兵庫の雪山を考えたとき、日名倉山のベルピール自然公園コースは簡単なコースの代表と言えそうだった。但し登山口となるベルピール自然公園の駐車場にスムーズに着けることが条件となるが。2019年2月に入ってそのベルピール自然公園コースを登ってみたくなった。向かったのは第三月曜日の18日のこと。天気予報は晴れとなっていたが、千種町の空はごく薄い雲が広がって薄晴れ状になっており、太陽は淡い輪郭を見せていた。室橋を渡って室集落を抜け、県境へとやや急坂の国道429号線を走った。雪は道脇に少し見る程度だった。志引峠を越して岡山県側に入ると、すぐにベルピール自然公園への車道が分かれた。その車道は除雪されていたものの路面の一部に凍った雪が残っており、慎重に車を進めた。そして無事ベルピールホールの前に到着となった。ホールの入口には臨時休業の紙が貼られており、駐車している車は無かった。そこからのスノーハイキングの様子は、下の写真帳をご覧いただきたい。駐車場から山頂までの距離は僅か1100mほどしかないが、雪は20センチ程度と少ない上にトレースが出来ていたので、予想以上に簡単な登山となった。ただトレースを追って登って行くだけだった。雪は少し凍っていたため、潜ることはほとんど無かった。天気の条件も良く、ほぼ無風とあって気楽な感じで登って行けた。おかげで35分も歩けばもう山頂だった。山頂は陽当たりが良いためか地表の現れている所も見られた。山頂も風は無く、ひたすら穏やかな感じだった。視界も良く、北向かいの後山の尾根だけでなく、その右手後方には真っ白な氷ノ山も望めた。その風景を楽しみながら早めの昼食タイムとした。そして30分ほどの休憩を終えると、下山はすんなりと往路を戻った。下山は更に易しく歩けて、22分で駐車場に戻ってきた。山頂展望は楽しめたものの、日名倉山のベルピール自然公園はどうも雪山としては簡単過ぎて少々物足りなさが残ってしまった。
(2019/2記) |