陽射し
は受けなかった

 (→)
  なぜか三角点が赤
  く塗られていた
曇り空ながら視界は良かった 東に向かって展望が広がっていた

上の写真の左手を見
る 北から北東にか
けてだった

氷ノ山を大きく見
る まだ雪が残っ
ていた

笠形山がちらりと
見えていた

(←)
家島諸島が比較的
良く見えていた

 (→)
  木々の隙間から三
  室山がちらりと見
  えていた
山頂から見る水剣山は、ほぼ木々に隠されていた 下山は登山コースのままに下ることにした 標識は「山崎町野々隅」となっていた
登山コースを戻って行く 始めは南へと下った 途中から林道へと西に向かった 林道が見えてきた
林道登山口に下りてきた 林道歩きに移った コンクリート舗装の部分を下る
小さな花を咲かせているのはクロモジだった コンクリート舗装が終わると、後はダート道だった 満開のヤマザクラを見た
周囲が植林となった また暗い空に戻っていた 周囲にミツマタが増えてきた 林道入口は近かった