TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨 
 
夜鷹山    よたかやま 1055.9m 神河町
 
1/2.5万地図 : 長谷
 
【2021年1月】 No.5 2021-08(TAJI&HM)
 
    段ヶ峰より  2021 / 1

 2021年は前年とは違って雪の多い状態で新年を迎えた。新年となっても新たに兵庫北部は大雪となり、その雪は晩秋北部にもおよんでいたので、播州の雪山を楽しみたくなった。但し兵庫県は14日にコロナ禍による緊急事態宣言が出ていたので、外出自粛となっていた。外出自粛と言っても人との接触が無ければ問題ないと考えて、人の訪れがまず無さそうな雪山を登ることにした。その考えで向かったのが夜鷹山で、峰山高原側から訪れるのではなく、神河町の上小田地区からのコースを登ることにした。
 この日の天気は快晴と予想されていたのだが、播州北部の空は薄雲が広がっていた。それでも青空も見えており、曇り空ではなかった。国道29号線を東市場交差点で県道8号線に入ると、坂の辻峠へと向かった。国道では雪は全く見なかったが、上野田集落に入る頃より道そばに少しずつ見るようになった。坂の辻峠へと上り坂が始まると、車道の脇に除雪された雪を多く見るようになった。坂の辻峠が近づくと路面にも雪を見た。坂の辻峠を越して下り坂に入り、上小田集落まで来たとき、登山コースに繋がる作業道が左手に分かれた。その作業道に入って小橋が現れると、その手前にあった一台分の駐車スペースに車を止めた。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。小橋を渡って登山道に入ると、コースは二手に分かれた。右が太田池コースで、左が黒岩の滝コースだった。そこは夜鷹山に早く近づける黒岩の滝コースを選んだ。登山道の雪は5センチ程度で、歩く妨げにはならなかったが、雪の下は小石が多くあり、けっこう歩き難さがあった。登山道の傾斜が増してくると、雪のために登山道がはっきりしなくなった。そこでコースを追うことは止めて、目の前の急斜面を登って行くことにした。この判断は良かったのか悪かったのか、距離としては最短コースだったが、ずっと雪の急斜面を登るとあって、これはなかなかきつかった。ときおりずり落ちることもあり、漸く水路の位置まで来たときは、急斜面に入ってから一時間ほど経っていた。その先もまだ急斜面があったが、尾根上に出ると緩斜面となった。それと共に雪が増えてきたので、スノーシューを履くことになった。その緩い尾根上の小さなピークを越すと林道に出会った。それは峰山高原から来ている林道で、すっかり除雪されていた。どうやら夜鷹山を簡単に登るのであれば林道を走って来ても良かったようだったが、始めからしっかり登る気でいたので、がっかりすることは無かった。林道を横切ると、1010mピークへと登って行く。積雪は15センチ程度でスノーシューは要るか要らないかと言った感じだったが、1010mピークを越すとずっと増えて、スノーシューでも一歩一歩が潜るようになった。それでもスノーシューのおかげでさほど歩度が鈍らず歩いて行けた。緩やかに下って夜鷹山へと登り返す。山頂が近くなるとアセビが増えてきた。そのアセビ帯を抜けて山頂到着となった。展望台が建つ山頂には予想通り誰もいなかった。その展望台に上がると一気に強い風を受けることになったので、パートナーは展望台の下に退散してしまった。こちらは冷たい風を我慢しながら展望を楽しんだ。西の暁晴山の方向は以前のままに広く眺められたが、東の方向も冬とあって視界を妨げる木々は葉を落としており、おかげで比較的良く見えていた。太田池の姿も認められた。山頂で過ごしていたのは30分ほど。下山はすんなりと往路を戻るつもりだったのだが、水路の位置まで戻ってきたときそこから急斜面を下って行くのは危険と判断した。そこで水路沿いを東へと右手の急斜面が比較的緩斜面となる位置まで歩いた。そして斜面下りに移った。そのまま順調に下って行ければ良かったのだが、その斜面も急斜面になってきたので沢筋に下りてきた。GPSを見ると太田池コースに近いの沢だった。その沢筋は急坂になることは無かったが、小径がないとあって歩き難さがある上に何度か沢を横切った。漸くと言った感じで太田池コースに合流するも、太田池コースも道こそはっきりしていたが、小石が多くありけっこう歩き難かった。その歩き難さは黒岩の滝コースとの合流点まで続いた。駐車地点に戻ってきたのは15時半過ぎのこと。何とか明るいうちに戻って来られたと言うのが、正直な感想だった。
(2021/1記)(2021/1改訂)
<登山日> 2021年1月15日 10:37小橋のそばの駐車スペースよりスタート/11:46水路出合/12:19林道出合/12:45[1010m]ピーク/13:05〜30山頂/13:47[1010m]ピーク/14:02林道出合/14:20水路出合/14:39水路を離れる/15:12太田池コース合流/15:36駐車地点エンド。
(天気) 空の半分ほどに薄雲が広がっていたが、上空から北の空には青空が見えており、そちらは晴れと言えた。山頂の気温は6℃で、風が強く吹いていた。視界はややうっすらとしていた。山頂の積雪は50センチ程度と思えた。
<< Photo Album 2020/01/15 >>
作業道に入って小橋に近づいた この小橋の手前に車を止めて歩き出した コンクリートの堰を踏んで小さな沢を渡った

登山道に入ると、
すぐに太田ダムコ
ースと黒岩の滝コ
ースに分かれたの
で、黒岩の滝コー
スに入った

始めは登山コース
を追えていたが
雪のため登山コースを追い辛くなってきた いつしか倒木地に突っ込んでしまった 最短コースで登ろうと、植林の急斜面に取り付いた
出来るだけ登り易そうな所を選んで登った この急坂登りは、けっこう長く続いた 急斜面に取り付いてから1時間かかって水路に出た
水路を越しても、まだ歩き易くはならなかった また急斜面を登ることになった 緩斜面に出ると雪が増えたので、スノーシューを履いた

小さなピークを越
えて行く

林道に合流した

林道はきれいに除
雪されていた
林道を横切って真っ直ぐ山頂を目指した 1010mピークへと、植林地を登った 1010mピークは雪は多かったが、雑然としていた

1010mピーク
からは夜鷹山が望
めた

青空も現れて、す
っかりスノーハイ
クの雰囲気となっ

また植林地を歩いた 山頂が近づいて、雪面が広がった 山頂の手前はアセビが茂っていた

(←)
山頂に着くと、北
の空は青空だった

 (→)
  山頂に建つ展望台
  を見上げた
展望台の上は、たっぷり雪が残っていた 展望台から良く見えていたのは西向かいの暁晴山だった
暁晴山を大きく見る 生野高原の尾根は、木々に隠れ気味だった
千町ヶ峰を大きく見る 平石山を大きく見る 北を見ると、ごくうっすらと鉢伏山が見えていた
足下に太田池を見る 下山は往路を戻ることにした
自分が付けたスノーシューの跡を追った 木々の隙間からだったが、太田池を見る 1010mピークとの鞍部へと下って行く
鞍部から登り返して、1010mピークに立った 植林地を下って林道へと向かった 林道の位置まで戻ってきた 林道は横切るだけだった
自分のトレースを追うも、この頃にはスノーシューは脱いでいた 水路の位置まで下りてきた その先は急斜面だったので、そのまま下るのをためらった 緩斜面を求めて、水路沿いを東へと歩いた
トンネルが現れた そこは巻き道があった 右手に緩斜面が現れると、その位置で水路を離れた 植林地を下って行く
下るうちに傾斜がきつくなってきた 左手方向の沢筋に下りてきた 沢筋を下って行くが、見た目以上に歩き難さがあった
ときに沢筋を高巻きした 何度か沢を横切りもした 太田池コースに合流した
登山道歩きとなったが、小石が多く歩き難さがあった 黒岩の滝コースとの合流点に戻ってきた 小橋を渡れば、駐車地点までは僅かな距離だった