TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
笠杉山    かさすぎやま 1032.1m 宍粟市・朝来市
 
1/2.5万地図 : 神子畑
 
【2015年6月】 No.5 2015-53(TAJI)
 
    千町小屋に近い尾根より  2015 / 6

 前日は藤無山登山に出かけたが、好天の予想はみごと裏切られて、霧雨とガスの中の登山になってしまった。その天気はずれ込んだようで、翌日の朝に見たその日の天気予報は快晴で、午後に入って雲が増えるようだった。そうなると前日より抱いていた胸のモヤモヤを消したいと思った。そこで前日の疲れも考慮して、比較的高度感を楽しめるものの、易しく登れる山を登ることにした。その考えで決めたのが笠杉山だった。山の天気は変わり目が早いので、決めるとすぐに自宅を離れた。6時半だった。この日はパートナーは連れず、単独行動だった。早朝の国道29号線は空いており、千町集落には8時過ぎに着くことが出来た。そのまま林道へと入り、千町小屋を左手に見て更に進んだところ、林道は悪路になってきた。そこで少し戻って千町小屋に近い位置にあった路肩スペースに駐車とした。予定では林道を峠まで歩くことにしていたのだが、歩き出してすぐに右手に支林道が分かれると、その支林道に入ってすぐの位置に登山口標識が立っていた。そのコースは林道の迂回コースと思えたため、その登山道を登って行くことにした。概ね植林地を登ることになったが、10分も歩くと林道に合流した。そこからは林道を歩いて行く。その林道も少し歩くだけで登山口標識が現れて、登山道を歩けることになった。その登山道を少し登ると尾根上に出た。杉山から続く尾根で、後は尾根を真っ直ぐ北へと歩いて行くだけだった。自然林の美しい尾根で、小さなアップダウンがあった。新緑の美しさを楽しみながら歩いて行く。その尾根も以前と比べて小さな変化があり、やはりアセビが確実に増えていた。左手から千町小屋コースが合流すると、山頂は目前だった。そこは以前と変わらず小ぢんまりとした範囲で開けており、陽射しをいっぱい受けて明るかった。期待通りに視界は澄んでおり、氷ノ山がくっきりと眺められた。他にも大甲山から瀞川山までの展望が楽しめたが、それ以外の方向は自然林が育っており、以前より見える範囲は減っているようだった。それでも爽やかな空気の中で心行くまで笠杉山の山頂を楽しんだ。その笠杉山の山頂に立っている間に西から薄雲が広がってきて、白っぽい空に変わってきた。その空を見て下山とする。下山は千町小屋コースを下った。前回の2011年1月の登山時と同じ下山コースだった。前回は雪の季節だったが、今回は緑の季節とあって、新鮮な気持ちで下れた。まずは林道に下り着くと、林道は横切るだけで沢コースに入った。沢コースは始めのうちは植林地を歩くため単調さがあったが、途中から周囲は雑木林に替わってきた。その雑木林は手入れがされているために樹間は空いており、優しげな佇まいを見せていた。まさに森林浴を楽しめる所だった。そこを含めて千町小屋周辺は遊歩道が巡っているので、木陰の散歩道として散策のためだけでも訪れる価値はありそうだった。山頂で過ごした時間を除くと1時間半ほどのミニハイキングだったが、ここに来て良かったとの思いを十分に持てて駐車地点に近づいた。
(2015/6記)(2020/7改訂)(2023/9写真改訂)
<登山日> 2015年6月7日 8:29千町小屋の近くからスタート/8:36登山口/8:46林道に合流する/8:50林道の登山口/9:11〜37山頂/9:55林道に出る/千町小屋コースを下る/10:17エンド。
(天気) 澄んだ青空が広がっていたが、次第に薄雲が広がってきた。気温は始め13℃だったが、山頂に着く頃には18℃まで上がっていた。陽射しの下では20℃を越えていた。空気はからっとしており、風が快かった。視界はくっきりとしていた。下山を始める頃は、薄雲が広がり出していた。
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千町小屋に近い位置に駐車した 始めに林道を歩いて行く 周囲の樹林が美しかった その樹林を見上げる

(←)
左手に遊歩道が分
かれた

 (→)
  右手に支林道が分
  かれると、そちら
  に登山口の標識を
  見た

(←)
その登山口から登
って行くことにし


 (→)
  植林地の中を登っ
  て行く
アセビも見るようになった すぐに林道が見えてきた 林道に出ると笠杉山の標識があり、北に向かった
標識を近くで見る 林道を歩いて行くと、峠の位置で三叉路が現れた 直進すると、迂回路コースの標識が現れた
直進すると、迂回路コースの標識が現れた そこから登山道に入った 登山道のそばでサワフタギの花を見かけた
すぐに尾根に出て、尾根道を辿ることになった 次第に周囲に自然林が広がってきた アセビが登山道の周囲に増えてきた
小さなピークはあるものの、緩やかな尾根だった 東に展望が現れたとき、粟鹿山が望まれた 自然林の美しさを愛でながら歩いた

頂が間近になっ
たとき、左手か
ら千町小屋コー
スが合流した

山頂が目前にな
った

山頂に着いた

陽射しをいっぱ
い受けて明るい
山頂だった

山頂の三等三角
点(点名・藤尾
峠)を見る

三角点のそばに立
って南西から西に
かけてを眺めた
上の写真に写る後山を大きく見る 上の写真に写る三室山を大きく見る 鹿が嫌うのか、山頂ではこの植物が繁茂していた

三角点のそばに立
って西から北西に
かけてを眺めた
上の写真に写る赤谷山を大きく見る 上の写真に写る藤無山を大きく見る 上の写真に写る氷ノ山を大きく見る
立つ位置を変えて氷ノ山の右側を眺めた 左の写真に写る鉢伏山を大きく見る
山頂を北側から眺めた 北東に位置する建屋山が少し覗いていた 下山は千町小屋コースに入った

千町小屋コースに
入ると、南西に千
町ヶ峰が眺められ


左の写真に写る暁
晴山を大きく見る
南西方向へと尾根を下った 緑の色を楽しみながら下った 尾根が分かれる所では標識が立っていた
林道が見えてきた 南の方向が開けた
林道に下り着いた 林道は横切るだけで沢コースに向かった ガクウツギの花を見かけた
植林地を下る 作業道が現れて、それも横切るだけだった 沢沿いを歩くようになった
沢沿いではフタリシズカをよく見かけた フタリシズカの花はごく小さな花だった なぜか登山道にマンホールの蓋を見た

千町小屋が近づく
と、周囲に優しげ
な自然林が広がっ
てきた

千町小屋が見えて
きた
千町小屋の正面に回ってきた 近くの斜面を見ると満開のヤマボウシが目立っていた 林道を歩いて駐車地点に近づいた