TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
笠杉山    かさすぎやま 1032.1m 宍粟市・朝来市
 
1/2.5万地図 : 神子畑
 
【2020年6月】 No.7 2020-106(TAJI&HM)
 
    バイオトイレに近いピークより  2020 / 6

 笠杉山を一番簡単に登るコースは、千町段ヶ峰林道を北へと走って林道登山口から笠杉山の南西尾根を登るコースだが、登山口と山頂との標高差は140mほどしかないとあって、20分も登れば山頂に着くことが出来るコースである。その次はその登山口の500mほど南の位置にある迂回路コース登山口から登るコースで、そこから登ったとしてもやはり山頂までは30分ほどの距離だった。2020年6月に入って、急に笠杉山を登りたくなった。単に尾根歩きをしたくなっただけなので、林道を利用して簡単に登ることにした。但し最短コースのピストンでは短過ぎるので、尾根歩きと林道歩きを併用するプランを立てた。迂回路コース登山口を起点として始めに林道を北へと歩き、最短コースを登って山頂に立つ。後は尾根を南へと歩いて杉山に向かい、適当な位置で林道に下りて駐車地点に戻ってくるプランだった。
 向かったのは20日の土曜日で、天気は午前は曇り空で、昼頃から晴れの予想だった。その天気予報通り播州南部は晴れていたが、北に向かうほどに雲が増えてきた。千町段ヶ峰林道へは一宮町上千町から千町林道を走って合流した。その合流点より北へと走るとバイオトイレが現れ、その先で迂回路コースの標識が現れたので、その近くの路肩が広くなっている所に駐車とした。始めに林道を北へと歩くと、10分ほどで最短コースの登山口に着いた。登山道に入ると、期待通りに緑濃い自然林の中を歩くようになった。登山道は適度なクッション性があり、易しい登りだった。ただ登るほどに周囲にうっすらとながらガスを見るようになった。どうやら尾根はガスのようだった。北東方向へと案内標識に従って登ると、登山口から16分でもう山頂だった。岩の多い山頂は以前と変わりはなかったが、アセビは増えているようだった。その山頂に着いたときもうっすらとながらガスを見たが、休むうちにガスは消えて陽射しが現れるまでになった。遠くも見えるようになり、西の方向には後山が望めた。その右手の三室山はガス雲に隠されていた。そのまま上空に青空が広がるものと思っていたのだが、少し青空が見えたのがMAXだったようで、再び曇り空に戻ってしまった。その曇り空の下、南の方向へと尾根歩きを開始した。自然林に包まれての尾根歩きと言いたかったが、実際はアセビが多くあり、アセビ帯を歩く感じだった。緩やかに下って行くと右手に林道が見えるようになり、その林道が間近になったとき、尾根は作業道によって突然のように寸断されていた。そこで一度右手の林道へと下りたが、そこが迂回路コースの登山口で、駐車している車が目の前に見えていた。その頃には上空は薄黒い雲に覆われており、天気の回復は見込めないようだった。それを見ていると、尾根に戻って杉山へ向かおうとの気持ちが消えてしまった。結果として笠杉山をミニ周回で終えることになったのだが、何とも散歩のような登山になってしまった。
(2020/6記)
 迂回路コースの登山口はには、新しく「大乢登山口」の標識が立っていた。同じく最短コースの登山口にも「大乢北登山口」の標識が立っていた。(2023/8追記)
<登山日> 2020年6月20日 10:22迂回路コース登山口のそばより林道歩きでスタート/10:32最短コース登山口/10:48〜11:18山頂/11:37迂回路コース登山口エンド。
(天気) 曇り空。尾根には始めガスがかかっていた。そのガスは徐々に薄れて、山頂に立った頃より陽射しが現れてきた。山頂の気温は17℃で、風はほとんど無し。遠方の山並みは雲に隠されていたが、雲の無い所は比較的遠くまで見えていた。
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迂回路コースの登山口を見る 登山口標識を見る 上空はガス雲が広がっていた
迂回路コースには入らず、林道を北へと歩いた 林道のそばで咲いていたのはヤマボウシだった こちらはのウツギ花だった
林道開設記念碑「千峰」がある広場に着いた 笠杉山の最短コース登山口は、今少し先だった 最短コースの登山口に入った
登り出したとき、足下に林道を見る 少し登ったとき、千町ヶ峰が眺められた 自然林の中を登って行く
尾根の合流点には標識が立っていた 期待通りにきれいな自然林の中を歩けた 木々の切れ目が現れたが、すっかりガスの視界だった
尾根でもヤマボウシを見た 境界尾根に着くと、山頂まで僅かな距離だった すぐに山頂が見えてきたが、そこもガスが漂っていた

(←)
ガスの漂う山頂に
立った 一段と鹿
の嫌う植物が茂っ
ていた

 (→)
  三等三角点(点名
  ・藤尾峠)を見る

(←)
休むうちにガスは
消えて、陽射しが
現れるまでになっ


  (→)
  展望も現れて、西
  に後山を見た

阿舎利山の背後
は三室山だった
が、雲に隠され
ていた

後山を大きく見る
山頂での休憩を終えると、南へと尾根歩きを開始した 境界尾根の自然林を楽しみながら歩いた 但しアセビ帯も多かった
緩やかな尾根とあって、気楽な尾根歩きだった 東の方向に婆々山を見ることがあった 植林地を歩くことがあった
植林の切れ目から南の尾根を見上げる 突然、尾根は作業道に寸断されていた そこで一度林道に下りたが、そこが迂回路コースの登
山口だった この日はここまでとした