TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
日名倉山    ひなくらさん 1047.1m 宍粟市・佐用町
美作市(岡山県)
1/2.5万地図 : 千草
 
【2019年7月】 No.10 2019-105(TAJI&HM)
 
    愛の村パークより  2019 / 7

 梅雨の晴れ間を兵庫岡山県境の山の一つである駒の尾山で過ごそうと出かけたのは、2019年7月第一週の土曜日のことだった。駒の尾山への登山コースは岡山側からと考えており、登山口があるダルガ峰林道を目指した。鳥取自動車道を大原ICで降りると国道373号線に入り、更に国道429号線に入った。東へと走って後山地区に入ると、北へと枝道に入って愛の村パークのそばに出た。更に斜面を走って広い林道に出ると、そこより西へと向かったが、不穏な看板が現れた。その先に災害地があり林道は通行不能のようだった。それでも行ける所まで行こうと車を進めてみたが、少し先で道路は完全に封鎖されていた。こうなると駒の尾山は諦めざるを得ず、そこで登山口がごく近い日名倉山に目標を切り替えることにした。日名倉山は2月に登ったばかりだったが、緑の季節の日名倉山も悪くないのではと思い、ベルピール自然公園へと向かった。ベルピールホール前の駐車場に着いたのは10時半のこと。車は一台も見なかった。その駐車場から山頂までは1050mしかなかった。しかもほぼ遊歩道だった。おかげでゆっくりと登ったのだが30分ほどで山頂に着いてしまった。そこにも誰もおらず、ひたすら涼しい風が吹いていた。風は快いばかりだったが、ごく簡単に山頂に立てたことで何とも物足りなかった。そこで小休止を済ませると、一度兵庫側の登山口に降りることにした。そちらも易しい道だったが、遊歩道ではなくごく普通の山道だった。日名倉山は兵庫側からだと山頂は三段になっており、山頂を三の丸として、一つ低い段が二の丸だった。その二の丸までは7分で、その先も緩やかに下って5分で一の丸に着いた。周囲は自然林が続いて雰囲気は悪くなかった。ただ一の丸を過ぎると程なく植林地の中を歩くようになった。尾根は緩やかなまま続き、一の丸から23分で林道に合流した。合流点の辺りは奥海越(おねこし)と呼ばれており、合流点に宍粟50名山の登山口標識をみた。そこに着いたことですぐに引き返した。長く下った後に登りが続くとあって足は少々重かったが、それでも休まず歩けて登山口から40分ほどで日名倉山の山頂に戻ってきた。どうやら物足りなさは解消したようだった。山頂は相変わらず無人で、涼しい風が渡るのみだった。昼休憩を済ませると、その風に誘われるようにして昼寝を少しばかり楽しんだ。そして満足の思いでベルピール自然公園へと戻って行った。
 この日の日名倉山登山で、ベルピール自然公園から日名倉山をピストンで登るのであれば、序でに奥海越登山口までもピストンすれば適度な登山時間になってこれも日名倉山を楽しむ一つのコースではと思ったものだった。
(2019/7記)
<登山日> 2019年7月6日 10:40ベルピール自然公園駐車場/10:52山頂まで700m地点/11:10〜20山頂/11:32一の丸/11:55奥海越登山口/12:25一の丸/12:36〜13:03山頂/13:26エンド。
(天気) 晴れ。周辺に雲は見るものの上空には見なかった。空気に湿り気は少なかった。山頂の気温は22℃で、風がやや強く吹いており風には爽やかさがあった。視界は良かった。二度目の山頂の気温は23℃だった。
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この日は梅雨の最中に現れた快晴の日だった リュバンベールの鐘がある鐘楼へと階段を登った 鐘楼の前に出て後山の尾根を眺めた
彫刻の並ぶ広場に立って、建物の側面を眺めた 広場の一角から始まる遊歩道を登って行く 階段が終わったとき、鐘楼を眺めた
その先の小径は、無雪期とあって分かり易かった 登山道に入った ウリハダカエデが実を付けていた

登山道はつづら折
れの道とあって緩
やかだった

総検行山から郷鴫
山へと続く尾根を
眺めた
山頂まで700mの標識を過ぎると展望の広場に出た 広場の隅でホウノキの大きな葉を見る 緩やかな道が続く
那岐山の方向は雲が多かったが、山頂は現れていた 周囲にイワヒメワラビが増えてきた 山頂まで350mの標識を見る
針葉樹林を抜けて行く 山頂まで150mとなって、歩く方向は北東となった この先が山頂だった
山頂が間近となった 白い穂のような花を咲かせていたのはシバグリだった 山頂に着いた カラマツ林が青々としていた

(←)
山頂の三角点の辺
りを眺めた

  (→)
  一等三角点(点
  名・雛倉山)を
  見る

相変わらず展望の
良い山頂だった
上の写真に写る穂見山を大きく見る 同じく駒の尾山を大きく見る 同じく船木山、後山を大きく見る
三室山を大きく見る カラマツの一本が大きく傾いていた 歩き足りないので兵庫側の登山口に向かった
下る方向に植松山を見た 兵庫側の登山道は自然な感じの山道だった

二の丸へと緩やか
に登り返した

小ピークに着くと
そこが二の丸だっ

二の丸の標柱を見る 210mは山頂までの距離か 南東方向に水剣山が見えていた 更に南東へと下って行く
前方に見えてきたのは一の丸のピークだった あちらこちらでツルアジサイの花を見た ツルアジサイの花を近くで眺めた
一の丸に着いた 一の丸の標柱を見る 山頂まで400mだった 一の丸の先も緩やかな道だった

南東の方向、木々
の切れ目から見え
ていたのは黒尾山
だった

北東方向が望める
と、東山まで見え
ていた
植松山の山麓は岩野辺川流域だった 周囲は自然林が続いていたが 途中から植林の中を歩くようになった
植林地の中の空き地はイワヒメワラビが繁茂していた 植林地をどんどん下った 林道が見えてきた そこが奥海越登山口だった
林道に出て、そこに立つ標識を見た すぐに登山口に入って山頂へと戻った また植林地の中を登った
植林地の中に山頂まで1000mの標柱を見た 自然林の中へと入った ヤマボウシの花を見た 少し赤みがかっていた
アセビの茂る中を通った 一の丸まで戻ってきた 北に後山を見る
二の丸まで戻ってきた 南西方向を見ると、そちらは準平原の風景だった もう山頂まで僅かな距離だった
山頂が目前になった 山頂に立った この日二度目の山頂だった 那岐山を見ると、午前よりも少しはっきり見えていた
涼しい風に誘われてベンチの上で少々昼寝を楽しんだ 山頂で30分ほど休むと、駐車場へと戻った 遊歩道歩きなので、下山はいっそう易しかった
足下に鐘楼が見えてきた 後山地区に目を向けると、愛の村パークが見えていた 登山コースのままにずっと下ることにした
彫刻広場の方には向かわず、もう一つの小径に入った 鐘楼のそばに下りてきた 更に下るとベルピールホールの裏手に出ることになった