暑い季節の登山は短時間で登れる上に山上で涼しい風に出会える山を選びがちになる。その上展望が良ければ最上である。それに叶う山として思い浮かんだのが日名倉山だった。2022年8月の最初の山として日名倉山に向かったのは2日のことで、朝から快晴の空だった。但しすぐには日名倉山に向かわず、道中で寄り道する形で波賀町上野の城山を先に訪れた。その城山は山上の駐車場まで車を進めたので、登山とは呼べず波賀城を訪れる単なる城巡りと言えそうだった。城山を離れるとすぐに日名倉山に向かった。短時間で登るとなると、ベルピール公園コースの一択だった。そのベルピール公園の駐車場に着いたのは10時過ぎのこと。快晴だった空には雲が増えていたが、まだまだ晴れと呼べる空だった。しかも澄んだ視界だった。この日はリュパンベールの鐘には向かわず、ベルピールホールのそばから始まる遊歩道を歩いて行くことにした。その遊歩道に入ると道はすぐに二手に分かれた。そこは直進するのが正しいのだが、先に目に付いた右手の急坂側に入ってしまった。その小径はリュパンベールの鐘の近くで終わってしまい、本来の遊歩道がある方向はすっかりカヤトのヤブだった。仕方なくそのヤブを突っ切って遊歩道に合流した。後は山頂まで遊歩道歩きだった。登山コースの全長は1050mしかない上にコースはつづら折れでもあったので、終始易しく登って行けた。そして合流点から20分も登れば、もう山頂が見えてきた。この日名倉山の山頂で有り難いのは山頂のベンチが木陰になっていることで、期待通り涼しい風を受けながら休めることになった。またこの日の視界は澄んでおり、くっきりと氷ノ山が望めただけでなく、遠くは那岐山や三国山など岡山鳥取の山も望めた。山頂で休んでいたのは40分ほど。下山は忠実に遊歩道を辿ったところ、ヤブに入ることも無くベルピールホールのそばへと戻ることが出来た
(2022/8記) |